蝋梅が咲き初めて、いまや満開の様である。
満開の蠟梅の横に佇むと、えも言えぬ芳香に身が包まれる。
甘く、嫋かな匂いである。
冬の深まりと、春の香しさが体内に運ばれるのだ。

「蝋梅は咲き募りつつ清らなり」

ああ、香しき哉。
蝋梅のごとき、君の姿態のたおやかさよ。
ああ、媚惑哉。
蝋梅のごとき、君の言の葉よ。

蝋梅に恋する事は・・・罪なのか。
そうであるのならば、それは人としての「原罪」である。

こうした、蝋梅の咲く館はさぞや香りに包まれるのであろう。
季節のもたらす至福の時間が流れている。
荒 野人
満開の蠟梅の横に佇むと、えも言えぬ芳香に身が包まれる。
甘く、嫋かな匂いである。
冬の深まりと、春の香しさが体内に運ばれるのだ。

「蝋梅は咲き募りつつ清らなり」

ああ、香しき哉。
蝋梅のごとき、君の姿態のたおやかさよ。
ああ、媚惑哉。
蝋梅のごとき、君の言の葉よ。

蝋梅に恋する事は・・・罪なのか。
そうであるのならば、それは人としての「原罪」である。

こうした、蝋梅の咲く館はさぞや香りに包まれるのであろう。
季節のもたらす至福の時間が流れている。
荒 野人