エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

アマンドが色づくころ

2009年11月17日 | 日記
我が八ヶ岳の茅屋の周りではアマンドが色づいている。
アマンドはこの地方の言い方であって、別の地域では「まめ柿」などともいう。



ごらんのように甘人が色づいてきた。
黒く変色するのを「アマンドが色づいた」というのである。
カラカラに乾いて、水分が飛んで甘さが引き出されるのだ。
干し柿の理屈である。




          アマンド

      アマンドが色づくころ
      軒下に枯れ葉が溜まり
      玄関に枯れ葉が吹き込んでくる

      アマンドが寒風に耐える
      その一枝に鶸が羽を休め
      首をまわして周囲を睥睨する

      アマンドは季節の変わり目で真価を見せない
      季節の只中でこそ真価を見せ
      微笑む

      アマンドが微笑むころ
      梢は天空に突き刺さり
      気体の移動に棹をさすのだ

      アマンドを口に放り込むころ
      自然は衣替えを終え
      やがて周囲には厳しい冬が立ち込める




色合いのバランスがとても良いではないか。
まだまだレアーな粒もあるのである。





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                     荒野人


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