酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

悪徳商法退散!

2008-01-29 23:56:25 | 怒っちゃうぞ系
「あのさ、ウチの実家またインターネットの回線を変えるらしいよ」
『いま光回線だったろ?またあんたん家の兄ちゃん変なことしてんじゃ?』
「なんかウチの親が契約したみたいよ」
『はぁ?またFAXリースとか馬鹿みたいに高いのじゃないよね』
嫁さん家は、以前から何度となくFAXやらコピーやらリースの必要がないのに、付合いとか言って馬鹿みたいな契約をしていた。
義理の息子がいくら注意しても、本人達が一向に気にかけていないのだからどうしようもない。
ということで義母に聞いてみた。
「よくわからんけど回線が劣化するから防止の部品をつけるんだって」
『え、劣化?なんの?ありえんよ。今不具合があるの?』
「それから今のリースは期限が来ても自動更新で高く払い続けるから解約してくれるって」
『そりゃ自分とこに乗り換えるんだったら、喜んで手続きするだろう。解約費用はただ上乗せするだけだろ』
で、いくらね?・・・
ひ、ひ、ひゃくごじゅうはちまんえん!?
絶対ありえん!月々2万×7年!
何を買えばそんな金額になるのだろう。
完全に【年寄りを狙った悪徳訪問セールス】に引っかかっちまったようだ。
・・・と思っていた。まさか、こんなに緻密な悪徳商法だったとは!
『すぐクーリングオフの電話しな!』
クーリングオフは契約日から8日間、時間との勝負である。
しかし、そうはいかなかった・・・
「解約はできないって業者に言われた」
『できんはずがない、時間切れを狙った向こうの作戦だ。』
「お父さんが帰ってきたら相談してみるから・・・」
のんびりした家族だ。時間との勝負だと言ってるのにノホホンとしている。
こりゃ消費生活センターの出番か、とちょっとネットで情報収集。
小規模事業者を狙った電話リース悪徳商法!
まさに、これであった。契約は法人名でさせており、リース契約。
「税金対策になる」と言われ、法人名で契約したらしい。

・特定商取引法は個人消費者を対象にしており、法人の契約は適用されない。
・割賦販売と違い、リース契約はクーリングオフも中途解約もできない。
つまり、悪党の計算どおりに嵌ってしまったのである。

『こりゃ、本格的に弁護士使ってでも対応すべきかも』
しかしインターネットはポパイのホウレンソウ、オタクの赤マムシ!
毒も多いが薬にもなるのである!
悪徳電話機リース業者の対策で経済産業省が通達
・法人契約であっても、小規模事業者で個人目的の商品は特定商取引法のクーリングオフが適用される。
・リース契約が販売契約と一体の場合、リース業者を販売業者とみなす。
(つまり販売業者とみなすことで特定商取引法の相手となりうる)

仕方ない。これを武器に戦うしかない。
しかしそれでもクーリングオフの期間に手を打たないと水の泡だ。
期限当日まで嫁さん家の親子4人はボーっとしていた。
「明日工事に来るってハガキがきたけど、払うつもりはないから」
そんな、呑気な言い分が通じる相手か!
クーリングオフの期間切れ当日に工事だとぉ!見事な追込み作戦である。
『今日手を打たないとなにもかもパーですよ』
仕事1時間休んで〔内容証明〕を書いてあげた。
内容証明代行業者も多いが、そんなセコイ商法なんかネット住人には不要だ。
例文はネット上にゴロゴロしている。

        契約解除通知
[年月日]、自宅住居に貴社○○と●●が訪問のうえ、
「通信回線が劣化している」「今のリース料は期間後も高額に支払い続けなければならない」と説明を受け契約した自宅住居用の下記の商品について、契約を解除する。
契約日  [年月日]
契約金額 158万円
契約商品 無停電電源 △△(何に使うんだ。こんな物
     サージアレスタ(せいぜい数千円だろうが!
     ローゼット(単なるLAN差込口だろ!
以上、経済産業省の通達に基づき申し入れる。
                        [差出年月日]
佐賀市××町~番地
□□□ 代表 ☆☆☆☆
            福岡市博多区竹丘~番地
            ㈱ブロ▼ド・コ▼ニュケーションズ代表取締役 様

キモは【個人用】【説明瑕疵責任】をさりげなく・・・
賢い悪党なら文面でこちらの決意を汲み取るだろう。
『今すぐ郵便局で出してきて!間に合わんとパー!だから』
「昨日解約のFAX送ったから大丈夫だろう」と親父。
そのFAX文面を見た私は・・・
〔法人役員で話し合った結果、支払能力がないので解約します〕
【個人用】を主張するから契約解除できるんぢゃないかぁ!
何で相手の証拠となるFAXで〔法人意思の介在〕などイランモンを送ったんだ。
ちったぁ頭を使ってくれよぉ。

販売業者はリース会社から全額一括で支払われたら商売完了。
結託したリース会社は契約書があるからすぐに支払うだろう。
金が払われたらリース契約の開始である。中途解約はできない。
念のため、販売業者だけでなくリース会社にも同様の内容証明を送るよう指示。
さらに銀行から引きおろされないよう支払い拒否申し入れ、電話でもリース会社に解約の意思を伝えた。
「販売業者も知っているんでしょうね」とリース業者。悪党とツルミやがって。

『後は絶対工事業者を家に踏み入れさせないこと!』
うかつに物を開封でもされた日にゃ全部がオジャンである。
受け取ったことで契約成立を主張されるに決まっている。
絶対に家に入れないことである。
〔大丈夫かなぁ、いまいち危機感ないし〕

工事の日の夜、業者から電話があったそうな。
「解約の件、わかりました」
まぁ、工事当日来なかったことで不利益が発生していないことを主張できる。
その後解約通知も何もこない。オイオイ。きちんとしろよ悪徳業者!
【なんとか悪徳商法撃退に成功したのか】
認可金融業者であるリース会社を抑えたのが功を奏したのかもしれない。