~ いるかしあわせ宅配便 ~

ばあちゃんのひとりごと

知識のヨーガ

2015-08-22 06:21:16 | いるかこもれび助産院
ヨーガは一般的にはアーサナ(体位)が主流です。
ギャーナヨーガ(知識のヨーガ)
カルマヨーガ(行為のヨーガ)
バクティヨーガ(信愛のヨーガ)
皆さんがご存知のヨーガ、ラージャヨーガ
(体位を実践することで呼吸を調え集中していき、心を制御し悟りいたるヨーガ)

今日はギャーナヨーガ(知識のヨーガ)について

ヨーガスートラ第1章33節
幸福な人には友情(慈)を、
苦しむ人には同情(悲)を、
善き人には喜び(喜)を、
悪しき人には無頓着(捨)を思い示すことで、心は穏やかになる。

悟りに至ることを希望する人も、ヨーガなど興味もないという人も
この「慈・非・喜・捨」は覚えておこう。
日常生活の中で心を安らかに保つのに非常に役に立つのです。
私たちは情報によって確かに救われることもあります。
しかし、実際のところ、日常生活の中で実践方法が分からない、実践できないことに気がつき諦めてしまいます。
やはり、実践して体得していく方法が必要です。

昨日の「乳癌の治療方法と付き合い方」に書きました。
不安がなかったわけではありません。
以前、舅、姑、妹、弟そして夫に子どもたち、この大家族を維持していくことが苦痛なとき出遭った「インテグラル・ヨーガ」の本。
今回も毎日、毎日読み続けました。
今から思えば、その時は読むだけであまり理解ができていなかったと思います。
しかし、今日の不安を取り除き、安心していく糧だったのです。
(今から思えば、良いものであっていたのだと思います)


あの時は確かに気がついていなかったかもしれませんが
ヨーガの教えで「純粋な意識=本当の私」が存在するとあります。
この純粋な意識が心配する心を覆い安らいだ心に変容してくれたのだと今は確信します。
明らかに日々の心の訓練が必要なことが理解できますよね。


では、「慈・悲・喜・捨」について
この四つの鍵を持ち、どんなことに出くわそうとこの四つの鍵で開き活用することです。
常に持ち歩くことが自らの心を穏やかにします。

幸福な人には友情(慈)
幸福な人にあったり、見たら、友情の鍵を手にするといい。
例えば:お友達に子どもができた「良かったね.おめでとう」と言っているが「何で私は子どもができないのか?」妬んだりする。
他者はあなたの思いに気がついていない、むしろ「喜んでくれている」と思っている。
あなたの心が一人芝居をして、心を乱し、自らを貶めている(おとしてめる)だけである。
なんと愚かなことだろう.と気がつく。
この時この鍵を出し開くことで妬みを解消することができるのです。

苦しむ人には同情(悲)
妊娠中から自分の心身を省みず、仕事を優先したためにトラブルが生じてしまった。
確かに妊婦の体について、理解していなかったのが原因である。
しかし、様見ろと言ってはいけない。
苦しみは同じように感じて、やさしく情けをかけることである。

善き人には喜び(喜)
徳のある人はこの世によく見かけます。
「智慧に財に恵まれている、そして多くの友も持ちとても素晴らしい人格の持ち主である」
羨ましい、苛立つ心を持ってはいけない。
その素晴らしい性格をお手本にしよう。その人の徳を自らの幸せとして育むようにしよう。

悪しき人には無頓着(捨)
不徳な人に対しては、関わらず無頓着、不関心を装い、
しかし、その不徳の人の中にも「純粋な意識=本当の私」が存在していることを心に留めておくことです。



私自身が通常感じることは、
ほとんどの事柄は四つ目の鍵(悪しき人には無頓着(捨))を開くことで、
様々な事柄を受け取らない。受け取り乱さなくなります。
心を平静に保ち、穏やかな心で過ごすことができようになります。