![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ff/4881d9212841f98d4850e1b2273e9cd1.jpg)
買ってしまった(賢者状態)。
そんなわけでVF900-CUを買ってしまいました。半分コレクターアイテムとして買ったようなものです。実用性はほぼないと思ってもいいでしょう。使うとしたら、昨今のミドルレンジ以下のGPUにしか使えません。おそらく補助電源6pinx1のグラフィックカードであっぷあっぷです。
じゃあHD6850に使ってみようか(ぉぃ
まず重さを量ってみましょう。ここで覚えておきたいのは、PCのヒートシンク系クーラーは重ければ重いほど高性能です。重量=使用されてる金属の量が多い=放熱する表面積が多いからです。だからCPUクーラーが展示されていたら実際に手に持って重さを確かめてみてください。ずっしりと重い奴はよく冷やしてくれますよ。
ではVF900-CUの重さを量ってみましょう。ヒートシンクだけでなく、ネジやワッシャーも取り付けた重さになっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/79/3a0931102ae3577dc85b237d656b330e.jpg)
説明書には185gと書いてありました。当たり前ですが部品を足すと重くなります。
では次に玄人志向のHD6850OCのクーラーの重さを量ってみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/63/53cb3f4f9b7cfb88207e0842f02ff20a.jpg)
ずっしり重たい。ですが、ヒートシンクを覆っているカバーの重さも含みますからね。このカバーを外してヒートシンクだけで量ったら・・・。
次はAcelero L2 Plusです。3スロット占有のヒートパイプ無しのクーラー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ac/9058663f768b055479597c2bfbb1680b.jpg)
ファン自体が軽量で、ヒートシンクの重さがほとんどを占めています。頑張ればミドルレンジGPUも冷やせるクーラーです。頑張れば、ね。
最後はASUS HD6850V2に標準でついているDirectCUというクーラーです。ヒートパイプが直接GPUにくっ付くように設計され、さらに接着部分に銅が使用されているというクーラーです。ヒートパイプは2本です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/cd/a07fdc0e5c71f45d46a18cd01289b0be.jpg)
ほぼ玄人志向のものと一緒の重さです。しかしファンの電源ラインが4pinだったりグレードは高いものになっています。実際よく冷えます。
重さを量ってみたところ、VF900-CUはちょっと心細いような気がしますね。わずかな恐怖心を抱きながらGPUに取り付けてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/45/ecdeb2525d5938f69123136efe8e66f0.jpg)
黒基板とはちょっと相性が悪いかな?では玄人志向の方にも付けてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/69/499e2d760bd025304d642dc44f070e37.jpg)
なかなかいい面構えします。赤基板はいいですね。昔のMSIのマザーボードに小洒落たクーラー乗せている感じがします。銅の赤さっていいですね。
さてさっきの画像でわかった方もいますが、VF900-CUのファンコネクタはマザーボードに接続するタイプです。もしグラフィックカード上にある給電コネクタに接続したい場合、ちょっとだけ工夫が必要になります。チップファン用電源変換ケーブルを使って接続できるようにしたり、VGAファンコネクタを乗っ取り或いは電子部品屋さんで買ってきて自作する必要があります。今回は直接マザーボードから給電し、ファンの回転数をマザーボード上で管理します。AISuiteの出番です。
まずデフォルトであるDirectCUの性能を調べます。FurMarkで1080pを15分間描画する耐久テストを行います。今回、GPUとメモリクロックはデフォルトである790MHzの1000MHzで行います。
最高温度:78℃
発熱がミドルレンジながらもひどいと言われるHD6850をよく冷やしていると言えます。それでも熱いのは僕のPCケースのエアフローが全くなっていなだけ(´¬` )
ではVF900-CUではどうでしょうか。グリスを付属のものを使用s・・・
ジャリ
!?
すごく粒子の荒いグリスでした。流石5年以上前の製品です。付属グリスもはがないよろしく残念な物です。
仕方がないのでAS-04Aを使いました。汎用グリスの汎用性の高さ。ぼんようせい
ファンの回転数を50%に固定し、先ほどと同じ内容をテストします。
最高温度:over heat!!
20秒で90度に達したので急いで終了しました。
気を取り直してファンの回転数を100%にして再度テストです。2400rpmを超えていますので、微妙にファンの回転音が聞こえます。ジェントルタイフーン(1450rpm)+ククリファン(12cm)+オメガタイフーン(静穏14cm)の最高回転の音を上回って聞こえてきます。フォーンとやや低い音です。
最高温度:over heat!!
(´・ω・`)チクショーメー
30秒で90度超えました。はっきり言います。役者不足です(デデドン
役不足になってほしいという淡い期待は熱と唸るファンの音にかき消されました。
最近のミドルレンジGPU相手では全く歯が立たないことが分かっただけでも買った意味があります。やはり何世代の前の製品では追いつけないほど技術は進化してるんですねー。まぁHD7790に完全上位互換のクーラーが乗っていますからねぇ・・・。
VF900-CUのいいところを挙げると、そこそこ取り付けが簡単なことと見た目が格好いいくらいですかね。あと、現在市場に流通してないから希少価値があるくらいか。
今やグラフィックカードのクーラーは各社が独自設計のもので競争している時代です。リファレンス品でなければこういったVGAクーラーなんかほぼ必要ないでしょう。いつかコレが必要な時まで塩漬けしておきます。
【その後】
DirectCUに戻し、再度グリスを塗ってテストしてみたら最高温度が80℃に。グリスが薄すぎて接地部分と上手く合ってないようです。前にも書きましたが、DirectCUのGPU接地面はちょっとどころかの肉よろしく残念で、指で触ってはっきりわかるくらいザラザラしています。なるべく滑らかで、究極鏡面仕上げのような接地面だとグリスもコアもぴったりくっつき、クーラーの性能が最大限に発揮されます。ガチな人は研磨師と言っていいほど磨きのプロになってCPUやGPUを少しでも冷やそうと自らを文字通り練磨します。僕は耐水ペーパーでショリショリする程度です。また耐水ペーパーを買いに行きましょう。
サファイアのHD7750・・・。
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