
2015年3月14日公開『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 過去編』
作品を公開している劇場のみで販売されたブルーレイディスクを入手しました。
映画館では売り切れてて買えなかったのですが、、どうしても欲しかったので悔しいですけどアマゾンでポチりました。(ヤフオクの方が、、)
土曜夜ポチリの月曜朝到着です。早く見たかったので会社の事務所で受け取りました。
ともあれ、映画館で見た2日後に自宅で同じ作品を鑑賞出来たのは非常に有意義だと思いました。
映画館には劣りますが、、80インチのスクリーンでJVCのプロジェクターDLA-X55Rで鑑賞。


映画館で見た感想と同じく、構成が素晴らしい
ヒロイン栗山未来の視点で、主人公神原秋人と栗山未来の2人に焦点が合った編集。
まだ栗山未来の素性が明かされていなかったTVシリーズの前半と比べると台詞一つ一つが違って聞こえました。
Tシリーズも2週目を見れば、似たような印象は受けると思いますが、劇場版はその台詞に行きつくまでの栗山未来の心情を感じ取れるところが大きいですね。
同時に栗山未来サイドから見た秋人の言動からは優しさと強さが伝わってきます。
境界の彼方が具現化した後、opテーマソング『境界の彼方』をバックに栗山未来が作り出した自分の傀儡と同化するシーンの見え方も大きく変わり。。
個人的にテレビシリーズではちょっと理解が足りず、2人の距離感は計り知れないなと思いながらラストまで見ていた節があったので、単純に言葉には出さない秋人の想いが感じられるシーンだなと思いました。
互いに自分の運命を呪い、最初は一方通行だった2人の想いが一つになり手を取り合う姿はこの作品の真骨頂であると感じました。
5.1chで聞ける贅沢さ
これも、ブルーレイを買った理由の一つです。 劇場で見た時に、映像と完全にマッチングした密度の濃い空間演出が楽しめると感じたからです。
京アニの作品はテレビシリーズのAACでも音は良く感じますが、ステレオと比べるとやっぱり5.1chの空間演出力は偉大だなと感じます。
服が擦れる音、風の音、地面を蹴って走る音、、 自然の音や環境音はもちろん、特にこれは良い!と感じるのは、現実には存在しない音の存在感。まるで目の前に存在するかのような、良く出来ていると思いました。
異能の力、血の剣を作り出す音とか、地鳴りのような妖夢のおたけび、ヒロインが光の破片となって消えていく音。。 など丁寧に作り込まれた至上の音響だと思います。
平面的では無くて奥行きが有る。始まりと終わりを感じる音によって作品世界に引きずり込まれていく瞬間が何度も有りました。
あらゆる場面で光る京アニの作画力
とにかく自由自在。 キャラクターの顔だけ見ても、他の制作会社ではなかなか見られないくらい、あらゆる角度で描かれています。
大画面で見ると細かい表情変化が丁寧に描かれていて感心します。 ジブリの『千と千尋の神隠し』を初めてプロジェクターで見た時と同じように、見過ごしていた表情を発見することが出来ました。
日常シーンから、戦闘シーンまで満遍なく安定した作画。
序盤で栗山未来が剣を手に初対面の秋人を追いかけるシーン。
飛んだり跳ねたり転がったり、バケツを切ったりするあの場面は見ていて凄いなぁ~と感じました。 あんなシーンがさらりと当たり前に入ってるところが凄いですよね。。
ストーリーも良いですが、作画でだいぶ涙を誘われてる部分はあるかなと。。。
特に終盤の嬉しいような悲しいような、、感情なんて振り切れててもいいような状況での、あの表情豊かな栗山未来。
頭を撫でてもらうところから、秋人がボロボロ涙しているシーンまで、あんなテンションで描ききれるなんて神がかってます。
衝撃のラスト
エンディングロール後のラストがショック過ぎて、感想を考えるにあたり完全にスルーしてました。。
フラッシュバックする過去の記憶がおびただしい数の波紋と共に消えていく映像は、なんだかとても生々しい。
秋人の「え、、?」って台詞に並々ならぬ声優の演技力を感じました。
未来編でどんな展開を見せてくれるのか、待ち遠しいですね。
まとめ
正直なところ、劇場版を見てからこのタイトルの印象が大分変わりました。
軽く見て通り過ぎていた感は否めず、、個人的にもっと感動して楽しめるコンテンツでした。その素通り出来ないポテンシャルに気付くことが出来たのは劇場版を公開してくれたお陰だと思います。
そんな感想があるものだから、反動でテレビシリーズのブルーレイが欲しくなりました。。w
劇場版のキービジュアルになっているブルーレイのパッケージイメージ、何かに解き放たれたように空中で手を取る二人。
まさに劇場版でこの作品に感じた印象に限りなく近いイメージだと改めて思いました。
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