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東京都美術館で開催されているJPS展に行ってきました

2015年06月21日 | 写真


僕にとって東京都美術館は特別な場所で、写真を撮るようになってからというもの東京都美術館近辺、上野公園一帯は好きな撮影コースの一つです。

今から20年以上前、名古屋に住む母方の叔母が30代まで画家をやっていました。

高校生の頃から漫画を描いたりするのが好きだった叔母は、油絵でアート絵画の道へ進んだそうです。

毎年春になると所属する団体が東京都美術館に出展する為、僕の実家に泊まりにきて、一緒に出展された作品を見に行くのが恒例行事。

叔母の絵は抽象的な油絵で、子供の頃の僕には理解の難しい作品でしたが、力強いタッチと感覚に訴えてくる色使いをよく覚えています。

叔母の絵の他にも、シュールレアリスムな絵画が沢山展示してあって、それを見るのが好きでした。

1980年代、今みたいにネットで何でも見れる時代でもないので、目の前にある絵の世界が全て。素直に絵の中に入って行けるような、いい経験をさせてもらったと思います。

あれから20数年、叔母は絵をやめましたが、元テレビカメラマンの絵を描くのが好きな叔父と暮らしています。

今は叔母と叔父2人から写真の批評をもらえるのが嬉しくて写真を続けていられます。

こんな経緯があって時間があれば東京都美術館にはふらふらと行っているのです。

今日はたまたまJPS展が目に止まり、見てきました。

人の作品を見るのはいいですね。特に、著名な写真家から選抜された写真ですから、刺激になるし勉強になります。

刺激になる部分というのは、この展示が公募であること。つまり、アマチュアの方の作品なのです。

年齢層も幅広く、第40回の今回は、4歳!?から93歳までの方から応募があったそうです。

JPSについて

公益社団法人日本写真家協会(略称JPS)は全国に1,600名余りの会員を擁する職業写真家の団体です。協会の文化活動としての展覧会活動は、協会発足当時から始まっています。本協会創立の翌年1951年には「日本写真家協会 第1回展」を開催、1962年の第10回展まで行われました。同展は1976年に「JPS展」と名称を新たにし、1977年からは一般公開を開始、91年からは写真学生を対象とした「ヤングアイ」にまで規模を拡大し、東京、広島、名古屋、京都などで開催しています。一般公募では、文部科学大臣賞・東京都知事賞・金・銀・銅賞の他、奨励賞、優秀賞が与えられ、プロの写真家への登竜門となっています。

公式サイトより抜粋。

恥ずかしながら、、今期の展示を見て初めてJPSのことを知りました。

それにしてもレベルが高い。。。 これが第一印象です。

最早僕なんかにはアマチュアともプロとも区別が付かない作品がずらりと並びます。

テクニックはもちろん、意外性やその瞬間を切り取る俊敏さ、運、選択眼、どれを取っても凄い。

いや、運は違いますね。。運だとしても、全て確固たる意思が合って撮られた写真でした。

個人的には、こんな写真がたまたま撮れたよ、みたいな写真は1枚も無かったと思いました。


これはちょっと意外だったんですが、デジタル加工が許容されています。RAW現像も含めて。

見る前はフィルムで手焼きしか評価されないのかな。。みたいな変な先入観が合ったんですが、そこは柔軟に時代に即されているようでした。

そういう自由な風潮ですから、これはリバーサルだなとか、これはRAW現像でいじってるなとか、またはスローシャッターかなとか、どうやって撮られたのか考えながら見るのが楽しかったです。

テーマもまた自由で、本当に個性溢れる作品が多かったです。

僕が特に好きだと思った作品は2つ。


会話

多分池か川のほとりで、溶け始めた氷が撮られた物ですが、1枚の氷の真ん中に曲線の切れ目が走っており、その両側が人の顔に見える。

氷の裏に透けて見える垂れ落ちる前の水滴が目に、切れ目がえぐれた部分が口に。

丁度、心理テストのロールシャッハテストみたいな感じなんです。 僕は最初、切れ目の部分が、ドレスを着た女性に見えました。

こういう何か決定的な形状表現で、見る人によって認識が異なるように鑑賞出来る作品って何か好きです。


猫屋敷

古い日本家屋の中で縦横無尽に飛び交う猫達が撮られた作品。

一体どうやって撮影したんでしょうか?? 猫達が飛んでましたw

構図も素晴らしく、飛ぶ猫、下から見つめる猫。ふすまを突き破る猫の手、それを見つめる猫。などなど、実に面白かったです。



最近仕事も忙しく、別の事にも気を取られてて、写真から少し離れ気味でしたが、今日は写真の面白さ、素敵さを再確認出来た気がします。

JPS展、見に行って良かった。

自分も精進して応募してみようかな。。。