鳥インフルどうして拡大? 大雪で渡り鳥南下/アジアで蔓延(産経新聞) - goo ニュース
各地で次々と感染が確認されている高病原性鳥インフルエンザ。昨年10月に北海道稚内市の野鳥の糞(ふん)で確認されたのを皮切りに、鹿児島県など日本を代表する養鶏地帯に拡大した。養鶏農場で発生し、殺処分対象となった鶏は計約45万羽と、農林水産省に記録がある平成16年以降で3番目の規模に達した。拡大の理由について、専門家は今年の豪雪や近隣国での蔓延(まんえん)を指摘する。
これまでに野鳥や動物園での感染が確認されたのは北海道や富山県など。養鶏農場では島根、宮崎、鹿児島の3県で、愛知県豊橋市は検査中だ。農水省の統計によると、卵を含めた養鶏産出額1位は鹿児島県で、2位は宮崎県、愛知県は採卵用鶏の飼育数が3位(平成21年)。日本有数の養鶏地域で集中的に発生した。
各地で強毒性と確認されたウイルスは極めて近いタイプとみられる。農水省はシベリアなどの渡り鳥の営巣地からウイルスが運ばれた可能性があるとみて、感染経路を調べている。
ただ、渡り鳥は例年飛来している。宮崎大の後藤義孝教授(家畜微生物学)は「渡り鳥はエサを求めて南下する。今年は日本海側で雪が多かったので、九州地方など南に下りてきたのではないか」と推測する。
また、北海道大大学院の喜田宏教授(ウイルス学)は、近年のアジア地域での蔓延を挙げ、「中国やベトナムなどでワクチンを注射して症状が抑えられ、見えないうちに感染が広がっている。アジアからウイルスを根絶しないと、今年のような事態が毎年繰り返されることになる」と指摘する。
養鶏王国の鹿児島県は、今回が初めての発生だった。22日に発生農場を含む県内の農場1031戸に電話で緊急の聞き取り調査を実施し、異常がないことを確認したばかり。県畜産課は「例年と何が違うのか教えてほしい」と頭を抱える。
農水省によると、ウイルスは感染した鶏や糞が落ちた湖などを通して広がるほか、人の靴底や小動物などに付着しても広がる。特に感染しても死なないカモはウイルスを生かして運搬する“運び屋”だという。
京都産業大の大槻公一鳥インフルエンザ研究センター長は「鶏舎の完全な密閉は事実上不可能。防鳥ネットや消毒など基本的なことができているか検証する必要がある。渡り鳥が帰る3~4月、遅ければ5月の初めまで警戒が必要だろう」と話している。
対策は日本だけでは不十分なようです。関係各国の協力で封じ込めをしないと毎年大発生の可能性があるようです。
各地で次々と感染が確認されている高病原性鳥インフルエンザ。昨年10月に北海道稚内市の野鳥の糞(ふん)で確認されたのを皮切りに、鹿児島県など日本を代表する養鶏地帯に拡大した。養鶏農場で発生し、殺処分対象となった鶏は計約45万羽と、農林水産省に記録がある平成16年以降で3番目の規模に達した。拡大の理由について、専門家は今年の豪雪や近隣国での蔓延(まんえん)を指摘する。
これまでに野鳥や動物園での感染が確認されたのは北海道や富山県など。養鶏農場では島根、宮崎、鹿児島の3県で、愛知県豊橋市は検査中だ。農水省の統計によると、卵を含めた養鶏産出額1位は鹿児島県で、2位は宮崎県、愛知県は採卵用鶏の飼育数が3位(平成21年)。日本有数の養鶏地域で集中的に発生した。
各地で強毒性と確認されたウイルスは極めて近いタイプとみられる。農水省はシベリアなどの渡り鳥の営巣地からウイルスが運ばれた可能性があるとみて、感染経路を調べている。
ただ、渡り鳥は例年飛来している。宮崎大の後藤義孝教授(家畜微生物学)は「渡り鳥はエサを求めて南下する。今年は日本海側で雪が多かったので、九州地方など南に下りてきたのではないか」と推測する。
また、北海道大大学院の喜田宏教授(ウイルス学)は、近年のアジア地域での蔓延を挙げ、「中国やベトナムなどでワクチンを注射して症状が抑えられ、見えないうちに感染が広がっている。アジアからウイルスを根絶しないと、今年のような事態が毎年繰り返されることになる」と指摘する。
養鶏王国の鹿児島県は、今回が初めての発生だった。22日に発生農場を含む県内の農場1031戸に電話で緊急の聞き取り調査を実施し、異常がないことを確認したばかり。県畜産課は「例年と何が違うのか教えてほしい」と頭を抱える。
農水省によると、ウイルスは感染した鶏や糞が落ちた湖などを通して広がるほか、人の靴底や小動物などに付着しても広がる。特に感染しても死なないカモはウイルスを生かして運搬する“運び屋”だという。
京都産業大の大槻公一鳥インフルエンザ研究センター長は「鶏舎の完全な密閉は事実上不可能。防鳥ネットや消毒など基本的なことができているか検証する必要がある。渡り鳥が帰る3~4月、遅ければ5月の初めまで警戒が必要だろう」と話している。
対策は日本だけでは不十分なようです。関係各国の協力で封じ込めをしないと毎年大発生の可能性があるようです。