がれきの中にプレハブ 仮設抽選外れ、自力で自宅跡に(朝日新聞) - goo ニュース
がれきの中に、プレハブの住宅がポツンと立っている。津波が川を逆流し、65戸あった民家が1軒を残して全壊、流失した岩手県陸前高田市気仙町の荒町集落。宮大工の熊谷立郎(たつろう)さん(78)が、流された自宅の基礎の上に建てた。
完成した13日、妻の和子さん(73)、次男で水道工の紀男さん(45)、おいの優人さん(22)と車座になってカップ麺の夕飯を食べた。「やっと落ち着いたな」。そう話す熊谷さんに、紀男さんは「寝るとこも決まったし、出稼ぎにでもでるかな」とつぶやいた。
地震後は避難所にいたが、「やっぱり荒町に戻りたい」と、自宅跡でテント暮らしをしながら、がれきの撤去を続けた。市の復興計画のめどは立たず、仮設住宅の抽選にも外れ、自分でプレハブを建てることにした。
水や食べ物は支援物資でまかなう。夜は支援者から送られた懐中電灯などを使って過ごす。近くには数日前、仮設トイレも置かれた。熊谷さんは「ここは海も山も川もあるいい町なんだ。誰かがここにいないと、みんなが戻って来られない」と言うが、市の計画次第ではプレハブを出る準備もあるという。
陸前高田市は「津波やがれき撤去で危険があるので、復興計画ができるまでは被災地域での建設は自粛をお願いするしかない」(須賀佐重喜・建設部長)と複雑な思いだ。現時点で、岩手県は同市で建築基準法に基づく建築制限をかけておらず、直ちに違法とは言えないという。
被災地では、宮城県が気仙沼市など5市町で同法に基づく建築制限をかけることを表明。同県石巻市も独自に規制をかけている。
早く復興計画を立てないと無秩序にバラック家屋が作られるのではないでしょうか。
復興の妨げにならないような行政の対応が必要です。
がれきの中に、プレハブの住宅がポツンと立っている。津波が川を逆流し、65戸あった民家が1軒を残して全壊、流失した岩手県陸前高田市気仙町の荒町集落。宮大工の熊谷立郎(たつろう)さん(78)が、流された自宅の基礎の上に建てた。
完成した13日、妻の和子さん(73)、次男で水道工の紀男さん(45)、おいの優人さん(22)と車座になってカップ麺の夕飯を食べた。「やっと落ち着いたな」。そう話す熊谷さんに、紀男さんは「寝るとこも決まったし、出稼ぎにでもでるかな」とつぶやいた。
地震後は避難所にいたが、「やっぱり荒町に戻りたい」と、自宅跡でテント暮らしをしながら、がれきの撤去を続けた。市の復興計画のめどは立たず、仮設住宅の抽選にも外れ、自分でプレハブを建てることにした。
水や食べ物は支援物資でまかなう。夜は支援者から送られた懐中電灯などを使って過ごす。近くには数日前、仮設トイレも置かれた。熊谷さんは「ここは海も山も川もあるいい町なんだ。誰かがここにいないと、みんなが戻って来られない」と言うが、市の計画次第ではプレハブを出る準備もあるという。
陸前高田市は「津波やがれき撤去で危険があるので、復興計画ができるまでは被災地域での建設は自粛をお願いするしかない」(須賀佐重喜・建設部長)と複雑な思いだ。現時点で、岩手県は同市で建築基準法に基づく建築制限をかけておらず、直ちに違法とは言えないという。
被災地では、宮城県が気仙沼市など5市町で同法に基づく建築制限をかけることを表明。同県石巻市も独自に規制をかけている。
早く復興計画を立てないと無秩序にバラック家屋が作られるのではないでしょうか。
復興の妨げにならないような行政の対応が必要です。