Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

キッドナップツアー

2005年06月08日 09時10分14秒 | ベリーの感想文(本・映画)
天気 暑くなりそう

角田光代 作:キットナップツアー
を読みました。

この作品は、児童文学です。
夏休みの初めに、主人公ハルはユウカイされます。お父さんに。
お金も無く、段取りも悪いお父さんとの、ユウカイ旅行で
ハルは、沢山のことを感じます。

私は児童文学が大好きです。
出会いは、中学生のころ宮沢賢治の“貝の火”でしたが
大人になってからのほうが、沢山の子供向けの本を読むようになりました。

児童文学は、明るく楽しいのはもちろんですが、時には
ガツンと、頭をぶん殴られたような衝撃を受けたり
人間のもつ、恐ろしさに身が固まってしまったり
何日も、何日も考えさせられてしまったりと
子供向けの物語と思って読んでいると痛い目に?会うことがあります。
難解から対極にある、簡単な言葉や表現で、物語が構成されているので
すんなりと自分の身体に入る為でしょう。

角田光代は、小さな頃から沢山の児童文学を読んでいるそうです。
リンド、エンデ、ケストナー、松谷みよ子・・・。
彼女が読んでいた児童文学は、気取りもせず、難しくもなく。
今でも沢山の子ども達から愛され、同時に是非大人たちに読んで欲しい
作品ばかりです。

小さな頃、ピッピや、ラスムスくんと一緒に過ごした人が書いた
作品なのだなと、思いました。