天気 ときどき
映画 空中庭園 を見ました。
原作に、痛く心を揺さぶられ、映画を楽しみにしておりまして
ようやく行って来ました(レディース・デイなので)
やはりお約束で、原作があるものを映画化しても
原作にはなかなか、かなわないのですが
この映画も、お約束どおりだったと思います。
そのアタリを、存分に表現したくて、監督(森田利晃)も
いろんな手法を試したのでしょうが、それがアダになっていたような・・・。
と、少し非難めいた事を書かせていただきました。ごめんなさい。
しかし、役者はとっても良かったですよ。
なんと言っても、板尾創路!!
主人公の夫で、原作どおりの、ダメンズぶりを見事に演じていました。
主演の小泉今日子も、彼女の色で、苦悩する主婦を
好演していました。
「なにごとも包み隠さず、タブーをつくらず それが私たち家族のきまり」
こうして、ある家族“京橋家”の物語は始ります。
家族それぞれが、オープンで、仲良しの家族を演じながらも、
個人個人が抱える問題が浮き彫りになります。
映画の感想として、原作者の角田光代は
「家族っていったいなんなのか。それを知りたくてこの小説を書いた。
書いても見つけられなかった答えを、この映画は見せてくれた。」
と、書いています。
原作にはない、一つの答えを、この映画は出しているのですが
きっと、答えは家族の数だけあるのだろう、、
いやもしかして、家族に答えなんて存在しないんじゃないか?
そう思った映画でした。