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天気 ときどき
奥田英朗 著 : 泳いで帰れ
を読みました。
去年の、ギリシャで行われたオリンピックで、野球を中心に
応援をした著者の、スポーツ観戦紀行文です。
スインミングプール、空中ブランコの著者ですが
紀行文でも、軽快でユーモアタップリの文章でした。
「感動をありがとう」という、安い言葉が大嫌いと言いながらも
ひたむきに戦うアスリート達に、
感動して言葉をなくしていた著者ですが、
メインであるはずの、長嶋ジャパンの選手達には、手厳しく
ただの野球好きの、小父さんの意見になっているところが、笑えます。
今年も終わりに近づいて、去年のオリンピックなんて
とーーーい昔のような感覚ですが
柔道女子の、阿武の金メダルの瞬間を、読んだ時は
うっかり感動してしまいました。
アスリートに限らず、全身全霊で何かを成し遂げる人は
凄いパワーを発しているのですね。
しかし、なぜ泳いで帰れと言うタイトルなのか・・・。
読んでいて分かりました。
表紙のエーゲ海が、あまりにも美しいので
つい借りちゃった、本でした。