魔王 | |
伊坂 幸太郎 | |
講談社 |
伊坂幸太郎 著 : 魔王
を、読みました。
ある日突然、特殊な能力を突然身に着けてしまった
平凡な兄と弟の物語。
それぞれ、その力を使って、大きな闇に立ち向かおうとするが・・・・。
兄が、身を削って必死で能力を使って
世の中を変えようと奮闘している姿を
初めは、「がんばれーーーーー!」的な気分で読んでいたんだけど
途中で「ん???」と、思いました。
世直しって、一人の人がやっていいもんだろうか?
だって、今の世論が正しいかなんて
実は今はわかんないのではないか?
少し時間がたって、その時まるで他人事みたいに
当時を振り返って、初めてその当時がどんな時代だったか
わかるんじゃないか?
そんな疑念を抱き始めると、実直で正義感あふれる
この兄弟が、空恐ろしく感じた不思議な本でした。