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妻が椎茸だったころ |
中島 京子 | |
講談社 |
中島京子 著 : 妻が椎茸だったころ
を、読みました。
ちょっと不思議な体験がテーマの5つの短編集。
表題作“妻が椎茸だったころ”は
定年後、妻を亡くした男の物語。
料理なんてからっきしだった主人公は
妻が生前つけていた、雑記帳に
「私が椎茸だった頃・・・・。」という散文を見つける。
亡き妻を想う男の心が、妻に寄り添う物語。
今となってはわからない、死んでしまった人の本意。
でも、心から愛していたのなら、自分なりに
その思いに決着をつけて、そしてこんな風に
ずっと寄り添えるものなのかもしれないなと
心に爽やかな風が吹きました(^_^)