読んでた本に、グッとくるフレーズがありました。
「こんな言葉があったな」みたいな感じで紹介されていたのですが、
引用元作品を調べてみた。
米国人作家、レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」に登場するフレーズ。
If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive.
If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.
私立探偵フィリップ・マーロウが、作中のヒロインから、
「あなたの様に強い(hard)人が、どうしてそんなに優しく(gentle)なれるの?」
と問われて答えた名言。
人によっていろんな表現で訳されています。
生島治郎 訳
「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」
清水俊二 訳
「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」
矢作俊彦 訳
「ハードでなければ生きていけない。ジェントルでなければ生き行く気にもなれない」
村上春樹 訳
「厳しい心を持たずに生きのびてはいけない。優しくなれないようなら、生きるに値しない」
インパクトがあって分かりやすいのは、生島さんかな。
村上春樹は、さすがに一見「?」だけど、奥深さは感じる?
私が訳すなら(訳すなよ)(調子に乗るなよ)
「強くなければ生きていけない。やさしくなければ生きる意味がない」
かな。
「プレイバック」を読んでいないので、前後の文脈無視の訳ですが
自分だけの知恵と精神の鍛錬で、自分さえ良ければいい精神で生きていくことはできるかもしれない。
(周りに迷惑をかけても気にしない、白い目で見られても気にしない)
でも、必要とされて、感謝し感謝されて、喜びを伝え伝えられて
人と共感し合うことで本当の幸せを感じられる。
生きることは大事、でも、ただ生きていれば幸せというわけではない。
と解釈する。
有名な名言は、そのフレーズだけでグッと掴んでくるね。
「プレイバック」機会があれば読んでみます。
最近の私なら読めそうです