マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

女性のみの業務とは?gooニュースの記事に思うこと

2021-01-12 | 日々の暮らし
OGPイメージ

女性社員の私だけ、職場の清掃を毎朝させられストレス…これは業務なのでしょうか?

Q.女性は私だけの少人数の職場で働いています。毎朝、自分だけ掃除機かけや机拭き、ゴミ捨て、トイレ掃除などをさせられ、ストレスを感じています。...

gooニュース

 


この記事を読んで、以前私が経験したことを幾つか思い出したので、綴ります。

断った派遣先
当時、派遣先での就業が終了することに伴い、派遣元から次の仕事の紹介をいくつかいただいていました。
その中のひとつが、もう私個人としてはあり得ない業務内容でした。
とある製造現場の仕事だったのですが、従業員は派遣社員以外は全て男性。
もともと、女性は正社員だったらしいのですが、何らかの理由で退職したため、そのポストが派遣社員になったとのことでした。
そして、その業務内容とは、

 ・書類整理、書類作成、事務連絡、入力作業などなど(これは一般的な「業務」ですね)
 ・就業開始前に事務室とトイレの掃除(女性事務員だけで毎日?)
 ・社員の昼食用弁当を電話注文(注文時間が決まっていて現場に出ている男性社員では電話ができない)
 ・昼休みにお茶の用意(う~ん、いまどきランチ用のお茶準備ですか?)
 ・昼休みに社員全員のみそ汁用意(はい?それ、業務ですか?)
 ・届いた弁当をテーブルにセッティング(自分で持って行けばよくない?)
 ・男性社員の作業着を出入りのクリーニング業者に出す、受け取る(弁当と同じ理由で事務がするしかない)

他にもいろいろあったのですが、掃除とみそ汁の段階で電話口で大笑いしていました(笑)
一応、すべての業務内容をお聞きした後で、

「すみません、みそ汁の段階でもう私には無理なので他の派遣社員の方に声かけてください(笑)」

とお断りしたところ、電話をくださった派遣元のコーディネーターの方も

「そうですよねえ(苦笑)」

とおっしゃっていました(苦笑)

コーディネーターの方も女性だったので、業務内容を読みながら「あり得ないな」と思っていたのでしょうね。
いまどき、男性社員のみそ汁の用意だなんて(笑)
飲みたきゃ、勝手に入れろよ(苦笑)

ちなみに「みそ汁はインスタントです」という説明までいただきましたが、そういうことじゃないぞ(笑)
しかも、社員全員分のインスタントみそ汁入れる方が、手間がかかりますし、もう笑いなしでは聞いていられませんでしたが、そのあと違う誰かに決まったのかどうか、私には知る由もないです。

女性が淹れるお茶の方が美味しいし
これは、派遣社員になる前に勤めていた職場のお話です。

その職場は、総務を担う部署で、女性の割合が多かったのですが、管理職は男性が圧倒的に多かったです。
まあ、時代が時代でしたから(20年くらい前)女性管理職が増え始めてはいるけれど、実際は男性の方が管理職に昇格しやすい側面はありました。
管理職に男性が多く、部下に女性が多いと、どうしても女性がお茶汲み係になってしまう時代でもあり、その職場も女性が当番制で朝と昼休みにお茶、おやつの時間にコーヒーや紅茶を入れるというルールがありました。
まあ、この時点で私は

「飲み物くらい、自分で入れろよ」

と思っていたのですが、ルールですから致し方なく当番をしていました。

しかし、時代の流れとともに、正社員の女性たちの間で全部署で女性のお茶くみ当番制を廃止してほしいという要望が出されたようで(私は非正規雇用だったので意見を言う機会はゼロです)、私が勤め始めて2年目か3年目くらいに、各部署でのお茶くみ当番が廃止され、各々で飲みたいモノを入れることになりました。
同時に、来客時も応対する部署が男性だけだったとしても、他部署の女性社員にお茶くみを依頼してはいけないというルールも出来まして、ほとんどの部署では皆さん素直に、新しいルールに従っていました。

ところが、ある日隣の部署の係長が私に、来客があるのでお茶を入れてほしいと依頼してきました。
私は、非正規雇用でしたが割と強気だったので、

「来客時は、担当部署の方がお茶を入れることになりましたよね?」

と言いましたところ、その日は部下がいないので係長だけになるから、私にお願いしたいとのことでした。
ただ、その部署はさらに大きなグループの中の1部署で、私が所属していたグループとは違っていたので、関連グループの方にお願いしたらいいのでは、ともう一度言い返したところ、

「男性ばかりで頼みにくいし、女性がお茶を入れた方が絶対においしいでしょ。私(係長)は美味しく入れられないから」

とにっこり笑って、食い下がってきました。

そこで私は、

「私も、お茶を美味しく入れることはできませんし、不得意ですが、それでも私に頼みますか?」

と、半ば怒った表情で言い返しましたが、

「そんなことない、女性が入れるお茶は美味しいから、お願いします」

と頭を下げられました。

当然、私は納得できないでいましたが、すでにお客様は来られていた状態で、これ以上問答してしまうとお客様を待たせてしまうということもあり、しぶしぶ承知しましたが、それでも「不味いお茶でいいですね」と念押しして引き受けました。

翌日、来客時に不在だった、前述の係長の部下である男性社員が私のところへ来て

「昨日は、お客様のお茶出しをうちの係長が頼んでしまって申し訳ない」

と謝罪に来ました。
この謝罪は、無関係の部署の人にお茶くみを頼んだことと、女性だからという理由で頼んでしまったことに対してで、この男性社員は以前から女性はお茶くみをする必要ないから、自分にはお茶やコーヒーは入れないでくれと言っていたくらいなので、その当時の係長の態度がいろいろな意味で恥ずかしいし腹立たしかったようです。
結構本気で、係長に対して怒りをあらわにしていた記憶があります。

力仕事は男性がします
これは、社会人になって最初の職場での話です。
この職場は、男女の割合が半々でした。
教育職に就いていた頃のことです。

今となっては、教育の現場では教員であろうと児童生徒であろうと男女平等が基本ですし、出席簿も男女別ではなく50音順に出席番号が付けられる時代ですが、当時はまだまだ男女の差がありました。
それは、やはりお茶くみ当番。
その職場には、自動販売機や売店がなかったので、先生や事務員は自分で飲み物を持ち込むか、給湯室で飲み物を入れないと、水分補給ができませんでした(生徒は水筒持参)
そういう環境だったからかなのか、そこでもやはりお茶くみ当番は女性のみでした。
たまに「言ってくれたら手伝うよ」という男性もいましたが、強気な私は「手伝う気があるなら、黙って手を貸せ」などと思っていて、子どもたちには男女平等を言いつつ、女性がお茶の用意をしている横に来て、上から目線で手伝うよって何様なのでしょうね(笑)
手伝うのではなく、あなたも当番に加わってはいかがだろうか?と思っていました。
私、当時若干23歳でしたので、心の中にその言葉は留めましたが、社会人1年目にして「やれやれ」と思いましたよ。

そんな職場環境でしたが、ある日文化祭の準備になり、私が勤めていた場所は生徒だけでは準備が困難な現場だったので、教職員も一緒に準備をすることになっていました。
その際、女性は裁縫や小さなモノを作る係、男性は大きなモノを運んだり組み立てたりする係に振り分けられました。

が、しかしですよ。
以前、こちらのブログでも何度か触れたのですが、私は父の影響でDIYが割と得意だった半面、裁縫は苦手でしたので、正直男女で係を決めるのは勘弁してほしいと思っていました。
逆に、男性でも裁縫や料理が得意で、力仕事や大工仕事は苦手な人もいたはずですが、少数派だと「嫌です」とは言い難いのですよね。
ただ、私は割とDIYの知識があったため、男性たちがアイデアに行き詰っているときにアドバイスをしたら、いつの間にか男性の係に駆り出されていました(笑)
まあ、私としては駆り出されたことを理由に、裁縫をしなくて済んだので、結果オーライでした(笑)

女性だから、男性だからという決めつけは不要な時代です
これまで、非正規や派遣社員でいろいろな職場を渡り歩きましたが、どこも共通しているのは定年間近な男性管理職と、その方々から教育を受けた男性社員は、大体女性がお茶を入れて事務室の掃除をして、場合によってはトイレ掃除も女性の仕事と思い込んでいる節がありました。
もちろん、業者が入って掃除をしている職場もありましたが、そういう職場では、お茶くみやドリンクコーナーのメンテナンス(片付けや汚れたところをきれいにするなど)は、女性が当番制でしていました。
そして、それはつい最近の話でもあります。

よくわかりませんが、女性がお茶くみや掃除をして当たり前だと思っている男性は、女性社員に自分の母親や妻と同じ立ち位置を求めているような気がしてなりません。
でも、女性社員はあなたのママでもなければ、スイートハニーでもないのだから、お茶も入れてあげる義理はないし、掃除も女性だけに押し付けられる筋合いはないのよ、と言いたいですね。

逆に、女性側も男性に対して、先ほど言ったような力仕事や大工仕事は男性がやって当たり前と思っている人がいますが、そうではありませんよね。
女性でも、腕っぷしに自信があるなら率先して力仕事をすればいいし、そういう女性に対して男性は「女性だから無理しないで」ではなくて「ありがとう、助かります」とだけ言ってくれたらいいと思うのです。
今の時代、性別で業務を決めつけるのは、本当に恥ずかしいことだと思わなければいけないですよね。
私も、知らず知らずのうちに、男性を傷つける差別的な言動をしているかもしれませんから、気を付けなくてはいけないと、いつも考えています。


男女の業務格差とでもいえばいいでしょうか、そのことについて本日は私が実際勤めていた職場のエピソードを3つ綴りました。
もしかしたら、以前にも少し触れたことがあったかもしれませんが、ご容赦ください。
gooニュースの記事内は、女性だけに掃除をさせるのは問題がある、という内容でしたが、私の3つの職場は、どのような印象を持たれるのでしょうね。
私自身は、時代遅れな考え方が蔓延している職場だったな、と思い出しては、改善されていたらいいな、と願って止まないです。