楽器の調弦にチューナーを使用することは当たり前のことと考えている人は多いと
思いますが 民謡の業界ではどうでしょう?
私の場合 尺八を習い始めた頃 先生の教室に結構大きな お弁当箱ぐらいの
チューナーが置いてあって 尺八を吹いて音程をそのメーターで計り
なかなか律が目標のところまで上がらなく難儀した記憶があります
先輩たちは最初にその律まで上げるのに四苦八苦はせずにメーターを
振り切ってしまうほどでした
尺八の律(音程)が大切なことは お箏の先生宅に合奏の下あわせに伺った折
●●さんの尺八が律が出ていないよ と指摘されることがよくありました
今から考えると良い先生だったんだなぁと 思いだし良い経験をさせていただきました
最近はチューナーも小型化され便利になりました
三味線を始めて1~2年のかたは 自宅で自習するのに本調子
二上りなど 自分で調弦してお稽古するのに使用すると大変使い勝手が良いと
思います またプロが舞台でバンドと演奏するのに使っておられるのを
見かけますが 我々民謡の舞台や教室でチューナーに頼って縛られているのも
よく見かける光景です
実際の舞台では尺八や笛と三味線の音程がぴたっと合わさっていること
が最終の目標であり 尺八の音に三味線をいかに沿わせるか
自分の耳の精度を出来るだけ上げれるかが問われるところです
その補助としてチューナーを使う意識が必要だと最近つくづく思います