フーちゃんの花日記

ヨーロピアンフラワーデザイン連盟のアレンジメント教室を
神戸、芦屋、西宮で開催しているフーちゃん先生の花日記

はじめまして

ブログを見に来ていただいてありがとうございます。 アレンジメント教室での生徒さん制作のレッスン作品を「今週のレッスン」「プリザーブドフラワーコース」「エクセレントコース」「いけばなコース」で紹介しています。 私フーちゃんが作ったアレンジメント作品は生花アレンジもプリザアレンジも「フーちゃん作品」にまとめています。 その他、お花以外のこともいろいろ書いています。 見てもらえると励みになります。

基本形 Basic ホリゾンタルクレッセント

2016年05月29日 | アレンジメント 基本形(Basic)

Basic コースの基本系の中でも難しい形が、この
「ホリゾンタルクレッセンント」

テーブル面にクレッセント(三日月)の形が水平に広がるように作るデザインです

三日月は真上から見た場合の形で、普通に斜め上からや目線を落として正面から見ると
「ホリゾンタル(低い小山状)」に見えるデザインです







三日月の先端に向かって、徐々に徐々に、花材の長さと角度の変化を付けるあたりは
慣れないと大変難しいところ





正面から見ると、左右対象の小山状で、手まえのアウトラインは三日月の外に膨らむ曲線です





裏側から見ると、上の輪郭は同じく小山状ですが、下の輪郭は内側にはいる曲線です


通常、テーブル面に広がるように作るので、一番底辺になる花材はテーブル面に接触するようにします

このデザインは小さく作るのが難しい形なので、ある程度の大きさになっていまいますが

リビングテーブルの上などに飾ると、お客様をお迎えするようなアレンジメントで、たいへん豪華です(^_^)















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基本形 Basic ティアドロップブーケ 

2016年05月14日 | アレンジメント 基本形(Basic)


Basicの基本形の中で作るブーケには
「ラウンドブーケ」と「ティアドロップブーケ」があります

今回は生花での「ティアドロップブーケ」です



ティアドロップとは、このように雫を逆さまにしたような形ですね

デザインの上半分は1/2円のアウトラインに作るので
中心から1、3.4はすべて同じ長さに設定

②は目安として中心から1の長さの約2倍までにすると可愛いですね

実際に作った作品はこのような感じです



実はこれ、「ラウンドブーケ」用の花材でしたが、バラの花がとても開いてしまったので、
ラウンドにおさめようとすると、なんだかパンパン!になりそうでした

ティアドロップにすると、少し花材が下方にも配置できますので
ちょうどいい感じに仕上がりになりました

1、3、4 は中心点から10~15センチが目安サイズですが
15センチで作ると(つまり直径30センチ)、とても大きくなってしまいます

私が作ったこのティアドロップの場合、1、3、4、は11センチ、すなわち、最大横幅は22センチ
2は1のちょうど2倍、すなわち22センチで作りました



そのサイズでも十分見応えある大きさです

ちなみに、横から見て一番高くなるフォーカルポイントの高さは13センチです





ブーケホルダーで制作する場合、デザインのアウトラインを大まかに作ってから
花材を配置したほうが作りやすいですね
この作品も、1、2、3、4、そして中央のフォーカルポイントをまず最初に配置しています

3から2に、4から2に、ゆるやかな曲線でつながるように、輪郭線を作っていくことが難しいかもしれません

横サイドから見た場合も、1からフォーカルポイントに、フォーカルポイントから2に輪郭線をつなぐことも忘れないようにしなければなりません




これは上面から見ている状態です

左サイドからフォーカルポイント、フォーカルポイントから右サイドへの輪郭気をつけましょう


輪郭のラインと、もう一つ気をつけることは花材の配置場所です

縦横に十字を切ったように同種類の花を配置してしまうと、可愛さが半減してしまいます

フォーカルポイントの花を決めたら、手持ちの花をよく観察して幾何学的にならないような配置を考えてみましょう





さて、ブーケを作った後、実際にどのように飾れば良いのでしょうか?

レッスン用のジョイント棒にブーケーホルダーの持ち手をそのまま垂直に差し込んで飾る場合が多いと思います
または、この写真のように、ちょっとおしゃれなブーケスタンドにブーケホルダーの持ち手を挿して少し傾いた状態で飾る場合もありますね

でも・・・

ブーケホルダーのボール状のフローラルフォームはとても小さく、
これだけの花材を挿しているとあっという間にフローラルフォームに含まれていた水は無くなってしまいます😢
ゆえに、意外と早く花が萎れてしまうのです

私は家ではこのような細長いガラスの花瓶にブーケホルダーの持ち手の下にあるキャップを外して
花瓶には水をいっぱいためて差しています



せっかく作ったブーケ
できるだけ長くお花が綺麗に咲いていて欲しいですものね









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トライアンギュラー

2016年03月30日 | アレンジメント 基本形(Basic)

Basic の基本形 「トライアンギュラー」



Basic の基本形の中でも、基本中の基本の形です
検定試験にもとてもよく出題される形です💦

2016年のSpringテキストで Basicコースの最初の週のレッスンカリキュラムになっています

正面から見ると二等辺三角形
上から見ても、底辺は二等辺三角形

当然、その輪郭線は直線に仕上げます
また、各頂点を結んでできる3片で囲まれる面は平面です

つまり丸い部分がまったくない
緊張感満載のデザインなのです💦

久しぶりに作りましたよ~💦
すっきりとした直線の輪郭線でできた作品は
見ていて気持ちもすっきりします

薄いクリーム色の花はラナンキュラス

茎がウネウネでとっても挿しにくかったですが
なんとか収まりました





こうして時々自分の基本を確認して
緊張感を味わうのもまたいいものです(^_^)




高さ:42センチ
幅 :48センチ
奥行:24センチ







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すべての基本「ラウンド」はこんな風に作ります

2015年10月15日 | アレンジメント 基本形(Basic)

10月も半ばに入りました
ここのところ、気候も良く、とても過ごしやすい日々が続いていますね😊

さて、今週の金曜日から、わたくし、フーちゃんのアレンジメント教室では
秋の体験レッスンが各教室で始まります

何か新しいことを始める時期といえば、「春」の季節をイメージしますが、
今のこの「秋」の季節
花の色がしっとりと深く落ち着いた美しい色になる季節です
また、ハロウィン、クリスマス、お正月といったお花が華やかさをプラスするイベントも続きます
自分でアレンジしたお花があれば、テンションも上がりますよね

フラワーアレンジメントを始めるには、良い季節かな?なんて、思ったりします😊


さて、今までアレンジメントを一度もしたことのない方が体験レッスンに参加した時には、
「ラウンド」というデザインを作ります

こんな形です


バスケットの花器の上に、ボールを横半分で切ったような形を作ります

上から見ると、まんまるに見えるように、そして、真横から見ると半円のように形を作っていきます

もちろん、今まで 一度もお花のアレンジの経験のない方に作っていただくデザインなので、
簡単といえば、簡単と言えます

でも、このラウンドを「綺麗に作る」のは、実はなかなか大変かもしれません💦

この「ラウンド」の作り方、いろんなやり方があるとは思いますが、
今日は、私、フーちゃんが体験レッスンの時に解説している手順をご紹介します

まずはこんな風にバスケットにフローラルフォームをセットします
フォームの上面に縦横の辺を2分割するような線を引きます



2本の線が交わった交点にこのラウンドの丸みの一番高くなる花をまっすぐ垂直に挿します
ラウンドは底辺のアウトラインが円になりますので、中心(高さの花を挿した交点)から半径が同じになるような花材を前後左右、4箇所に挿します



この時、前後左右に挿した花材は決して下向きに下がらないように、気をつけます

底辺の4ポイントの花の間間に、さらに半径が同じになるような花材を挿します





花材に花以外のグリーンが2種類ある場合は、さらに底辺部分をグリーンで作っていきます





このアレンジを作った時は、グリーンとしてレザーファンとタマシダを使っています

ここまで底辺をしっかり作っておくと、この輪郭から花材がはみ出ることはないですよね

さて、この段階でアレンジを真横から見ると、このようになっています



フォームの上面には一番最初に挿した花が1本だけ
先ほど底辺で使った2種類のグリーンを、この花の周りに、ぴったりと添うように配置します



この段階で中央の花の周りに、グリーンを配置しておかないとだんだん自分の指が入らなくなってきて、最終的には中心の花の周りに隙間ができてしまうのです

次にフォームの上面に2種類のグリーンをランダムに挿していきます
こんな感じですよ😊
もちろん、半球状になるように、グリーンの長さは気をつけます



何もない空間に、アウトラインが丸くなるように花を最初に挿すのは、経験のない場合とても難しいと思います
花材を切る時の長さ、花材を差し込む角度、何もないところに、イメージして花を挿すのはドキドキしますよ

このように、グリーンで少し肉付けをしておくと、お花がぐっと挿しやすくなります

上から見ると、こんな感じになっています



ここまで出来たらあとは楽々~
お花を丸くなるように挿していきます

バラなどの大きな花は、その時の種類や本数によって、規則的な配置をしても良いでしょう
でも、すべてをあまりにキチキチに規則的にしすぎるのもあとが大変になってきますよ





作品を作る時は、いろいろな角度から自分の作品をよく観察して、長さや角度、面の状態を確認することが大切です

バスケットをクルクルと回して、よーくみてくださいね

どんどん、花を挿していきます

で、

完成に近くなってきました

花と花の間をさらに小花で埋めていきますが、花と花がくっつかないように気をつけます
カスミソウなどの小花も入れます

こうして出来上がったラウンドがこれです



このラウンドの作り方は極めて基本中の基本で、経験の少ない方向きです
いつもこの手順でしなければならない訳ではありません

          

ラウンドという形、実はすべてのデザインの基本になりますが、実際、レッスンで一度作ると、
それ以降、ラウンドを自分で作る方は非常に少ないようです
私の教室でも「ラウンド、あまり自信ないわ」という声をよく聞きます

ラウンドは気軽に作れる、馴染みやすいデザインです
使用する花器や花によってとても雰囲気が変わります

手元にお花がある時、ただ、花瓶に投げ入れてしまわずに、
ラウンドを作ってみてはいかがでしょうか

ラウンドが綺麗に作れれば、プレゼントにもできます🎀

ぜひぜひ、やってみてください😊





































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基本形 Basic コウン

2015年09月12日 | アレンジメント 基本形(Basic)

数年ぶりに Basic の基本形 「コウン」を作ってみました

「コウン」= cone すなわち 円錐形

身の回りにある「コウン」といえば、すぐに思いつくのはソフトクリームの台になっているアレ😊
また、工事現場などにある 赤い三角コーン

でも、どちらも円錐形を逆さまにした状態ですよね😅

アレンジメントでのコウンは、花器の上に円錐形を乗せた状態に作ります



底辺の面は円形
高さはその円形の半径のほぼ3~4倍に設定します
この比率が見る側としてはバランスが良くみえるように思います😊

この作品では底辺の半径は10センチ
高さは35センチに設定しました



「コウン」はBasicコースの基本形です
見た目はわかりやすく、単純な形
簡単に作れそうに思いますが
私はBasic のレベルとしてはかなり難しい形だと思います

花材の密度、花材の配分、どちらも均等
かつ、両面構成
そして、デザインの先端が細くなるように作る
また、作り始めてみると、意外に花材がたくさん必要なことに気がつく形です

出来上がりを美しく見せるためには一番最初に配置する高さとなる花を
中心点の真上に、花がまっすぐ上を向くように配置することが重要です



真上から見るとこうです



次は底辺の面が円形になるように中心点から半径10センチになるように
底面のアウトラインを作ります
底面のアウトラインの花材は決して下方に下がらないように、中心点から水平に横向きになるように気をつけます





この高さの花である頂点から底辺の花材まで、アウトラインが直線になるように花材をいれていきます

花材を1本入れるたびに、正面からのみではなく、花器を回転させてあらゆる角度から確認することが必要です
アウトラインから花材が飛び出していないかどうか、厳しくチェック!
「絶対出てはいけない!」のです😅

出来上がりを真上からみると~



底辺の円形の形がそのまま出るラウンドのように見えますね(^_^)

基本形のほとんどはこのように密度を均等に、花材配分も均等にして
面や線を作っていきます

難しい😅ですが
このような基本形をきっちり作れる力が、
自分のイメージ通りの自由な形を作る大元になるのです





























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