聖なる犯罪者(2019年製作の映画)
Corpus Christi/Boze Cialo上映日:2021年01月15日製作国:ポーランドフランス上映時間:115分
Corpus Christi/Boze Cialo上映日:2021年01月15日製作国:ポーランドフランス上映時間:115分
目次
- 来てるぜ!ポーランド!
- 冒頭はほとんどコント
- アカデミー外国語映画賞候補だけあって完成度が高い。
- 神父なりすまし事件と数年前に起きた交通事故。
- ネタバレとよくわかんないとこはコメント欄に。。。
来てるぜ!ポーランド!
『残像』『COLD WAR あの歌、2つの心』とノリに乗ってるポーランド映画。
カンヌでもアカデミー外国語映画賞でももはや常連です。
カンヌでもアカデミー外国語映画賞でももはや常連です。
ゲーム産業でも世界的なヒットを連発してるとのことですし、エンタメ業界でガンガン輝き始めたポーランド。
冒頭はほとんどコント
おっもっしっろっいっ!
冒頭はほとんどコントですね。
全然笑わす雰囲気ではないんだけど、設定が固まるまではしばらくずっと勘違いコント。
全然笑わす雰囲気ではないんだけど、設定が固まるまではしばらくずっと勘違いコント。
結構周りが勝手に勘違いしてくれる。
信仰の雑さを揶揄してるとこもあんのかな。
***
アカデミー外国語映画賞候補だけあって完成度が高い。
映像もいいし演技も全員素晴らしいし細部も豊か。
特に冒頭あたりの映像で語る技術がすごいですね。
ほとんど説明台詞ないのに複雑な設定を映像で伝えてる。
ほとんど説明台詞ないのに複雑な設定を映像で伝えてる。
呆れました、、凄すぎて。。
***
話が2つあるんですよね。
神父なりすまし事件と数年前に起きた交通事故。
後半からは「交通事故の真相はっ!!?」に重きが置かれて
偽神父は探偵みたいになってくるんだけど
「いや、そもそもお前偽物だから!」っていう、、、,ちょっと複雑な話。。
偽神父は探偵みたいになってくるんだけど
「いや、そもそもお前偽物だから!」っていう、、、,ちょっと複雑な話。。
なんかね、、、難しいんですよ。。
いろんな人のいろんな秘密が暴かれていって
「なりすましてるのは俺だけか?」と
「お前らも〝善人〟ってモンになりすましてないか?」ってことなんでしょうけど、、、
「お前らも〝善人〟ってモンになりすましてないか?」ってことなんでしょうけど、、、
終盤にかけてちょっと話がわかんなくなってくる。。
***
でも、めっちゃくちゃ魅力的な人間ドラマだし
やっぱ東欧の俳優さんの顔っていいですよね。キリッとしてて渋い。
やっぱ東欧の俳優さんの顔っていいですよね。キリッとしてて渋い。
もう一回観る気力体力は、、ないわ。。
ネタバレとよくわかんないとこはコメント欄に。。。
事故を起こしたとされるトラック運転手である夫は飲酒運転してたと言われてたけど
妻が言うには四年禁酒してたと。
妻が言うには四年禁酒してたと。
実際夫の遺体から酒もクスリも検出されなかった。
でも「検出されないこともある」として疑いは晴れていない。
でも「検出されないこともある」として疑いは晴れていない。
妹は事故死したうちの一人である兄から
その事故の直前にある動画が送られてきており、
その動画には悪友たちとドラッグと酒でめちゃくちゃになってる様子が映っていた。
が、妹はこれを誰にも見せてこなかった。
その事故の直前にある動画が送られてきており、
その動画には悪友たちとドラッグと酒でめちゃくちゃになってる様子が映っていた。
が、妹はこれを誰にも見せてこなかった。
妹はその動画を偽トマシュに見せた。
「事故の原因は若者たちにあったんじゃん!」と気づいた偽トマシュ。
「事故の原因は若者たちにあったんじゃん!」と気づいた偽トマシュ。
トラック運転手は言われなき罪を背負わされて、
信者にたちによって埋葬すらさせてもらえない。
信者にたちによって埋葬すらさせてもらえない。
事故死した若者たちの遺族はこの妻に対して嫌がらせの手紙や落書きをしていた。
夫は無実だと信じる妻はいまだに家に夫の遺骨を置いている。
「若者たちが悪くて、運転手は悪くない」ってな感じで話がまとまりそうな雰囲気出てきたところで
実はまだ言ってないことがある、と妻。
実はまだ言ってないことがある、と妻。
妻は偽トマシュにこう言う。
「あの日、夫婦喧嘩をして夫を外に追い出した。夫は〝死んでるやる!〟と言っていた」と。
「あの日、夫婦喧嘩をして夫を外に追い出した。夫は〝死んでるやる!〟と言っていた」と。
夫はヤケになって若者たちの車を巻き添えにして事故死したかもしれない。
そもそも4年ぶりに飲酒したのかもしれない。
そもそも4年ぶりに飲酒したのかもしれない。
***
よくわかんないのは、偽トマシュはこれを誰にも言わんよね。
結局誰にも言わないまま、夫の遺骨は埋葬されることになるし、どう言うわけだか遺族の中にはそれに賛同する者も出てくる。
結局誰にも言わないまま、夫の遺骨は埋葬されることになるし、どう言うわけだか遺族の中にはそれに賛同する者も出てくる。
嫌がらせの手紙をバラされたのもあるだろうけど。
どういうことなんだろな。。
どういうことなんだろな。。
***
夫を埋葬した後、ミサをやることに。村人が多く集まる。
ミサ頑張るぞと思っていた偽トマシュの前に現れたのが本物トマシュ。
自分の名前を名乗られて成り済まされていたことを徐々に知るトマシュ。
しかし偽トマシュがどうやら村人からの人望を集めていたことも写真や色紙などから知る。
しかし偽トマシュがどうやら村人からの人望を集めていたことも写真や色紙などから知る。
結構な長期間であることが写真や手紙からわかる。
トマシュは何やってたんよ。
トマシュは何やってたんよ。
***
ミサ。
偽トマシュ。祭壇に上がる。
偽トマシュ。祭壇に上がる。
妻、教会の端に立っている。
遺族の1人(マルタの母)がそれに気づいて席に座るように促す。
妻、席に座る。
妻と遺族の和解。
遺族の1人(マルタの母)がそれに気づいて席に座るように促す。
妻、席に座る。
妻と遺族の和解。
偽トマシュ、後ろのキリスト像を見る。
人間のために裸で磔刑されてるキリスト。
「僕はこんなことはできない」
人間のために裸で磔刑されてるキリスト。
「僕はこんなことはできない」
偽トマシュは服を脱ぐ。
上半身裸。
上半身裸。
入れ墨たっぷり。歌を歌う。
村人たちギョッとする。
おそらく「あ、偽物だったんだ…」とわかったってことなんでしょうね。
おそらく「あ、偽物だったんだ…」とわかったってことなんでしょうね。
うわ偽物だったんだ、偽物をずっと信じてたんだ、でもこの人良い人だったよね、私たち間違ったものを信じてきたわけじゃないよね
的な感じ?で?
マルタの母が偽トマシュに「神の御加護を」と言葉をかける。
マルタの母が偽トマシュに「神の御加護を」と言葉をかける。
偽トマシュは逃走。
しかし捕まり少年院に。
偽トマシュ(ダニエル)を許してない男と対決することに。
ガタイもでかいし全然敵わない相手だったその男だが
ダニエルは司祭になりすましていた期間を経て
精神的に大きく変容していた。
ダニエルは司祭になりすましていた期間を経て
精神的に大きく変容していた。
誰もが自分の言葉を信じて自分の思い通りに動くという成功体験をしたダニエル。
その男を半殺しにして逃亡。
神なのか悪魔なのかわからないダニエルの顔アップ。
おわり。