FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-12-01 12:45:50 | クライミングレッスン報告
11月14日

前回ハングの白□を登って自信をつけたシンシン(2年生)のレッスンだ。
今日はその自信をさらに定着させてもらうために、最近苦労して登れた白課題の復習2本と、今までトライしたが登れないでいた白課題を1本チャレンジしてもらうことにした。
復習する課題はシンシン自身に選んでもらうと、やはり1本目は前回とっても嬉しかったハングの白□を選んだが、これはもうかなり安定したムーヴでこなせるようになっていた 次に選んだのはブリッジの白□。ホールドがスローパーチックなうえに遠いので、少し前は全く歯が立たなかった。先月の末にレッドポイントしたが、しばらくハングにかかりっきりだったため再トライしていなかった課題だ。1回目は失敗。今までだとちょっとの失敗で「だめだ、出来ない」と凹んでしまい、次のトライで気持ちを切り替えることがなかなか出来なかったのだが、今回は違っていた。落ち着いて、考えて、頑張れば出来る、という良い意味での自信が彼の中に芽生えたためか、「どうすれば次の一手が届くか」を集中して考えるようになった。 これが自尊感情の萌芽と言うべきか、などと感心しながら見ていると、次のトライでムーヴを変え、あっさり登った
で、最後の課題。正面の白□。これはまだレッドポイント出来ていないどころか、上部までも達していなかったと思う。今日は弱気になるのをこらえて、3トライ目で終了点直下まで迫った。終了点取りはどうしても届きそうもないため一手プラス。しかし、ただ足すだけではなく、今回はムーヴも指定。1回目は持ち替えで登ったが、今日は甘やかさなかった。今が彼の叩きどころ。「指定ムーヴで行ってください」と注文をつけやり直してもらう。結局、最後は少し力のいるクロスムーヴで完登した。急成長、恐るべし。
ルートは、しきりに八の字結びを復習したいと言う。なぜだろうといぶかっていたら、大会に出るつもりだったからだったパンプは安環付きビナがロープにセットされており、しばらくそれのみで登っていたので、大会に出るのに結び方を忘れてしまったと心配しているのだった。
大会に向けても前向きに努力できるようになってきたんだね