FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-02-12 14:04:03 | クライミングレッスン報告
2月9日(土)
メンバー:コージン

土曜の午前のレッスンは、いつもは3~4人。すぐに埋まってしまうのに、3連休のせいか今日はコージン一人。マンツーマンのレッスンとなった。

コージンは昨年の9月にクライミングを習い始めたばかり。
でも、すぐにアウトドアにも参加するようになり、積極的にクライミングに取り組んでいる。
はじめのうちは月2回くらいのペースだったが、クライミングが楽しくなり、「上手くなりたい」という気持ちも本人に芽生え始めて、毎週レッスンに来るようになった

何か習いごとをはじめ、せっかく本人がその面白みを理解し始めて上達を望む頃になってきたにもかかわらず、それと反比例してご家庭の協力トーンが下がってしまう場合が良くある。
「将来クライミングで食べて行けるわけではないし、お金ももったいない」という声も耳にすることがたまにある
・・・が、果たして、そういうものだろうか?
子どもの頃に何かの技術をモノにする、身につける、というのは並大抵のことではない。
子どもたちはその過程で壁に突き当たったり、悩んだり、悔しい想いで涙したり、様々な心の葛藤を潜りぬけているはずだ。
その経験は決して無駄にはなるまい。たとえそれが将来の仕事に直接にはつながらなくとも。
ご家庭は、何かを習わせるときに、それなりの時間を割かれることや出費があることを、はじめに覚悟して頂く必要がある。
その、「親としての覚悟」が足りない時、子どもはその犠牲となる


お父さんやお母さんも協力してくれて、心から応援してくれているコージンは幸せだね
チームの子どもたちには常々口うるさく言っているけれど、そういう恵まれた環境を用意してくれているお父さんやお母さんには心から「ありがとう」と思わないとね~

さて、今日はマンツーマンなので、基本的な動き方のコツなどを丁寧に練習
ムーブの種類のテストも見事合格

基本ムーブの練習の後はルートから。
本人から「ロープ装着を教えてほしい」と申し出があり、1本10aをトライした後にロープを自分のハーネスに結ぶ方法を習った。
きれいに、きちんと結べているよ
何回か練習した後、実際に自分の結んだロープで登ってみる。
練習用の短いロープを貸し出して、お家で練習
来週はテストだね

当スクールは技術習得が進級制になっており、このロープ装着も進級の必須項目。
そして、各項目の確認テストは自己申告制となっており、私から促すことはあまりない
なので、自分から申し出て来ない場合はいつまでも進級できない、ということになる。
クライミングが上手になりたいのは、私ではなく子どもたち本人だ。
自分のことなのだから自分で申し出るのは当然のこと、だよね


自分からきちんと申し出ることの出来たコージンは、少しずつ「自己責任」を身につけ出していると言えるかもね