FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>小川山キャンプ2012 ②

2012-09-11 12:20:42 | クライミングレッスン報告
さて、午後4時近くなってしまったので(予定では3時にクライミング終了のはず
慌ててクライミングを終え、薪拾い。
しかし、昨日の豪雨(だったらしい)で落ちている木はほとんどが湿ってしまっている。
なるべく乾いた木を選んで集め、テントサイトまで持って帰る。
でもまだ木が足りないので、テントサイト付近の林でもう少し薪集め。
ある程度集まったところで一時解散。
夕食の準備だ

小学生は各ご家庭で銘々おいしそうな食事作り。
お父さんや家族とのアウトドアご飯だ


中学生二人は私の指導のもと、自分たちで食事作り。
彼らが決めたメニューはスープパスタとサラダ。
慣れない手つきで野菜を切り、スープを作る。
そこに直接パスタを投入し、手抜きの(アウトドアなので、気にしない、気にしない)スープスパゲティの完成・・・のはずが、鍋を見て唖然とした
タクミが1キロ分のパスタ全てを鍋に投入し、鍋いっぱいにパスタが林立しているのだった
仕方がないのでパスタを少し捨て、水分を全て吸うまでパスタを煮込むことにし、鍋いっぱいに大量のパスタが出来あがった。


どうにか完成。一番遅れて、頂きます。
もう、暗くなってしまった。
他のご家族はとっくに片付けもすんでいるのに、こちらはいつまでも食事が終わらない。
大量のスパゲティは食べざかりに突入したコーヘイがほとんど一人で処理した。

さて、1時間以上予定を過ぎてやっと焚き火。
薪が湿っているのでなかなか火がつかない。
こんな時、お父さんたちが大活躍
おかげでどうにか火がついて、自分たちが焚き火で焼きたい、と思うものを持ち寄った食材を焚き火で楽しむ。
マシュマロを木の枝に刺して焼いたり、ポップコーンを作ったり、チャーシューをあぶったり、ニンニクをホイルで包んで焼いてみたり・・・。
どれもおいしかったね
マシュマロは、受験で参加できないユイトが差し入れてくれたものが大活躍だったよありがとうね


そろそろキャンプ場は消灯の時刻。
ろうそくの明りでビクターというボルダーの岩まで子どもたちだけで行って帰って来る、という肝試しで本日のイベント終了。

片づけをしながらみんなで夜空を見上げると、素晴らしい星空
しばらくみんなで夜空を眺めてから消灯した。

<アウトドアレッスン日誌>小川山キャンプ2012 ①

2012-09-10 14:40:34 | クライミングレッスン報告
8月19日(日)~20日(月)
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、しいちゃん(小6)、タクミ(中1)、コーヘイ(中1)

初級からの申し込みはなく、チームメンバーのみの合宿となった。
アウトドアの申し込みが極端に少ないのがちょっと気になる。

自然と触れる…これは当スクールの活動の柱の一つとしているものである。
安全性を考慮すると、行けるエリアや内容に制限は加わるものの、
なるべく自然の中で本来の「クライミング」という活動の本質を捉え、体で理解するとともに、
自然と触れ合うチャンスを増やしてほしい、と願っている。
これは、高校で教員をしていた時に都会の生徒たちの意志力のか細さを痛感した経験に基づいているものだ。


中学生の男子二人は、自分たちで電車でやってくるため、最寄り駅である信濃川上で二人をピックアップ
小学生はご家族と一緒に来ることになっている。
待ち合わせ場所であるスーパーにはもうみんな揃っていて、買い出しもすんでいた。
皆さんには一足先にキャンプに行っていて頂き、
スーパーで買い出しを済ませてから「廻り目平キャンプ場」へ。

今回は芝生の広場があいていたので、そこにテントを建てる。
こういう作業は人任せにせず、全て自分たちでやることにしている。
一人参加の中学生は、もちろん自分のテントは自分で建てる。
小学生の子どもたちも家で練習して、お父さんを手伝ったり自分のテントは自分で建てたり、頑張っていた


テント設営が終わり、お昼御飯がすんだら、ボルダリングへ。
今回はコーヘイ以外は全て小川山初参加。
なので、今日はキャンプ場内のボルダー&クジラ岩ボルダー&薪集めだ。

先ずは「きたない大岩」のスラブから。


次にA岩。
高さもなく、怖くないのでみんなじゃんじゃんトライ

「ダイクトラバース」は大人気課題となった

↑左がダイクトラバースのスタート。ヒールフックなどを多用し、面白い。誰だ、ふまじめなスポットしてるのは~!?

B岩は5級の攻略にみんな燃えていた。
大分岩質に慣れてきたね


コーヘイはどの課題もすでに登ってしまっているので、ちょっと可哀想。
なので、クジラ岩へも足を延ばすことに。
ところが昨日雷雨がひどかったとかで、樹林帯の中にあるクジラ岩は状態が悪かった

小川山デビューのメンバーは「「潮吹き穴」4級などをやってもらおうかと思っていたが、びちょびちょで出来ず
「スパイヤー」という岩のスラブ9級と6級にチャレンジ
いかにも小川山のスラブ、と言う感じのこれらの課題。
みんな大苦戦6級のほうは完登者はコーヘイのみだった


コーヘイは「エイハブ船長」1級にトライしたい、と言う。
外岩のボルダーやルートを、かなり安全にこなせる技術力がついてきた、と判断して許可。
上部のペタシホールドまで一撃で迫り、良い感じだだったが、
今日は左手のキーホールドであるカチがぬめってしまい登れなかった
残念状態の良い時にトライすれば登れそうだね

~続く~

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-09-07 12:16:35 | クライミングレッスン報告
8月8日(水)12:30~16:00 
メンバー:リューセイ(小3)、たけくん(小3)、コーキ(小4)、ユキちゃん(小4)、しいちゃん(小6)


夏休みなので昼12:30からレベルアップレッスン。
2時間続きで受ける人も多く、今日はコーキ、たけくん、しいちゃんの3人が2時間続きでレッスンを受ける。

夏休み中は集中してクライミングに取り組めるため、子どもたちにとっては飛躍のチャンスだ

着々と進級しているコーキはいつの間にか「ぱんだ」レベル(7段階中5段階目)が終わりそう。
そろそろ本格的な内容に入って来た。
今日の1時間目ではビレイの仕方を学習。2時間目ではリードクライミングに備えてクリップの練習。
ビレイシステムの理解は来週のレッスンでテストするから、イメージトレーニングを良くしておいてね。

サマーキャンプで力強い一歩を踏み出したけくん。
今日の1時間目で過去の自分に決着をつけた。
5.8という、本来ならば問題なくなっているはずのグレードのルートが登れなくなっていた少し前のたけくん。
1時間目のクライミングでは、中間部にある遠い一手を取るところを克服して見事完登 
もうチャレンジに移っても大丈夫だね
そこで2時間目には新しい10aにトライし見事完登した

しいちゃんは目下トライ中の11aにお母さんのビレイで挑戦
前回1テンで抜けられているので、今日はレッドポイントを目指せるはずだ。
ところが、テンションが入るとそこで下りてしまった。
気持ちで負けていると思ったので、最後まできちんと練習するよう注意。
次のトライでは頑張ってトップアウトしてもらった。
今日は登れなかったkれど、近いうちに登れそうだ

2時間目からはユキちゃんとリューセイが参加。
ルートでも少しずつ力を出せるようになってきたユキちゃんは10d~11aにチャレンジしてみた。
少しずつ大きな動きができるようになってきたよ

サマーキャンプで刺激を受けたリューセイ。
ルートの技術も少しずつ身について来た
手が痛くならないうちはとても良い登りをするので、登るチャンスを増やしてテクニックを磨けば将来楽しみだよ



<レッスン日誌>ちびっこクラブ@pump2 

2012-09-05 12:25:56 | クライミングレッスン報告
8月7日(火) メンバー:はやくん(小1)、ゲンちゃん(小1)、リオンくん(小3)

トージが帰省中でお休み
3人なのでチーム戦の「どんじゃんけん」は割愛して、準備体操とストレッチの後すぐに基本練習に入る。
ちびっこ達の基本練習はちびっ子用に少しアレンジしてあり、この年代で身につけてほしい動きをなるべく盛り込むようにしている
ちょっとだけ勇気を必要とする冒険的な動きは、みんな大好きだね

幼児用のステップをそろそろ修了し、お兄さんたちと同じ内容のレベルチェックファイルに入ったちびっこクラブのメンバー。
今日はボルダーの大人用のテープ課題にチャレンジ
サマーキャンプで素晴らしい頑張りを見せたゲンちゃんは7級を登った

ルートは「ダイヤモンド壁」をトライ
高いところが苦手なリオンくんも、この壁なら頑張れる トップまで登りきることができた
はやくんは足自由で5.6というグレードの課題にチャレンジ 見事完登
ゲンちゃんは手足限定(手も足も同じシールをたどって登ること)で白□5.5を完登した

<イベント報告>サマーキャンプ2012 二日目②

2012-09-03 18:06:16 | クライミングレッスン報告
さて、初級のみんなのレベルチェックの結果は以下の通り。

リューセイはトップロープで下から8枚目のパネルまで行け、かつハーネスが自分一人ではけたので「うさぎ」レベル。
かんちゃんとゲンちゃんはトップロープでトップまで行けて、かつトップロープでの安全性に気をつけてクライミング出来たので「ねこ」レベル。
りょーたはトップロープで10aが登れ、かつロープ装着もしっかり出来ていたので「ぱんだ」レベル、
をクリアした

リューセイはこのサマーキャンプでかなり刺激を受けたらしく、パンプに通ってルートクライミングのレッスンを受けたい、と言いだした。
今、トップロープで5.7までのグレードを全て登り、ロープ装着を練習中である。


初級の子どもたちがレベルチェックなのに対して、
中級のチームFCCの子どもたちは自分の目標ルートや限界グレードのレッドポイントを目指す。
しいちゃんとユキちゃん、そしてタクミは10c~dにトライして善戦していた

一方たけくんの苦戦は続いていた。
何とかしなければ。。。
今日も1本目のトライでは壁の中間部で動けなくなり、強制終了
だが、このトライで次のホールドに向かって手を出そうとする気持ちが見て取れた
下りてきたたけくんに、声をかけた。
今のトライは気持ちが入っていて良かったこと。
ボルダーでは難しい課題も登れているたけくんにとって、ゼッタイに出来るはずの動きであること。
クライミングは「心」が大切であること。そして、今のように自分を信じて動こうとすれば、そのうち必ず強くなることができること。。。
私は必死で伝えようとした。そして話を聞いているたけくんの目は真剣そのものだった。
話を聞き終わって、たけくんはしっかり私の目を見て「はい」とすこぶる歯切れの良い返事をした。
まだまだ小さい、と思っていたたけくんが一回り大きく、逞しく見えた


次のたけくんのトライはとても良かった
今まで乗り越えられなかった個所を乗り越え、上部まで迫った。
トップまでは行けなかったけれど、明らかに「何か」が変わっていた。これで一安心、ひとつ乗り越えたと私は確信した。

一人一人ドラマがあったクライミングタイムは正午で終了。
昨日に引き続き、川で思い切り遊んで解散した。