HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

ルネ

2008年02月10日 | スポーツ/芸術/コラム
今日は京都の伊勢丹に内藤ルネ展を観に行きました。

内藤ルネさんをどう表現したらいいのか私は知らないんだけど、ロマンティックなイラストレーターとでもいうのかな?

残念ながら去年突然亡くなられて、彼が描いていた未来はもうわかるすべはないんだけど、まだまだ仕事に夢中な75歳だったそうです。


会場には往年のガール達というのでしょうか、かなりの年齢の女性の方も若い人に混じって案外多かったです。小さな老婦人がルネ展のグッズ売り場でまるで少女に戻ったかのように絵葉書や小物を手にしている姿がとっても愛おしく思えました。


このルネさんは男性で、生涯独身でした。

男性なのにほんとうに可愛い絵を描かれるんです。

女の子のファッション誌のイラストやファンシーグッズのデザイン、インテリアデザイン、人形作家とほんと多岐に渡る活躍で、展示されていたコップやらポットやら人形やらがどれも可愛くてほしくなります。

いっしょにいった弟子Aは彼の描く女性の絵を見て「どうみてもジュリア・ロバーツにみえる」といいました。


もちろん、彼が描き始めた頃はジュリア・ロバーツなんてまだ女優ではなかったわけで、彼が初めてジュリアを見たときはどういう印象をもったのかな~なんて二人で話してました。


そんな彼は今の社会の中で子ども達の心が殺伐としているのを憂い、だからこそ、あえてロマンティックな世界、夢の世界をもっと子どもたちへ・・・と思っていたようです。

彼の絵の下書きや制作業者への注文なんかを書いている絵を見て、言葉は丁寧なんだけど、自分の意思をしっかり通そうとする人なんだな~って感じました。そして、自分の仕事すべてに心を込めて、そして愛をもっているのが書かれている言葉から熱く伝わってきました。

字もきれいなんですよ。やっぱり・・・。



あと、昔の雑誌が展示されていたんですが、そこにあった特集に「オードリー・ヘップバーンのファッション」というのがあって、今でもふつうにファッション誌に特集されているヘップバーンですから、改めて彼女の日本女性を惹きつける魅力を再確認しましたね。


そうそうここ数年のルネさんの絵に出てくる女性はどこか中島美嘉っぽかったですね。


まあ、今日はとにかく人が多かったです。さすが3連休のなかび。


バレンタインも近いからかもしれませんね。




ルネさんのグッズをしっかりと手にもってレジへ向かった小さな老婦人のことが今でも忘れられません。


私もこんな風に年取った時でも、まだ少女の心を忘れずにドキドキしていたいと思うし、いつまでも音楽に心を揺り動かされたいって思います。


拳上げれなかったら、杖でもあげる勢いで・・・


そう、ロック好きはきっと最後までロック好きだと思うから


ルネさんもカップの説明を業者に書いている紙に

「ビートルズの曲に合う感じで」って書いてました。


心だけでも私は永久に年取らないように日々生きていきたい。
コメント
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