HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

POLYPOID TOUR 追記(書き忘れたこと)

2009年07月11日 | Nothing's Carved In Stone
アンコールのときに

セッションをやってくれたんだけど、
その息の合い方がほんとすごかった。

こんな風にスタジオで音合わせてるのかな
って思うと、そんな場所にいれたら
こんな幸せなことないだろうなぁ~って
思いつつ、

今この瞬間だって最高じゃないって

そのライブ演奏に浸りながら
思ってた。


ストロークしてるだけといいつつ
拓くんもいい音出して、かっこいい
ギター弾いてたし、
あの各メンバーの職人ぶりは
王室御用達のシルバーのように
ほんと輝いていた。

Carvedって名前にあるけれど
見えないとしても
この空気中に音を丁寧に
刻み付けているそんな気がした。

美術館で見る細かな彫刻を施された扉のように
ライブハウスの扉という扉が
彼らの音ですばらしい彫刻を施されていくような
見えないけど見えるようなそんな感覚が訪れた。


これからもいろんなライブハウスや場所に
その音を刻み付けてきてください。


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POLYPOID TOUR

2009年07月11日 | Nothing's Carved In Stone
On the 8th of July

Wednesday

水曜日ってまさに仕事のある一週間のど真ん中
その一日で3都市めぐりでもするかのように
仕事場から家に飛び帰り、着替えて大阪心斎橋へ

かなりハードだったけど
とりあえず、ライブ前に少し静かな場所で
早めの夕食を取りたかったから某場所へ。

そこである音楽家の方から
オススメしていだたいた本を
読んで、入場前の時間を過ごした。

「裏庭」(梨木香歩)というその小説と
これから始まる初NICSのワンマンとの
対極的な世界。

でも、ある意味ライブっていうのは
自分だけがのぞける秘密の裏庭みたいな
ものかもしれないなぁ~なんて
漠然と思いながら、まだまだ読み始めで
果たしてどういう結末の本なのか
わからないので、もしその本を読んだこと
がある人は決して内容を私に教えないで
くださいね。


さて、久しぶりの心斎橋クアトロ。
チケット番号はかなり後の方だから
入場までにちょっと時間がかかった。
どれだけ人がいるんだと思うほど階段には長蛇の列。

割合は7割がた男性だ。

でも、全体的に

「この人たち本当にロックが好きなんだろうなぁ~」
っていうような音楽好きオーラが溢れてた。

そういうファンがいっぱいのライブって
絶対にいいライブになるって決まってる。




クアトロは段差があって
カウンターもあって
それによっていくつか
見る場所が区切られる。

モッシュやダイブをしたければ
ステージ前の空間に行かないと
カウンターとかが邪魔になって
それはできない。

私は別にモッシュとかダイブしたい
わけではないし、仕事で疲れている分
その渦の中で揺らされるのに耐えうるか
どうかも定かでなかったので、
あえてその一番近いフロアは避けた。

自分のペースで見れるところを
選んで、そこで見る事にした。

って言っても静かに見る事はない。
よくずっとジャンプできるなぁ~って
思うぐらい仕事の疲れなんて
どこへっていうぐらい
飛び跳ねたりして、演奏を抱きしめられるなら
抱きしめてるだろう勢いで手をあげていた。


私にとってウブさんと拓くんは
何度かライブで見たことはあったけど
ひなっちとオニィは初だったので
彼らがステージに登場したとき

「ほんもののひなっちだよね!」って
バカみたいに自分の中で確認してた。

そう日本で私の大好きな3大ベーシストの
ひとりのひなっち。

やっと初めてあなたのベース弾く姿を
同じ空間で見れました。

セットリストはまだ
ワンマンツアー中なので
ここでは書かないけれど、

彼らが出しているアルバムは1枚だから
どういう曲を演奏されるかということは
想像できるよね。

でも新曲も一曲やってくれた。
とあるスタジオの名前がタイトルになったらしい。
決してわっしょいしょいしょいしょいではない。

アルバムに入っている曲たちとはまたちょっと
違ったけど、彼ららしい曲だった。

もう一度聞くとまた印象が違って聴こえるだろうけど
ふとそのとき思い浮かんだのはNEVEの曲だ。
おそらくこれを見ている人の多くはNEVEは知らないだろう。
もうずいぶん前に解散してしまってるし、
日本では一枚ぐらいしかアルバム出てないから。
それもCDショップに今あるか怪しい。

でも、過去にフジロックに出たことがあるバンドだ。

私は彼らが大好きでどれほど聞いたかわからない。

その懐かしい音の遺伝子のようなものが
ふと新曲からよみがえってきたんだ。

でも、今度聞いたら
ぜんぜん違うやって
思うかもしれないね。


一発目に演奏が始まって
拓くんが歌い始めた時

なんていうんだろう

なんかかなりジワ~ってきた。


君はなんてすごい場所に立っているんだろう!

って。


あの小さな(っていったら怒られる?)MOJOで
ドアを開けた瞬間に釘付けしてくれた君の姿と
クアトロでの姿がリンクして

なんか喜びからくる涙のようなものが
あふれそうになった。

拓くんの人生初ワンマンに
そしてNICSの初ワンマンに
立ち会えた事幸せに思います。

しかも

しかも


すっごく歌唱力がアップしていて
こんなにもレベルアップしてきたんだって。



やはりクオリティの高いミュージシャンや音楽の中に
置かれていると自ずとレベルがアップしていくんだろうな。


いっぱいフェスとかにも出ているし。

会場のファンをしっかり見ていて
それぞれを確認するように指差しながら
歌っていた。

このバンドはすごいメンバーばかりだけど
やっぱり拓くんがいなかったらここまでには
なれなかったと思う。

それは演奏での実力ではなく
感性の実力っていうのかな?

拓くんの持って生まれたボーカリストとしての
パワーとオーラ。そして声と歌詞。


改めてウブさんの人選力はすごいと思う。




ドラムのオニィ見てて
こんな凄いの見た事ない
っていうぐらい感動
を超えた心の高鳴りがあった。

すっげ~ドラマー

こんな人が日本にいたんだって。


正直釘付けになった。


そして、ウブさん

エルレの時はどちらかというと
淡々と結構無表情でギターを
弾いている印象の方が強かったけど

この日は笑顔が一杯出てて
なんか前より若くなったように
見えた。

私の大好きなギタリストの1人である
生形さんというマイスターは
やっぱりすごいギタリストだ。

インストの曲においての
そのギターワークに
ほんと溶けそうになる。

CDで聞いててすごいなぁ~って
思った曲が生ではもっとすごくて

このギターの音がいつも
そばにあったら
なんか人生が絶対に
灰色なんかにならないなぁ~
っていう感じ。

どんなに自分が貧しくても
この音がそばにあったら
どこか豊かな上品な気分に
なれるかんじ。


ステージの上の4人を見てて

「なんてすごいバンドなんだろう」
「こんなバンドはそう出てきはしない」
「こんなバンドを生で見れるなんて本当に幸せだ」

ってひとりで行って誰ともお話できない自分は
笑えるぐらいに自分の中で自分につぶやく。


音楽における超高品質なライブを見てしまった私は
その感動でも涙が出そうになった。

こんなライブ見せてもらっていいのですか?

っていうぐらいのうれしさで。


仕事場で明日なにがあるかわかっていても
それを超えて、大阪にやってきた価値が
ほんとうにあったライブだった。


それにしてもしっとりと歌いあげる曲のとき
こんなにも拓くんの声は伸びやかだったっけ?
って思うほど会場に遠近法でいうなら
拓くんという点から会場の後ろまでに左右に
広がっていくような感じ。


すごく染み渡ってきた。

演奏の仕方もアブストとはぜんぜん違った。
歌い方もだけど、彼は心斎橋クアトロでは

Nothing's Carved in Stoneのボーカルギターの村松拓

でしかなかった。


これからもずっと彼も
そして他のメンバーも
別のバンドを持ちつつも

パラレルにやっていくんだろう。

ってやっていってほしい。


このNothing's Carved in Stoneは
これからもずっと続いてほしい。


そうライブを見ながら心から思った。


ほんとこんなに良質で刺激的なロックライブは
そうあるもんじゃない。


永遠にあそこにいたかったな。


追記

ステージのバックの上の方に細かく垂れさげられてる照明器具に
緑色のライトが当たっていたときに
なんか「ツタがからまっている裏庭みたいだな~」
って思った。









コメント (2)
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