HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

FoZZtone at KYOTO MUSE 2010.2.20(続編)

2010年02月21日 | FoZZtone
昨日は帰ってすぐに忘れないように書けるだけ書いた。
というのも今日は急ぎの仕事があって、それに追われるのが
わかっていたから。

ちょっとだけ横道それるけど
オリンピックで服装問題でとりあげられた国母選手いるよね。
服装問題から発展して他にもいろいろ叩かれたよね、マスコミに。
でも、私はなんか彼に対して悪い気持ちは抱けない。

彼がね、オリンピックも他の大会と同じ競技の場って言ったことに対して
いろいろ言われたけれど、この考え方って悪いかな~?って。

ついつい音楽に置き換えて考えてしまう私がいて。

これは大きなアリーナでやろうが、武道館でやろうが
ちっちゃなライブハウスでやろうが同じだと言っている
The HIATUSの細美くんを始め、いろんなアーティストと同じじゃないのかなって。

その場でベストをつくすこと
すべてを出し尽くす事に差はないんじゃないかと。

私はだから、国母選手はいいやつなんじゃないかなって思ってしまう。

昨日のFoZZtoneのライブで感じたこともこれに近い。

おそらく東京でのライブを知っている人には
想像できない感じだったと思う、昨日の京都は。


私はそんな京都の音楽気質は知っているから
そう驚きはしなかったけれど、
モッシュとかダイブとかするなんて考えられない
空間だったと思う。

ときおり、ごく少数のロック気質満載の人たちも
いたけれど、ほんとうのほんとうに少なかった。

最後の最後で2人モッシュサークルしてた女の子たちが
いたけれど、それに驚いていたステージ前の3列ほどの人たちの
様子が忘れられない。もちろん身勝手なモッシュサークルは
好きじゃないけれど、彼らががまんできずにやってしまった感覚は
なんとなくわかる。

「フォズってロックだろう?」って
「かっこいいロックンロールだろう?」って

ただ、ステージからそれを見てた渡會さんの顔が
笑顔ながらもなんともいえない微妙な表情をして

「おいおい怪我すんなよ。」って

心の声が聞こえるようだったけれどね。

でも、私は静かに見ていた人も
そういう風に見ていた人も
どちらもフォズが好きならそれでいいやって思う。

前までは追っかけみたいな人に対して
結構、「どうなん?」的な発言をしていたけれど
あるときから感覚が変わった。


たとえば、学校の先生がいて生徒たちがいる。
で、生徒にはやんちゃするやつもいれば、大人しいやつもいる。
でも、結局愛情ある先生なら、みんな同じにかわいいはず。

それと同じで、ステージのアーティストも
お客さんとして自分たちのステージを見に来てくれる人は
すべてどんな人であれ、同等に大事に思ってくれるはず。

だから、ファン側の気持ちで
「音楽聞きにじゃなくて、彼に会いに来てるんじゃない。」
っていうような、いわゆるミーハー的な人はだめじゃんみたいに
思ったとしても、アーティスト側からすれば、なんら問題ないわけで。
みんな同じに「笑顔をくれてありがとう」って思うはず。

だから、自分は自分なりの楽しみ方をして回りについては
気にしなくてもいいわけ。

渡會さんにあこがれている人はそれでいいし、
フォズの音楽が何より好きって言う人もそれでいい。
どっちもありの人もそれでいい。

ちなみに私は彼らがガチャピンとかムックとか
バルタン星人とかショッカーとか、どんな着ぐるみ着て
その正体を表さなくても、その音楽を聴きに行く。
だって、その音楽を生み出す4人の魂が好きなんだもの。

目に見えないものが好きなんだもの。


それと、あのような空間においても
全力で、まるで武道館にでもいるかのように
歌ってくれているっていうのがすごくうれしかった。

そして、すっごくまぶしい笑顔で会場を見てくれてたこと。

「こんなもんかい。」みたいなことはいっさいなくて

ひとりひとりに挨拶してくれているみたいに
歌ってくれていたし、演奏してくれていた。


彼らは会場を差別化しないし、どんな場所でも
どんな人数でも、同じように宇宙に届くぐらいの勢いで
ライブを繰り広げてくれるって昨日確信した。


「ブランケット」の時は(ごめんね、これだけ書かせてね。)
涙が出そうだった。こんなにも素敵なバラードってそんなにない。
言葉で表現するのは難しいんだけれど、歌の歌詞のひとつひとつに
血が通っているというか、何かが宿っていて、それが聴き手の心に
飛び込んでくるんだ。小さな妖精達が目に見えないブランケットを
ひとりひとりに掛けてくれるような感覚というのか。


今までライブのたびに髪型変わっているって思ったけれど
今回の渡會さんの髪型はそんなに変わった感じはしなかった。
彼は変わるのをやめたのかな?

それはいい意味で。

彼が思い描く音楽を貫いて、そこで多くの人の心をつかまないと
意味がないって思えたのかな?


私はそうあってほしいと思っている。
こんなに良質なロックって、そうないよ。


少しだけ菅野さんと話したときに
「ロックが好きなメンバーだけど
バラバラなのをみんな聴いてる。
たとえば、UKよりだったり、アメリカよりだったり
70年代だったり、80年、90年代だったり
それが融合していろんな曲になってるし
これからもそういう風にいきたい。」って
いう言葉をもらった。

それってすっごくかっこいいよね。
もう世間の流れに流されないぞ!っていう感じで。

だからちゃんと羅針盤(ロードストーン)があるんだね。
きっと、その4人の思いがロードストーンなんだと思う。

その思いが向く方向へ舵をとっていけば、
やがて思い描いた場所に到着するはず。


私はちっぽけな船でその後をついて行くので
溺れそうになったら、浮き輪投げてください。
ト音記号型のでもオーケーです。


京都にはこれからも来ますと言ってくれたけれど
本当にそれを信じて待っています。


あと、アンコールのときに携帯が鳴って
それに対して竹尾さんが
「携帯なってるし」って結構ストレートに言ったら
すぐに渡會さんの「大丈夫、傷つかないでね。気にしなくていいよ。」
っていうフォローが入って、それが2人の性格出ている感じがして
いいなぁ~って思った。

竹尾さんはストレートで自分を隠さない人で、きっと根に持たない人なんだろうね。
いつも淡々としてるし、心ここにあらずみたいな感じもステージを降りたときに思うことも
あるけれど、そういうスナフキンみたいなところが好きだ。
渡會さんは気を回す方で、繊細な心の持ち主だと思う。じゃないと
あんな詩は書けないよね。
菅野さんとは今回物販にて初めて話をさせてもらったけれど、
ステージの激しさとは裏腹に落ち着いた感じの方でした。
コッシーさんとはお話できなくて残念。


これからもそんな4人組が
良い旅できるように多くの人たちと
彼らの音楽を大事にしていけたらと思います。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FoZZtone at KYOTO MUSE 2010.2.20

2010年02月21日 | FoZZtone
2010年2月20日(土)

京都は晴れわたり、穏やかで温かい一日だった。
久しぶりに市バスで通った烏丸通り。
見知らぬ建物や店がいつの間にかできていた。

開演時間の前にはすでに何名かのファンが
集まっていた。

そこにニット帽を深く被り、
でっかいマスクで顔を隠した人物が
出てきて、通りに消えていき、
しばらくしてコーヒー片手にまた戻ってきた。

オレンジ系のセーターの背中が彼を語ってた。

その背中は君しかいないだろう。

そこにいたファンは気づいていたんだろうか?



さて、Lodestone Tour 1という今回のツアー。

HPのデザインもLodestoneに合わせてか海図風になっている。

Lodestoneとは羅針盤のこと。

彼らは日本中に散らばった音楽玉を探しに旅に出た。
ってHPからはそう解釈した。

まるで南総里見八犬伝のように
各地に音楽玉をもつ人がいるはずだ。
各会場にその音楽玉をもつ人がきて
すべてそれを集めることができたら
ドラゴンボールのようにパワーを持った音楽魂が
FoZZtoneに宿ることだろう。

ってこの解釈は私個人のものであって
彼らのものではありませんので
あしからず。


そういえば、渡會さんは
「毎週ジャンプを買わないと自分の未来が見えません。」って
言ってましたね。ジャンプといえばワンピース。
ワンピースといえば、船旅。
船旅といえば、海路が描かれた海図と羅針盤。
まさか、ワンピースから来たロードストーンでは
ありませんよね?

ちなみに少年ジャンプといえば
アニメになっているのが多い。
で、そのアニメと私の好きなバンドやアーティストが
関係しているケースが多い。


NARUTO-ナルトはアジカンと出会った作品であり
NICO Touches the Wallsも曲を担当してた。
最近では中嶋ユキノさんが詩を担当している。

ONE PIECEといえば、やっぱりバンプ。
ちなみにこのアニメには私にはすっごく関係のある
場所が出てくるので、生涯忘れられない。


家庭教師ヒットマンREBORN!といえば、
プロデューサーの片岡大志さんがSplayが曲を
やっているときにそのプロデュースをしてた。


銀魂といえばDoesでしょ!


ちなみにJet Lily Starの真田さんも渡會さんの仲間だと
私は確信しました。ジャンプで未来が見えるチーム。


話がそれてしまった。

さて、この日のMUSEには2つのバンドが対バンで登場。

1バンド目がmothercoatっていう埼玉に住み東京で活動するバンド。
紅一点の4人組バンドで、ベースが女性。

曲はブンブンサテライツ的なところもあるけれど
イギリスのバンドHAVENの曲っぽいのもあった。
そういえば、HAVENはどうしているんだろう?
大好きだったのになぁ~。サマソニでも見たのになぁ~。

ただ、HAVENとかは感情から成り立つ音楽だと思うけれど
このmothercoatはどちらかというと頭から成り立つ音楽だという
印象をもった。

頭からっていうのは、実験的音楽をするバンドだということ。
こういう音を出したら、おもしろいんじゃないかとか
ボーカルをこういう風に加工したら不思議な歌ができるとか
そういうのを考えるのが好きで、そこから曲が生まれたり
ライブパフォーマンスが生まれる感じ。

関西で活動するバンドの対バンでは見られないバンドで
新鮮さはあった。でも、私はやっぱり感情から始まる音楽を
やるバンドの方が好きかもしれない。

でも、このバンドの4人のパフォーマンスは個性的で
よかった。


次に登場したのが、MONOKUROという3ピースバンド。

結構期待してたんだ。彼らには。
だってあのthe pillowsの山中さわおさんプロデュースのバンドなんだもの。

で、期待どおりだった。
メロディアスでロック。
イエローモンキーとthe pillowsの遺伝子が
ときどき見え隠れして、そこがまた両者のファンである
私には響いてきたし、どの曲もはずれがなかった。

やった曲がすべて入っているというアルバムを
帰りに買ったけれど、CDextraも入っていたので
うれしかった。歌詞カードのクレジットには
山中さわおさんの名前もあったし、レコーディングに
ゲストミュージシャンとして参加もされていた。

なんか1粒で2度おいしいグリコみたいな感じだね。

そうそう、フォズとは久しぶりに対バンして
楽屋は同窓会みたいだって言ってたね、ボーカル君が。

6年ぐらい前って言ってたかな?
下北沢のガレージでライブしているときに
いっしょにしのぎを削ってたんだって。

きっといろんな思い出があるんだろうね。
そういう時代のフォズを見てみたかったなぁ~。

ちなみにmonokuroの3人とフォズの菅野さんは
同じ福島県出身だそう。

また新たないいバンドに出会えた感じがしたな~。

でも
でも
やっぱり

FoZZtoneは素晴らしかった。

セットリストはツアー中だから
書けないけれど


新曲もやってくれました。

1つは途中までなのか
あれで完結なのかわからないけれど

まるでステックス(アメリカの大御所バンド)の
パラダイスシアターの最初みたいな感じで

チャプターが始まる感じで。


群青色の空と
白鷺の色のインパクトが
頭に残った。

素敵な曲。


もう一曲は真面目に愛を歌った曲だということ。

偶然なんだけれど、以前に新曲の存在なんて知らずに
フォズのTwitterに「日々溺れそうだから、フォズのライブで息つぎ」
という内容の返信をしたことがあった。

それの答えのような「溺れる」っていう言葉が入っているその歌で
まさに私は水面に引き上げられた。
しっかり息つぎができたよ、このライブで。

全部で10曲とアンコールをしてくれた。

そのほとんどが是非聴きたいって思ってた曲で
聴けてすごく幸せだった。


ライブっていうのはいろんな条件のもとで左右されるし
会場で音なんかも変わる。

もちろん、同じ曲であっても京都のMOJOで聴いたのと
梅田のシャングリラで聴いたのと京都のMUSEで聴いたのでは
音質も違う。

でも、毎回思うのは渡會さんのボーカルはどんな場所でも
すばらしいってこと。深く太く広がりをもって私の奥の奥まで
滞りなく入ってくる。その力強さはほれぼれする程だ。

竹尾さんのギターも職人技で聞き惚れてしまうし、
コッシーさんのドラムも聞くたびにたくましくなっていく。
キャノンさんのベースも分厚くなっていく。

今まで、いろんなロックライブに行ってるけれど
ボーカルにおいてのコンディションが一番よくて
後のち、かなりのスパンをもって
その余韻を持続してくれるのが渡會さんのボーカルだ。

ゆえに今回演奏してくれた私の大好きなあの曲も
今でもしっかりその余韻が残っている。
そして当分はまた前回のように
フォズのライブの余韻で日々が潤うだろう。

MCで渡會さんが言ってたんだけど
京都は2年ぶりだって。

もうそんなに立つんだね。

その前回はMOJOのライブだったよね。

そのときも「デビューしたのは京都でのライブの日」
って言ってたから、そんなスペシャルな場所で
ライブに参加できてよかった。

そうそう、転換のときのBGMはthe MUSICの
曲だった。


まだ書きたいことはあるけれど
長文になってしまったので
とりあえずこのへんで。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする