HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

UESA at 京都MUSE 2010.8.3

2010年08月04日 | 真田暎人/UESA
久しぶりに京都でUESAを見ました。

Octaveというイベントで
出演者は

O.A. SHAKE HANDS
ひまり
ビリケン
UESA
ナカノアツシ
日比直博with呉服隆

の順番でした。

私が初めてステージを見たのは
SHAKE HANDSさん
ビリケンさん
日比さん

半分は見たことがある人たちでした。

オープニングアクトの
SHAKE HANDSのステージを見ていて
「あれどこかで見た人たちだ。」
と遠い記憶がよみがえってきました。

そう、彼らとはストリート
(っていっても新京極ですが)
で出会ったことがあったのです。
彼らにそのことを話したら
ずいぶん昔にやっていたということで

家に帰ってからこのブログで検索したら
下記の日記に書いてました。

http://blog.goo.ne.jp/funnybunny17/e/f6195ac80ace6c76353599066a6faa0a

驚きです。
ほんと、2006年って今から4年も前のことです。

そこで出会った人たちとまた出会うなんて
不思議ですね。

歌が2人とも歌えるというのはとてもいいですよね。

次のひまりも
お二人とも歌えるので
ハーモニーもきれいだし、
曲によってそれぞれの声の持ち味を出されてました。


ビリケンさんも
やっぱり2人とも歌う感じで
「心の旅」などにラップをまぜるという
ある意味海外で今流行っている感じの
日本版って感じでしょうか?

この三組とも歌が上手ですよね。
聴かせるっていう感じで。

会場ではある程度年齢を重ねられた女性達が

「ほんといいでしょ。」と

お話になっている姿が印象的だったし、
そういう層にも響く音だったんでしょうね。

私にももちろん「いい歌だ」というのは
入ってきましたよ。

ただ、まだ私はそこの域に行けてないという
感覚がありました。そこへ行くのはまだ先だと。
もっともっと歳行ってからじゃないと
おそらくしみじみ感じられないなと。
私はハードロックとかパンクとかで
グワア~っとなる感じを求めてしまうので
まだ、落ち着けないんですよね。

ってこの三組ともすっごく若いんですよ。
だから、ある意味すごいです。
聴く年齢層の幅が広いってことですから。

そして、いよいよUESA登場。


その前にその次に出た中野氏。
やはりプロですね。

すっごい言葉と歌の威力がある。
人を笑いの渦に巻き込みながら
自然に歌に入る。

素晴らしいです。

時間がなくてというか
ファンの方が多くて
物販に近づけなかったけれど

グラカラが今のメンバーで
やるのは当分できなくなるから
次の8月のイベントがそのメンバーでやる
ラストみたいなことを言ってたのが
少し気になりました。

1人であれだけのパワーを出せるのが
いつも感動しますね。

昔からのファンだと思われる方も来られてました。

15年やっていたらそうでしょうね。

トリは日比さんという弾き語りをされる方ですが、
最初はサポートのキーボード者の呉服(くれは)さんも
いっしょでした。キーボードっていいですよね。
それで、ドラムもベースもメロディも奏でられるから。
って静かなメロディだったので別にドラムとかリズムは
ヘヴィではありませんでしたけど。

この日比さんの歌もすごく説得力のある歌い方で
じわっ~っと来ました。

このイベントは「歌」がメインテーマだなって
出演者のステージを見て思いました。

「心に訴える歌声」っていうのか。

それをそれぞれが担っていたように思います。


とても素敵な歌声ばかりでした。

が、

私はまだその域にどっぷりつかる成長を
していないということに改めて気がつきました。


まだまだドライブ感や疾走感やヘヴィ感を
欲する人間なんですね。

疲れた心には必要な歌なのかもしれないけれど
私がほんとうにしんどい時に一番聴いてて
癒されるのが

Avenged Sevenfoldの曲なんですから

「くそ~!おりゃ~!お前らなんかに負けへんぞ~!」
的な暑苦しい音に感情が沈められるんですね。
不思議です。


さて、そんな中で我が愛する元Jet Lily Starの真田暎人さんが
植田健一さんとやっているユニットUESAはどうだったのか。

彼らもアコースティックディオなので
流れからするとひまりさんやビリケンさんたちと
同じジャンルに入れられるのでしょうが、

私は違うと思っています。

ある意味私の願いではありますが、

たとえば、ひまりさんやビリケンさんが
ゆずやコブクロあるいはキマグレンを好きなファンを
引っ張り上げるなら

UESAにはtears for fearsやサイモンとガーファンクル
あるいはホール&オーツ(どれも古いですが、最近のは
あまり浮かばないので)のファンを連れ込む
ロックポップテイストを前面に出していってほしいです。

そういう要素はいっぱい持っているユニットですから。

セットリストはいつも手書きで書いてくれているんですね。

誰かが君に恋してる
マーチ
真っ赤な糸
私の彼はギタリスト
クラクラクラブ
summer movie
where is love


京都MUSEの幕は
どこかオペラハウスや
劇場のような赤い幕なので
なんかお芝居を今から見るような
不思議な感覚にいつもなるのですが

幕が開く前からギターをかき鳴らしているお二人。
そして、一曲目のイントロが始まると
とても気持ちのいいギターの音。
キレのいいビールみたいな音っていうのか
とにかく一発目のギターの音はキレがありました。

暎人さんが
「I wanna kiss you!」と言うと
健一さんが
「わからんって」

いえいえ十分わかりましたよ。

「ワッショイ」って何度も言ってましたが
最近、ロックアーティストには「ワッショイ」が
流行っているのでしょうか?村松さんもよく言うし。


アップテンポのノリのいい「誰かが君に恋してる」
で始まりました。

次は新曲の「マーチ」

これはブログで
「この歌はもしも自分に子供がいたらどんなだろう。
どんなことを言ってあげられるだろうと思って書いた曲です。」
と暎人さんは書かれてましたが、

すごく心にその歌の言葉が響きました。

私は今いろいろ暎人さんから歌という
大事なものをもらうことができているけれど

私は何をお返しできるかなといつも思います。
何も結局いつもしっかりできないけれど
何かお返ししたいという思いはいつもあります。

さてその次の「真っ赤な糸」

これは彼らの代表曲のひとつになるでしょう。

今の季節にぴったりなさわやかさがあります。

ギターの音色はどこかサーフミュージックの
カラパナとかのギタリストの音に似ています。
この曲はヨーロッパではなくアメリカテイストですね。

カリフォルニアとかそういう空気感があります。

夏の恋人たちが浮かびます。

で「私の彼はギタリスト」は

途中、歌詞がとんじゃった暎人さんですが
珍しいなぁ~って思いました。

でも、誰でもそういうときもあると思うけれど
プロだと思ったのは、そのままずっとその曲を続けたこと。
だから音の流れは止まることなく、きれいに流れていったのです。

ここで思い出したのが佐野元春氏とゴッチの「ソングライター」での
対談のときのゴッチの即興の歌。
その曲の最後の方に歌詞無しでラララのような感じで歌った部分。
ゴッチはその部分が実はすごく気持ちよかったし、感情が入ったって言ってました。

正直、暎人さんがどう思ったかわからないけれど
なんか忘れたとしてもちっともあせってなくて
なんだか楽しそうで、「私の彼はギタリスト」を
歌っていたときの暎人さんの表情がすごくよかったんです。

「クラクラクラブ」のときに植田さんが

「普段嫌なことがいっぱいあるけれど
全部京都ミューズに置いていこうぜ
みんな掃除してくれはるわ。スタッフさんが。」

なんか床に転がっているそれぞれの悩みやら怒りやら
涙やらをスタッフさんがほうきで掃いている姿が
浮かんじゃった。

そんな絵本描けそう。

この曲って2、3回目聴いたと思うけれど
今回聴いたときにどこかイエローモンキーを思い出しました。

タイトルは不思議だけれど
歌詞はやっぱりすごいのが暎人さんの詩です。

会場のファンがジャンプしたりしてノリのいい曲で
ライブで楽しめる曲ですね。

「summer movie」も絶対にライブで聴く方が数倍熱い曲だと
実感しました。夏が溢れる曲だし、今の時期にぴったりの
曲です。ギターの感じがクイーンのファーストアルバムの
「The Night comes down」とか「Great King Rat」とか
を彷彿しました。

その瞬間に今まで植田さんのギターの個性はどこにあるかって
思っていたのが、雲間が晴れて日が射すようにこれなんだと
わかったような気がしました。

ブライアンメイです。

っていうと乱暴だけれど
ブライアンが津軽三味線のようなギターを弾くと
言われていたのを植田さんのギターで思い出したのです。

そう、植田さんにはブライアンメイの遺伝子が今回の
ライブで見えました。

そう考えるとクイーンをユニットにしたらこうなる
みたいなすごいユニットになる可能性もあるわけで。

クイーンのアルバム「シアー・ハート・アタック」の中の
「Misfire」なんて今のUESAがカヴァーしたらUESAの曲に
聞こえるかもしれない。

あ~なんか今すごくハイです。
テンションがあがってきて

ラストは名曲「Where is love?」でした。

これは何度聴いても泣きそうになります。

私がこの曲からイメージするのは

子供が生まれて
はいはいして
やがて立ちあがり
お母さんに抱きしめられ

そして、幼稚園児になり
小学校に入学し、
中学生や高校生になり
その間にいろいろな友達との出会いや
初恋なんかを経験し、

そして、やがて大人になって
本当の恋をして
その恋に傷ついたり
ドキドキしたりして

やがて運命の人と出会って
結婚して、
そこでまた家族ができて
また子供たちが成長し
そして夫婦は2人で年老いて行くという

人間の愛の一生を感じる歌です。

歌詞にはそんなこと歌われてませんが。


私の人生が終わるときに
この曲が流れて
そんな人生だったと思えたらいいなぁ~って
思います。


そんな感じで、UESAはユニットだけれど
ロック魂も忘れずに良質の歌と音を
届けてくれました。


どうしてもファンの中では
私はアウエイ感を拭えないけれど
それはそれでまあ、しょうがないなぁ~って
思うしかありませんが、

気持ちの中ではみなさんと同じぐらいに
愛しているし、大事に思っています。


それにしてもMUSEスタッフさんて
ライブによってメンツが変わるんですか?

先週のknotlampのときとスタッフさんまで
雰囲気変わってたし。バンドに合わせるのかと。

先週暴れてた私は
今週はひっそりとたたずんで見ておりました。

音楽とはそういうバラエティにとんでいるものです。
食わず嫌いはやめていろんな音楽を聞きましょうって
ついつい言いたくなる音楽バカな私です。


手段ではなくほんとうに歌を作って歌うのが好きな
暎人さんにこれからもたくさんの拍手と笑顔を!

そして、ギタリストとしてさらなる飛躍を期待できる
敏腕ギタリストの健一さんにたくさんの拍手と笑顔を!


かなり長い感想になったので
ここまで読んでくださった方どうもありがとうございました。















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