HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

from the NEW WORLD Vol.1

2011年01月10日 | FoZZtone


どこの映画だったっけ?
東映だっけ?(自分がお世話になったところなのにね。忘れてる。)

映画の最初に富士山の映像が映るの。

さて、FoZZtoneのオーダーメイドアルバムが8日に届きました。
なんかかなりの貴重品を扱う感じで、そおっと封を開け、
そおっとビニールを開け、そおっと紙ジャケットを取り出し、
そおっと歌詞カードを広げ、自分の名前を確認。

あ、った!って感じでもう一度見る。

私の名前ってちょっと変わってるから
よく漢字間違えられるから、それが間違ってないかと

でも、合ってた。よかった。

歌詞もちゃんと選曲順に並べてあって
この歌詞も何通りもあるんだと思うと
凄いなぁ~って思う。

CDをそおっと取り出し、ステレオにセット。
買ったばかりのちょっと高めのヘッドホンで
正座して聴く。

正座して聴くっていうのもホント久しぶり。
まるで10代の最初の方に戻った感じだ。

CD自体も紙ジャケット自体もイラストが
素晴らしくて、とても豪華な感じがする
CDアルバムだ。

さて、スタジオ録音の音源そのものについては
今日は書かない。

まずは私の選曲とその理由をダラダラと
書こうと思う。


自分がベストと思った選曲は次のようになった。

「from the NEW WORLD」

1. Jaguar in the stream
2. Stone in the black boots
3. 白鯨
4. レインメイカー
5. 海へ行かないか
6. slow flicker
7. HELLO, C Q D
8. ロードストーン


私がこういう順番に並べたのは
自分がひとつの映画を撮るなら
この順番だと思ったから。


この映画は交響曲のようなイメージで展開していく。

ここに登場する人物はあくまで架空の人物である。

曲順にチャプターが進んで行くと思ってください。

第一章  Jaguar in the stream

主人公のバンドマンが渋谷のスクランブル交差点で
信号待ちしているシーンから始まる。

彼は今さっき、今後の活動においての
シビアな状況を知らされたばかりだった。

こんなにもたくさんの人がいるのに
そこに彼は心を感じることができなかった。

ふと見ると交差点の真ん中に行きそびれた車が一台。
外車なんだけれど、どこかかっこわるい。
その車を見向きもしないで人々が交差点を渡っていく。
彼にはその車がまるで大海原で大時化(しけ)で大波に取り囲まれた船のように見えた。
でも、彼はそれは遠くの話であって
自分には関係ないと
自分の心はちっとも荒れてないし、こうして静かなんだと
あえて言い聞かす。

そう言い聞かせながら、その車の場所に立っている自分が見えた。
自分はそこにいるけれど、誰も気がつかずに波のように通り過ぎて行く。
身体が動かない。そんな恐怖を味わいそうになって
すぐさま、自分のi-Podの音をでかくして、そこから流れるノラ・ジョーンズにしがみつく。

なんか、周囲が急にドラマチックに見えて、洗練された雰囲気に見えて来た。

あ~確か、映画館でノラ・ジョーンズの「マイブルーベリーナイツ」やってたっけ。
今から見に行こうかな。そんなことを考えた。

いつの間にか自分も交差点を渡って、あの車もどこかへ去っていった。
だんだん夜が降りて来て、あたりは群青色になっていった。

あ~これからどうなるんだろう?

相変わらず、自分のヘッドホンから音楽が流れ続ける。
次から次に流れてくるマイ・フェヴァリット・ソングス。

そうだ。自分はどうして音楽をやっているんだ?
こういう音楽をやりたかったんじゃないか?
まだまだあきらめるのは早いんじゃないか?
未来ってまだ来てない時間を指すんだろう?
なら、自分がその来てない時間を連れて来てやろうじゃないか。

どんな大時化でもどれだけ多くの航海士たちが
ひどい波を超えて来たか、そんなことをふと考えながら

少し背を丸めながら、映画館へ向かっていった。


第二章 Stone in the black boots

朝はいつものようにやってきて
自分のやるべき仕事もあって
気持ちはもやもやしているけれど
仕事へ向かっていた。

相変わらず、いつもの黒いブーツをはいて
山の手線に乗って新宿で降りた。

まるで人間タペストリーができそうだと
思うぐらいの人間達が右へ左へ北へ南へと
交差して行く。きっともう一生会わないやつも
いっぱいいるんだろうな。

そんなやつにも俺の音楽を聞かせてやりたい。
一生会えなくても
音楽だけは会いにいかせたい。

痛っ!

ブーツの中に石が入ってる。

どこから入ったんだよ。

低い石塀に座ってブーツを脱ぎ
石を取り出す。

それを指で掴んで

オマエがただの道ばたの石ころじゃなくて
おれの行く先を教えてくれる方位磁石だったらなぁ~

その石を植え込みに放り投げて、仕事場へ向かって
また歩き出した。

第三章 白鯨

スタジオに入ったら、そこでなぜかエマーソン・レイク&パーマーの
「展覧会の絵」が流れていた。って本当は知らなかったけれど
スタジオのF君が聞けよって流したんだ。

これはもともとクラシックでムソルグスキーっていう人が
友達の画家の展覧会で10枚の絵を見て、それを曲にしたものだそう。
キャッチーなメロディに緩急自在の構成があって
(ユーモラスな曲、優雅な曲、おどろおどろしい曲、重々しい曲など)
その順番にこだわっていたみたい。

それをロックにアレンジしたのがエマーソン・レイク&パーマーらしい。

F君は最近、プログレにはまったらしく、こういう音楽ばかり
聞いてるらしい。あと、和歌山でのグリーンピースとの捕鯨問題以来
鯨に凝り始めたF君は今メルヴィルの「白鯨」なんぞ読んでいるらしい。

その「展覧会の絵」は
休憩時間もずっと流れていた。

彼は昨日レイトショーを見たからか、すごく眠くなって来た。


夢を見た。


大海原にでかい鯨が暴れている。
家をもビルをも飲み込むほどの波がぶつかりあっている。

なんだこれは?

自分が指揮者になっている。

まるで子どもの頃見たディズニー映画のファンタジアの
ミッキーの魔法使いの弟子のシーンみたいに
波を操っている自分がいる。

右の腕を振ると
右側の波が襲いかかる

左の腕を振ると
左側の波が静まる

ザバ~
ザバ~っと

波が音楽になっていく。

volti subito!

(早く譜面をめくって!)

いろんな言語が飛び交う

ドイツ語
イタリア語
英語

言葉はわからなくても
どれもがメロディで繋がって行く。

指揮をしながら

凄いぜ!

どんどん指揮棒を持つ腕が
力強くなっていく。


白い鯨だ


どっかで見たような


あ~どっかで


起きろよ!

気がつくとギタリストがそこにいた。

何寝てんだよ。
早く歌えよ。


あっ夢だったのか。

なんであんなの見たのだろう?

きっと「展覧会の絵」のせいだな。

あと、あの鯨ってあれか

やつの「白鯨」の表紙か。

なんだかこれから人生のでかい嵐がやってきそうな気がする。
でも、そんな嵐でも自分ならこの夢のように
見事に交響曲にしてみせよう。


思わず「Volti subito」ってつぶやいた。

え?なんて?

ギタリストが聞き返した。


*******************************

続きはまた次回に。

あまりにも長くなりそうなので。


あと、これはあくまで私の創作ストーリーであり
自分の中では勝手に映像が動いています。
カメラアングルだったり
8mmフィルムの荒さだったり
青い光だったり
黄色い光だったり
赤い光だったりが
ロードムーヴィー風に点滅しています。


ほんと、映画作りた~い!











コメント (2)
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