HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

NICO Touches the Walls 『Aurora』

2009年11月25日 | NICO TouchestheWalls
カラフルな色でもただキラキラ輝くのでなくて
どこかグレイシュな色たち。
それがNICO Touches the Wallsの色だと私は思ってる。

っていうか
ただのキラキラカラフルは嫌なんだ。
そうなったら、たぶんお別れしなくちゃ
いけなくなっちゃう。

私が出会った頃のイメージと
最近の彼らのイメージは
だいぶ変わった。

いいとか悪いとかではなくて
ダークな部分が多かった以前に
比べて最近は光の部分が多くなったってこと。

テレビとか映画とかのタイアップもあって
メインストリームに出て
その躍進ぶりは目を見張るものがある。

それはファンとしてはうれしいことである。
でも、少し寂しさもないとはいえない。

時々、自分とNICOを確認するために
「夜の果て」のPVを見る。

ちょっと近づきがたい哀愁があって
アウトロー的なイメージの光村さん。
もちろん、PVのイメージであるんだろうけど
彼の当時のインタビューの時の雰囲気も
どちらかというと話上手というより
ポツポツと言葉を慎重に選びながら
自分の内面的なことを音楽的なことを
静かに語る感じだった。

それも彼の一面なんだろうけど
最近はラジオでの彼を知るせいか
すごくおもしろい人でおしゃべり
上手な人なんだなぁ~って思う。

ライブの時のMCにしても
頭のいい人だなぁ~って
思うほど聴いていて気持ちがいい。

どちらの面を含めて
光村さんという人が好きだ。

ただ、どちらかというと
ダークな面を出すときの彼が
好きなのかもしれない。



今回の「Aurora」というタイトルは
彼らの色を表しているなって思った。

オーロラって夜空にしか浮かばない色の奇跡だ。
暗い背景があってこそその色が美しく
心にインパクトをあたえるんだろうね。

実際に見たことないから
いつか見に行きたいな~。

「ホログラム」

オーロラっていう曲のあとにこの曲が来るのが
またいいなぁ~って。

「オーロラ」は夜のイメージだけれど
「ホログラム」は朝のイメージ。

ホログラムに反射する光がキラキラして
そこにいろんな色が反射して
オーロラとは違うカラフルな光の奇跡を
起こすんだよね。

朝これを聴くと

「今日もがんばろう!」って気になる。

真っ白な世界。
誰だって、大人も子どもも関係なく
その未来はまだ真っ白なんだよね。

あきらめることはないんだ。
まだ誰だって可能性が残っているんだ。

そんな気持ちにさせてくれる。

「芽」

不協和音がずっと合わさって
そこが好き。

ギターのメロディとベースが
すごく気持ちよく聞こえてくる。

ドラムのビートの厚みが
どっしり感を感じさせてくれる。

土から芽が出てくるイメージ通り。
根っこがすごくしっかり張られている
それがドラムから伝わってくるよ。

「Lonesome Ghost」

古村さんのギターは
やっぱり「夜の果て」の時の
ギターの音で惚れ込んだ。

今回の「Lonesome Ghost」の
彼のギターがすごく好きだ。

自由自在に弾ける彼は
いろんな可能性を秘めたギタリストだと
思っている。
実際のライブでもいつも
ギターで感動をくれるもの。

対馬さんのパーカションもプリミティブで
手のぬくもりが伝わってくる。

坂倉さんのベースのグルーヴもすっごくよくて
この曲はこのアルバムの中でも
インパクトが強い。ちょっとフュージョンな感じ。

the BUNGYと共通する部分があるかも。

「ビッグフット」は
やっぱりすごくよくできた曲だと
思う。どの楽器をみても
メロディの展開をみても
楽しい。

今日はドラムを注目
今日はベースを注目
って感じで、いろんな切り口から
楽しめる曲だから。

「かけらー総べての想いたちへー」
出だしでもうNICOってわかるよね。
この感じ。
NICOらしいバラードって感じ。
これからの季節に似合う。

今のイメージは12月に人恋しく想いながら
街の雑踏を1人歩く感じ。

こういう感じは誰もが抱くだろう。
だから、この歌は誰の心にも共鳴するんじゃないかな?

この歌詞に出てくる「ハロー」
これがすごく胸に響く。

「ハロー」ってよくある言葉で
明るい昼間に使う言葉だよね。
もちろん、夜に使うこともあるんだろうけど
イメージは光だ。

それがこの哀愁漂う曲の中に
散りばめられると
まるで「マッチ売りの少女」の点す
マッチの火の光みたいに
ポッポッとそこを照らして
なんだか温かいものを感じる。

きっと大都会の街角にたたずんで
i-Podとかにこの曲を入れて
聴いたりしたら
「ハロー」という言葉で
何か素敵なものが見えてくるかもしれないね。

「錆びてきた」
これすごく好き。

♪朽ち果てた~っていうところすごく好き。
この曲の色は「夜の果て」側のカラーだよね。

なんだか「よく似合う」がROCK ME OUTって聞こえちゃう。

これをライブで早く聴きたい。

「レオ」

韻が気持ちよく踏まれてる。
レオとオレが鏡になっているように
白と黒
天使と悪魔
陰と光
っていうツインの言葉も出てきて
ある意味この部分が私の
先に書いた光村さんのイメージの
二面性なのかもしれない。

「N極とN極」
これはNICOの新しい感じの曲のような気がした。
こういう曲もやるんだって感じ。
たたみかけるような展開。
結構この感じくせになって
くりかえし聴いてしまう。

「風人」
この曲は結構私には難しいイメージがある。
こういう曲作りって難しいんじゃないかって。
こういうのは絶対にNICOしか作れないよね。

間でムード歌謡調の旋律まで入ってきて
洋楽要素もいっぱいで、和な感じもありで
半音が駆使されているし、すごいなぁ~って
聴くたびに思う。

「波」
アコギがキラキラしている曲。
こういう曲もやっぱりNICOだよね。

なぜかわかんなけど
NICOの曲はひとりで聴くイメージが多い。

誰かといっしょに聴くというより
自分確認のために
ひとりで何かを考えるときに
聴きたい曲。


いろんなことに疲れたり
情報社会の中で頭が混乱してたり
誰かを本当に好きなのかを自問自答したり
そんなときにどこかでひとり
この曲を聴くと心が穏やかになりそうな
そんな気がする。

このアコギは古村さんなのか光村さんなのか?
ライブの時のアコギは光村さんだよね。
ほんとうにきれいな音色。
嘘ついてない音色。


「トマト」
これも名曲だよね。
サザンの「素敵な夢を叶えましょう」と通じるものがある。
じわぁ~っと心に滲みてくるんだ。
なんだか、聴いていると

「生きるのは大変だけれど、人生っていうのはこんなもんで
でも、誰でも何かを日々育てているんだって。それが小さくても
それでいいんだ。」

ってそんな感じのメッセージを
勝手に自分で受け取ってる。(あくまで私の主観ですので)

トマトが好きなだけに余計にこの曲が大好き。


NICOのアルバムっていつも何度も聴いているうちに
どんどん発見があって、どんどん好きになっていく。
このアルバムもそうだ。最初より二回目、3回目
の方がより好きになっていってる。

これからどんどん有名になって
チケットも取りにくくなるんだろうけど

「レオ」の歌に出てくる言葉
”レゾンデートル”を忘れずに
どうして音楽を始めたかを忘れずに
時代の流れにまかれないように
会社の言いなりばかりにならないように
自分の音楽を守り続けていって欲しいと願います。









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4 コメント

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夜分遅くにすみません (マーチ)
2009-11-26 01:09:46
文章読んでいて今回も心にぐっときました。

この世にはたくさんの様々な言葉がありますが、心で感じたものを言葉で表現した時に、ひとりよがりのものではなく人に十分に伝えることってとても難しいと思います。

私なんかNICOのことを友人に話す時、心からあふれてくるものを上手く言葉で表せなくて、結局友人には興奮気味に話していたという私の印象しか残らないことが多いので。

もしお仕事が文章を書くことでしたら、生意気なことを言ってすみません。
でもとてもNICOに対する想いが心に響きました。

やっぱりNICOの曲って多くの人の心に届いてますよね。
私は最近だと特に
「ホログラム」が好きです。
返信する
コメントをありがとうございます☆ (FB17)
2009-11-26 20:06:52
仕事はただのありふれた仕事です。
書くより話すことの方が多いかもしれません。
肉体労働って言ってもいいでしょう(苦笑)


たまに「書くことをやめようかな」って思う自分が
いるのですが、こうしてマーチさんのように
素敵な言葉を返していただける方がいらっしゃると
なんだか「まだ書いててもいいのかな」って
思えます。ありがとうございます。

そして
こうしてNICOのファンの方と繋がれたことを
うれしく思います。

加えて、マーチさんの
言葉はNICOの歌に出てきた「ハロー」
と同じように私の心にポッと灯を点して
くれました。

これからも好きな音楽やミュージシャンについて
自分なりに書いていきたいと思いますので
またよければ見に来て下さい。
返信する
はじめまして。 (遊子)
2009-11-26 22:49:47
はじめまして。突然のコメント失礼します。
かなり前からブログ拝見してました。
NICOについてこんなにも深い記事が読めるブログを他に知りません。

NICOの事は「image training」をラジオで聴いて知りました。
本格的に嵌ったのは今年の初めごろだったと思います。
最初に聴いたイメトレと他の曲の毒々しさとのギャップがポイントでした。

私も、NICOを知った当初と現在とでは印象が随分と変わりました。
今では802でDJですからね。
でも、そんな光村さんの二面性がたまらなく好きだったりします。

「オーロラ」がクセになってしまってどうしようもない毎日です(笑)
初コメントで長居してしまってすみません。
返信する
はじめまして☆ (FB17)
2009-11-27 22:05:42
遊子さん☆

温かいコメントをありがとうございます。
寒い夜がなんだか温かく感じられます。

遊子さんはイメトレから入られたのですね。
あの曲もNICOのカラーがすごく出ていて
大好きです。


ある意味NICOってミラーボールみたいに
いろんな角度から音を放ってきますよね。

どうもミラーボールとNICOが重なり合うのは
彼らのライブを最初に見たのが大阪のシャングリラで
そこでミラーボールがキラキラしてた印象が
あったからかもしれません。

この時のライブが後にシングル「THE BUNGY」についてた
DVDやアルバム『Who are you?』についてたDVDに
ライブ映像として残っています。
最近見てないけど、きっとそのミラーボールも
映っていたと思います。

もしお持ちなら、是非見てください。

そして、またよければここもいらしてくださいね。

本当にコメントありがとうございました。
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