マイカーの歴史シリーズの再開です。
KP61スターレット→86トレノ→101トレノと続いたマイカー。
4番目に購入したのは、TOYOTA製グランビア3.0タイプQです。
1995年に長女が誕生しました。
2ドアクーペのトレノに赤ちゃんを乗せて走り回りましたが、使い勝手上は不便なことも…。
結局、ミニバンオーナーになりました。
そしてその結果、ミニバン中毒になり、今に至っています。
で、このグランビアですが…。
いろいろな、「初」がありました。
◆TOYOTA初の1.5BOXミニバン。
グランビアは、フロントノーズにエンジンを納めたミニバンのはしりです。
TOYOTAでは、1BOXの王者「ハイエース」を筆頭に、タウンエース&ライトエースというクルマがありました。
このグランビアが、はじめての1.5BOXミニバンとなり、その後ノアが誕生しました。
リアスタイルは、ハイエースのイメージがあります。
フロントは、実にシンプルなヨーロピアンスタイル。
ハッキリ言って、このシンプルさがアダとなって販売台数はイマイチ。
一方、後発のエルグランドはアメリカンなフロントマスクでヒット。
結局、グランビアもマイナーチェンジでフロントを分厚くイメチェンとなりました。
このとき、兄弟車のグランドハイエースが登場し、販売が強化されたわけです。
リアルーフスポイラーは、画期的でした。
空力を利用して、バックドアに埃がつかない(=汚れない)しくみだったのです。
これは、とても重宝しました。
仕掛けは単純で、ルーフスポイラーとバックドアとの間に隙間を設けていました。
この隙間と、ルーフスポイラーの形状が研究のたまもので、空気をバックドアに沿ってうまく流すわけです。
では、内部もご紹介します。
大きく開口するスライドドア。
当時は、片側スライドドアしかありませんでした。
右側は、小物入れや空調コントロール。
◆TOYOTA初の回転式キャプテンシート。
2列目と3列目の対面が可能でした。
よく車内で弁当を食べたりおやつの時間をしたり…幼い子どもと楽しく過ごしました。
3列目は、2列目と同じ快適なシートでした。
今どきの3列目は、シートの収納を考えるあまり薄っぺらい印象です。
ところが、グランビアはハイエース譲りの分厚い応接セットのような立派なシートでした。
◆わが家初のミニバン&温冷庫。
わが家にとって初めてのミニバンとなったグランビア。
フロントシートの間は十分な空間があって、楽にウォークスルーができました。
ただし、オプションの温冷庫を付けました。
これは、結構使える便利機能でした。
シンプルというか質素というか…。
バブル崩壊の申し子というバックボーンが、こういう質感を作ってしまいました。
ちなみに、晩年はスーパーライブサウンドシステム(オーディオ)の場所にDVDナビを装着。
今ではポピュラーなオプティトロンメーターは、ミニバン初!?
手放す年(2010年)には、232,323kmも記録しました。
3.0ターボディーゼルエンジンは、絶好調のままこの距離を走破。
まだまだ走れましたが…。
ほとんどノーマルでしたが、唯一交換したのはダンパー。
10万キロ走ったところで、ビルシュタイン製のダンパーに交換しました。
はじめは「ブサイクなクルマやなぁ」と思いましたが、15年も付き合うと親しみがわいてきました。
お別れの日。
ディーラーに行く前に義姉家族が「お別れがしたい」というので、マンションに立ち寄り…。
記念撮影をして、最後に義姉のエスティマとツーショット。
そして…。
ディーラー「ネッツトヨタ愛媛」さんへ。
新しいヴェルファイア2.4ZプラチナセレクションⅡと…。
新車の納車だから嬉しいはずなのに、それよりも別れがさみしくて家族みんなで泣きました。
◆わが家初のオートキャンプは、グランビアでデビュー。
写真は、山口県下松の笠戸島キャンプ場に行ったときのもの。
キャンプデビューは、長女が1歳のとき、愛媛県室手海岸でした。
グランビアの積載量は大きく、しかもフラットで積みやすかったです。
3列目シートが左右跳ね上げ式ではなくて、座面を垂直に上げて前後にスライドするもの。
TOYOTAさんでは、スーパースペースアップと呼んでいました。(← たぶん)
室内を広くすることもできるし、ラゲッジルームを広くすることもできる。
どちらを優先するかはアイデア次第…。
とにかく、キャンプ道具を載せるには好都合で、いろんな所へキャンプに行った…。
そんな思い出深いグランビアだったのです。
トラブルフリーで15年間25万km弱…。
TOYOTA製ならでは!の印象を強く植え付けられたクルマでもありました。