三沢空港に降りて近くのレンタカー店で車を借り、十和田湖へ向かった。途中の奥入瀬渓流周辺はまだ秋が浅かった。木々の葉はまだ夏の名残をそのままに秋へ移ろうとしていた。とある川岸で写生をしている人がいた。その人の許可を得て写真を撮らせてもらった。奥入瀬渓流はどこでも絵になりそうだが、ここはと言うところがあるのだろう。その真剣な眼差しに言葉もかけずにしばらく眺めていた。
やがて十和田湖に到着し、南へ行く道をたどった。
.
.
.
.
.
十和田湖畔は週日なのに観光客が大勢いた。湖畔にある乙女の像付近はナナカマドが真っ赤な実を付けていた。秋が近づくと少しの標高差で木々の色合いが変っているのが分かる。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
湖畔の土産店で紹介された青森県の共済組合関係の宿(宿の名前は不明である)に泊まった。翌朝外へ出てみると、一面の朝もやが立ちこめていた。それは何とも幻想的な様子であった。夏の盛りには子供を乗せ、あるいは恋人を乗せて十和田湖に遊んだボートは、シーズンが終わると岸辺へ引き上げられて船底を見せていた。翌年のシーズンまでの休息を楽しむのだろうか。
十和田湖の西岸は、広大なブナ林が広がっていた。ここは、世界自然遺産に登録されている白神ブナ林につながるところである。ブナの葉は仕事を終え木々から去って行く日を迎えたようだ。
.
.
.
少し大きめの湖があり、その対岸に蒸気が立ち上っていた。温泉でもあるのだろうか。周辺には家らしいものは一軒も無かった。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
八甲田山は1584メートルの大岳を中心とした山塊を言う。私がロープウェイで登ったのは、田茂萢岳(タモチヤダケ;標高1324m)である。頂上に湿原が広がっていて木道が整備されており、ゆっくり歩いて30分ほどの散歩コースになっている。左がロープウェイから裾野を写したもの、右は山頂から南方を 写したものです。