寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

朝の銀座うら道散歩...(20140614)

2014年06月14日 23時19分21秒 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、後輩と銀座の「館野(道場六三郎)」という店で食事をすることになり少し早めに出かけた。新橋駅で下車して外堀通りを通って晴海通りにでて逆に並木通りをまた新橋方向に歩いた。

 朝10時頃だったので週日なのにもかかわらず人通りは少なかった。どの通りもおしぼり集配の人と酒屋の集配の人たちがたくさん来ていた。少時観察しているとよくもまあこんなに酒が消費されると思うほどビールの空きビンやその他の洋酒の空きビン、日本酒の空きビンが回収されていた。それと交換するように同量の中身の入ったビンが搬入されていた。

 この位酒の消費が無いと店を経営出来ないのだろうと思った。集配人に聞いてみると、今は昔(といってもいつ頃か不明であるが)と比べると10分の1ほどに減っているという。水商売は景気の変動に左右されると言われるが、昔を懐かしそうに空を見上げていた。

 中央通りを歩いていたら、松坂屋が工事中のようでブルーシートで囲まれていた。社会人になって数年が過ぎた頃、銀座松坂屋デパートでスーツを買ったことを思い出した。あの頃デパートでスーツを買えるのは贅沢と考えていたのでとても嬉しかった。

 11時40分頃に約束の店へ向かった。「館野」という店に近ずくと何組もの人たちがエレベーターで店へ上がっていった。丁度店の入り口のところで後輩に会うことが出来た。店はそれほど広くなく既に満席のようであった。

 創作懐石料理と言うらしいが、次々に出てくる料理は塩分が少し多いように感じたがどれも美味しかった。

 後輩は職場の様子を教えてくれたが、理事長などの経営者は未だに拡張主義に腐心している様子だった。大学教育の中身が良くて収容しきれないほどの学生が集まり校舎を拡張するというのでは無く、学生数を増加させれば収益が増えるという考えのようである。

 私が現役の頃には、研究に励もうと盛んにいってきたのだが論文賞の対象になる研究論文は私の他に2人しか出なかった。良い研究をしてあの先生のところで研究をしたいと学生が集まってくれば一番望ましいのだが・・・。

 良い研究をしたいのだけれども予算が少なくてとか授業や会議が多くて研究時間を取れないというのは研究能力の無いことを隠蔽している証拠である。私は今になって少々自分の趣味に使える時間が出来たが、現役の頃には朝7時頃に大学に到着し夜10時頃まで研究に従事していた。特に忙しいときには徹夜になることもしばしばあった。そういう意味で妻に迷惑をかけてしまったが妻は理解してくれていた。その間頑張ってくれた妻には感謝している。