私が大学へ入学たころだっと思いますが、友人
の紹介でクラシック音楽に興味を持ち始めました。
前にも書きましたが、サラサーテの”ツゴイネルワイ
ゼン”やサン・サーンスの”序奏とロンドカプリツオ
ーソ” 演奏はヴァイオリン独奏がヤッシャ・ハイフ
ェッツ、スタインベルグ指揮のRCAビクター交響楽
団の演奏のレコードを聴いたのが初めですでした。
ハイフェッツの演奏は私の心を震わせました。
ちょうどその頃に日比谷有楽座(もしかしたら日
比谷劇場かもしれません)という映画館でデイズニー
製作の「ファンタジア」という映画が封切されまし
た。この映画には8曲のクラシック音楽が演奏され
ました。演奏される音楽に合わせてデイズニー得意
の動画が画面いっぱいに動き回るのです。これはも
う私を大学生であることを忘れさせて夢中にさせま
した。悪戯好きの魔法使いの弟子がどんどん増えて
いくそうして手が付けられなくなってしまいます。
この映画で演奏された曲目は下記のとおりです。
1.トッカータとフーガ二短調
2.組曲「くるみ割り人形」
3.魔法使いの弟子
4.春の祭典
5.田園交響曲
6.時の踊り
7.禿山の一夜
8.アヴェ・マリア
この映画は1940年に制作されたということです
が、太平洋戦争が勃発したために日本での公開は終
戦後しばらくたってからということになりました。
1940年当時にこんな映画を製作できたアメリカと
いう国のすごさみたいなものを感じました。
いずれにしても私とクラシック音楽を固く結びつ
けたのはこの映画だったかもしれません。