20世紀は劇的な事件が多発した世紀だったと私は思います。
今日の読売新聞朝刊に、三島由紀夫氏の記事が掲載されていま
した。私が三島由紀夫の名前を初めて知ったのは小説「金閣寺」
を読んだときです。その前に映画で「潮騒」というのがありまし
たが原作が三島由紀夫氏とは知りませんでした。この映画は青
春物といわれたもので、私はこの種類の映画をほとんど見
ませんでしたが、騒がれていたので題名だけは知っていました。
三島由紀夫氏の小説の研ぎ澄まされたような文章に私は感動し
たものです。その後遺作(?)と考えられる「豊饒の海」も読
み始めましたが難しい内容と表現でした。最後まで読んだかど
うか忘れてしまいました。
その三島由紀夫氏が、1970年11月25日突然市ヶ谷の自衛隊
駐屯地に乱入し日本の現状を嘆き、カツを入れると言って激の
ビラを撒いた。その直後、「楯の会」メンバーの介添えの下で
割腹自殺をして果てました。その劇的な人生の結末に恐ろしさ
を感じた方が日本中に沢山いたでしょうね。
一時はノーベル賞候補に上るのじゃないかと期待されたのに
残念だったですね。
そんな三島由紀夫氏は見当はずれな表現かもしれないけど、
純粋な性格だったのだと思います。本当に日本の将来を憂えて
いたのだと思います。現今の人から見れば変な人と感じるかも
しれませんね。実行できないにしても三島由紀夫氏に同調した
人も大勢いたと思います。
いま、報道などで「終活」などという言葉が流行語のように
使われますが、自分に人生の終焉の迎え方を一般化し、それを
金儲けの材料にする。逆に他人に自分の最後の迎え方を指導さ
れなければならないというのも変ですね。私は少なくとも三島
由紀夫のようにいくのは困難ですが、自分なりの考えは持って
いるつもりです。
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