本日、わが囲碁愛好会へ同町内に居住するKプロ九段の方が指導碁を打って下さった。Y6段(3子),S5段(5子),T4段(5子)の3面打ちで行われた。結果は、またまた全員討ち死にしてしまったが、T4段は終盤に大きな見損じをしてしまった。その見損じが無くても地合で敗戦は決まっていたようなものであるが、Kプロを驚かすような手を打って褒められた。
囲碁では、1手の違いで盤面はがらりと変わってしまうことがある。また石を置く場所を1路隣に置くことでも全く違った結果になることがある。だから全体を見回して石を置く。我々アマは打っている最中に全体を把握することが少ない。そこがプロ棋士との大きな差になるのだろうと思う。石を置く場所が一路変わったときの変化を読み切ることは大変なことである。
例えば、1路違うと言うことはその石の周囲8カ所に置く場所があり、その1手に対して相手がどこに打つかそれに対して自分はどこに打つか。この3手だけを考えても8通りの数10倍の手(打つ場所)を頭の中で考えなければならない。さらに3手目を打ったとき相手がどう打つかそれに対して自分の次の手はどうするか,つまり5手先まで考えると大変なことになる。それらの中の最も納得出来る場所を決めなければならない。ある程度の手は先人達が調べて本に書いてくれたものがありそれで勉強しておくことが出来るが、実際には相手が本の通りに打ってくれるとは限らない。
さてまたも蛇足になるが、プロの方がタイトル戦で2日間打ち切ると体重が3~5Kgも減るという。こんなことを考えると、囲碁は頭の勝負であると同時に体力勝負にもなっていることが分かる。もしかしたら囲碁を打つとダイエットにもつながるかも知れないなどと考えるのは邪推だろうか。