アーネスト・ヘミングウェイの小説はたくさん映画
になりましたね。
”For Whom the Bell Tolls"(表題の作品;1940)、
”The Sun Also Rises"(陽はまた昇る;1957,1984)
”A Farewell to Arms"(武器よさらば;1957)
”The Old Man and the Sea"(老人と海;1952)
”The Snows of Killmannjaro"(キリマンジャロの雪;1952)
これらの作品については後程感想を書く機会を作りま
す。表題作はゲイリー・クーパーが出ているので初め
西部劇かと思っていましたがスペインが舞台でした。
現在各地で起きているテロ事件は、この映画で見る
ような崇高な目的を持ったものとは異なるように思い
ます。ヘミングウェイの小説でも、人の生命の大切さ
そして恋人を助けるために自己犠牲の精神を貫くとい
うところがこの映画の評判を高めたのかもしれません。
この作品は私が誕生した翌年にスペインで起きた内乱
をテーマにしています。スペインではかっていろいろ
な民族が自分たちの地位確立のために立ち上がり内乱
状態になりましたが現在は落ち着いた感じになってい
ると思います。
スペインへ行った時の思い出があります。マドリッ
ドの大学へ見学に行っていろいろ話し込んで帰りの時
刻が遅くなってしまい、夕食をテベレる店がなくなっ
てしまいました。ホテルへの道で一軒の飲み屋風のオ
ープンな店を見つけて、何か食事ができないかと頼ん
だところ、ここは飲み屋なので大したものはできない
がそれでもよいかというのでそれで結構といって夕食
を作ってもらったことがあります。店の壁には足1本
分のハムが何本もぶら下がっており美味しそうだなあ
と見ていると削りかけのがあるから食べてみるかいと
いうのでお願いした。ワインと一緒に出てきたものは、
削りたてのハムと少し辛口のワインだった。空腹だっ
たのでどちらも美味しく満足した。作ってくれた夕食
は一見家庭料理風のものだった。名前を聞いたけれど
も今は忘れてしまった。味はスパイスが効いていて野
菜もたくさん入っており、申し分なかった。
店主にお礼を言って代金を聞くと1000円相当だっ
た。ホテルへの道を聞くと安全な道を教えてくれた。
当時マドリッドは何かの選挙をやっていて”VOTE”
と書いた写真付きのポスターがたくさん貼ってあっ
た。闘牛は好きになれなかったが食べものはどれも
おいしかった。それからサングリアも気に入った。
マラガ、グラナダ、ハエン経由のバス旅でマドリッド
へ戻りそして寝台車でパリへ向かった。
映画の印象とは別にスペインはまた行きたい国の一
つだ。
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