一説によると川口(埼玉県川口市)は室町時代より前から
鍛冶屋が存在していたそうです。それが明治時代になって
富国強兵政策に乗じて鋳物産業として大きく発展しました。
「キューポラ」というのは溶鉱炉のことだそうですが、そ
こで事実関係は明確ではありませんが、多数の朝鮮人が働い
ていたようです。私はこの映画を見た当時は朝鮮人というと
関東大地震が発生した折にいろいろな事件があったと親に聞
かされていたことしかしりませんでした。
この映画は一人の女子中学生の成長過程でのいろいろな体
験を筋立てにしています。親の失職、アルバイト、進学問題
等々を次々と経験していきます。中でも鋳物工場で働いてい
た朝鮮人の北朝鮮への帰国問題が大きく話題になりました。
主役の吉永小百合がかわいかったですね。その父親役が東
野英治郎だったから鳶鷹などと言われましたね。私も中学校
時代は貧困の中で育ったために少しでしたが共感を覚えたこ
とでした。
映画を作る時にはその時代の社会情勢をかなり深く調べて
いることが分かります。しかし十分な説明もなく映画に取り
込むと社会から批判されることもあるのですね。
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