新緑の奥入瀬は木々の葉が眩しく輝いていた。
渓流の水は少し濁っていたが、新緑を映してきれいに見えた。
緩やかに流れる川幅の広いところと、小さな滝ともいえない段差をいくつも重ねて標高差を小さくしていく奥入瀬渓流は、各所各様の景色を映し出して、面白い。
途中に大きな滝があった。水は十和田湖から流れてくるのだろうか。
十和田湖について沿岸を回っていると、少しあれているように見える建物があった。
内部はお土産を置くスペースが少しあり、壁には見たことのない布が垂れ下がっていた。
建物の中を見ていると、35~40歳くらいの女性が外出先から帰ってきた。いろいろ話をしていると、この方は、ラオスの婦人方と交流を深め、手織物を輸入して生業を支援しているという。
そこで食事を作ってくれるというので、お願いした。出てきたものは、チャンチャン焼きという
ものであった。チャンチャン焼きというのは、北海道の漁師が浜で、鉄板の上にいろんな魚介類をごちゃごちゃ置いて下から焼くという漁師料理であるという。一人前というのは升小寂しかったが、味はなかなかであった。
店でラオスの婦人の手織り布を購入した。
その後、十和田湖の周りをまわって山間の一軒宿の谷地温泉へ行った。
この宿には外国人のお上さんがいた。ハーフの娘さんたちも宿を手伝っていた。露天風呂の温泉もあり湯治場のような間取りであった。冬季は深い雪に埋もれるという。