「あ、どうも。一緒してもいいですか?」
「あ、浜田くん。どうぞ。」
笑子さんの会社は比較的開放的で、先輩後輩関係なく、部署を越えても気軽にコミュニケーションがとれる雰囲気だ。
「莉沙とは一緒にランチしないの?」
「最近、莉沙が忙しそうで」
「一緒にランチも出来ないくらい忙しいの?」
「…そうでも無さそうなのに、最近は会うのも断られて…」
…理由は、神田だろうか…。
「だけど、会うには会えてるんでしょ?」
「うん、まぁ、最近会ったの2週間前かな?LINEも既読になることも遅くなって…」
「彼女、気まぐれだから」
「そうなんですよね。そこがかわいいんてすけど。」
「ごちそうさま」
「あ、そういう意味じゃ…」
「とにかく頑張って!」
「はい、もちろん、頑張ります!」
おそらく、莉沙の気持ちは、神田を向いている。
一途な浜田くんがかわいそうになった。