もっと早くから気づけばよかったわねえ、と鯛の骨を見てペットにつぶやいた。
あまりにも見事にきれいに、それも絵で描かれるようなスケルトンとでも呼びたいほどの食べっぷりだったからだ。
腐っても鯛の骨とは、母が着物を話題にして教えてくれた言葉だった。
着物は直線裁ちで、最後には雑巾にでもなるくらいリサイクル万能衣類だともいえる。父の襦袢を染め替えし、自分の着物にし、今や私の手元にライトコートとしてしまわれている。
現代では化学の恩恵か、プラスチックやペットボトルもそのひとつになるかもしれない。何せ衣類にも参入しているのだから。が、このペットボトル原材料は腐っても鯛の骨になり切らない代物が多くあるだろう、これからが期待されるSDG代替えになるだろか・・・
腐ってもペットの骨と、呼ぶ化学の発展に期待するところでもある。