for today 科学に目を向けよう

短文


我是三四六岁 
(旅の相棒募っています 乙女)

絵葉書美術館

2020年11月26日 22時05分23秒 | 日記



フェルメールの絵は大抵窓辺に人が立っている場面が描かれ、何故なのだろうかと、思ったことがあった。当時の灯りはそれほど明るくなくて、北に位置するオランダ、陸地事情から京都のような縦長家屋で、必然的に外から入る光に焦がれる気持ちが表れていた?

と、取り寄せた福岡さんの著作物にフェルメール(1632~1675)のことが書かれていたので、読み進めると、スピノザ(1632~1677)・レーンウェンフック(1632~1723)他、初めて知る人も多くいた。面白いのが、オランダ黄金時代を反映する発明時代だったのか、レーンウェンフックが自作による顕微鏡で様々な物を見ているうちに微生物の発見をしたそうだ。
(スピノザといえば、高校の担任のK先生の卒論テーマで、スピノザは屋根裏でレンズ磨きをしながら哲学者になった、と授業の時に放った話があった。)

たまたまyoutubeで見た動画にしても、maddness of vermeerとあったように、福岡さんの持論と同じで、どうやら太陽光が部屋に差し込むのを計算したように描いていたと紹介されていた。

改めてスピノザの思索には、それまでの物の見え方ではなくて、自然界の摂理を通したものの見え方を、レンズの出会いによってつかみ取られたのだろうか、とまでも素人の想像を及ばせている。新しい自然科学の発展・海洋進出などが切り開く新たな時代の幕開けとなったのではないだろうか。

フェルメールの絵の取り組み方や周囲の人々を知り、非常に面白かった。ダヴィンチにしても、ものを見るうちに様々な摂理を知りえるのだと、当時では語りようがなかったもの(見え方の言語化は必要なさそうで?)
の中に後の私たちが見出した成果なのだ、と感じ入っている。


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