エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

人生の約束

2016-01-15 16:45:04 | 映画
上映時間の半分くらい泣いてたわ。

別にすごく悲しいとか、そんなんじゃないんだけど。
わたし、中3から高校時代3年間を富山で過ごした。
正直、富山にはいい思い出がない。

でも、やっぱり中学から高校にかけての多感な時期っていうのは、自分で意識してなくてもいろんな事がどこかに残っているのかな。

例えば、この舞台の(富山県)新湊から見える風景を見てほしい。
北アルプスなのか立山連峰なのか、立山がそもそも北アルプスの一部なのか、え~っとそういうのは詳しく分かりませんが、それまで住んでいた浜松から北陸線で富山に向かう車中から、雪を頂いたものすごい大きな壁に圧倒されていた。

浜松は静岡西部だったけれど、静岡というと富士山でしょ。 単体の山なわけ。
ところが北陸線を北に北に向かっていると、単体ではなくまさに連峰、なのよ。 ギザギザと真っ白などでかい壁。
わたしの中で山の概念が変わった瞬間(笑)

京都も三方山に囲まれた盆地、っていうけど、私からすれば京都の山は丘(笑)

高校が私立だったので、私のように富山市内から通っている子ばかりでなく、新湊から来ている子もいた。
それがどれほど離れている場所なのか、どんなところなのかも知らなかった。

そして、この映画の中で大きな核となる、新湊の曳山祭りも知らなかった。

もともと転勤族の娘だったから、自分の生まれ育った地と呼べるところもなく、当然、住んだ地に思い入れもない。
映画の中で新湊の四十物町の人たちが、経済的な負担もあって大事にしていた曳山を、西町、というところに譲渡して意気消沈しているところなんか実際、理解できないんだけど、親子代々その地に住む人たちは、やっぱり郷土愛も大きいのだろうね。

立山連峰、新湊の海の風景。 そしてついにマスターできなかった富山弁。
なんか、そういうものがミックスされてありがちなストーリーにもかかわらず、涙がこぼれたんだと思う。

京都も祇園祭になるとたくさんの山や鉾が繰り出して、なんとなく日本一のお祭り、ぐらいに思ってるけれど、提灯をいっぱいにつけて夜の町に繰り出す新湊の曳山の絵もとても美しかった。
今年一発目の映画、たくさん涙を流して心のデトックス完了(笑) 
次は、火星ひとりぼちのやつかな。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新京極八社寺詣り | トップ | どんなかな?? »

コメントを投稿