
タイトルだけ見たら、こないだも同じ題で記事アップしてるしついに楽母ちゃん、ボケちゃったかとお思いの方もいるかもしれない(笑)
でもね、これは映画のことなの。
定年退職を迎えて、さてこれから、、、という時にステージ4の末期癌が発見された父親の、亡くなるまでの様子を撮ったドキュメンタリー。
これを撮った(録ったかな?)監督というのが、実は亡くなって逝く父親の次女であるわけなんだけど、よく録れたな、と思うのが一番の感想。
彼女が録っていた父親の日常は、、癌が発見される前からもあるし、勿論、それはこの父親や母親が撮っていたんだろうけれど、自分たちの幼いころからの映像もあって、若かりし頃の父親が病み衰えてこの世を去るまでが淡々と描かれている。
なんかねぇ、、、私も父を癌で亡くして最晩年の父がどんどん痩せていって歩くのも私の肩につかまって・・・というのを経験してるから思い出されちゃってすごく辛いの。
父はこの砂田さんのようにパソコンを駆使してエンディングノート、、というか覚書、遺書、みたいなものこそ作らなかったけれど、亡くなった後に父の机を開けたら入院中の闘病日記みたいなものから、自分はいい子供たちを持った、つまらないことで骨肉の争いをしないように、なんてのが書かれたノートが見つかってね。。。
父はもう手の施しようがなかったから、いよいよダメっていう時まで自宅で過ごしていて、その時に、たくさんの本の整理なんかもしてて、この砂田さんと同じような気持ちになっていたんだろうと。
それにしても、砂田さんってすごいです。
最後まで明るさを失わなかったし、さすが元営業マンというだけあって、段取りの素晴らしいこと!
またここのご家族がほんとに素敵な家族で、父親、夫の死に際してきちんと考えきちんと寄り添って、きちんとお互いを思いやってる。
仕事ひとすじで家族の事をこれまであまり顧みなかった猛烈社員だったということだけど、あれだけ家族が一致団結できるからには、父親の存在もきっと、、大きかったんだろうと思った。
最後にね、お母さんがカメラを回している娘に向かって『二人(きり)にさせて』って言うの。
死にゆく夫は、その時妻に初めて「愛している」といい、妻も「一緒に行きたい」「もっともっと(あなたを)大事にしてあげるんだった」って。
もう、館内号泣って感じ。 私も洟垂れるほど泣いたww。
この映画、こっちではリバイバル上映なのかな?
全国の上映館、というのを調べたら、ほとんどの館がお終いになっている。
ああ、お時間のある人には是非観てほしかったのに残念です。
あんな見事な生き方、死に方を見習いたいものです。
こんなのが好きですか?、
生まれた以上は何時かは終わりを迎えますが、
誰しもこの様な終わりをと願うのは判りまが、
私にはちょいと重すぎますね~、
同じ最後を迎えるなら好きな事をしている時にぽっくりと行きたいな~。
ホラー・スプラッター・戦記もの、があまり好きじゃないです。 一番好きなのはラブコメ(笑)
これはね、死を取り扱っているから重いといえば重いんですけど、それよりも家族の肖像というか、家族愛というか、テーマは『愛』だと思います。
劇場内では笑い声も出る時もあるんですよ。それほど砂田さんってかたはユーモアもあった人ですし。
食わず嫌いをなおそう(笑)
別に悲しい映画のジャンルではないと思います。 ただ、私は父と姿が重なったから余計に泣けた・・・いや、涙腺緩いからほとんどの映画で泣くんだけどね(苦笑)
我々の年になったら観といて損のいかないものだと思うよ。
やはり、死に行くときでもレンズを意識してしまったのかなあ。
それは違うと思う。
自分の余命を知ってから、砂田さんは
プロジェクト開始だといって、自分のやるべきことを計画立てて実行していくの。
洗礼を受ける、孫と全力で遊ぶ、家族旅行をする、告別式場を下調べする、、、そういう物の中に、妻に初めて愛しているをいう、というのもあったんです。
それがたまたま、本当に最期の苦しい息の時になったんだけど、狙ってできることでもないと思いますよ。
その、「余命を知ってからのプロジェクト」 て言うのが気に入らないなあ。
なんか、意図的なものを感じてしまう。
見せることを意識していると、感じてしまう。
このドキュメンタリーを撮った娘さんは、上ふたりのお子さんからちょっと間があいてできた子で、きっととても可愛がられて育ったんだと思う。で、映像作家の道を歩きはじめる前から、映すことが好きで、家族のイベントや日常をとってもたくさん撮っていたみたいね。
兄弟の結婚式やら父親の退職の日の、会社での挨拶、元気な時の出勤風景、みんなフィルムに収まっています。
父親は父親で営業マンで、段取り、というのをずっと意識して生きてきた人だったので、自分の死に際しても、遺される家族の為にちゃんと段取りをしておこうと思ったんだよ。
早熟な少女だった私が、小学生の時に読んだ本の一節で覚えているの言葉があります。
『じっとして見つめていられないものが二つある、太陽と死と』というもの。
自分の死を見つめてプロジェクトを組んだ父親も、その死にゆく父親の姿を映してきた娘さんも、じっとして見つめていられない“死”というものを目をそらすことなく挑んでいたんだと思いました。
娘さんにしても、撮りたくない種類のものだったのではないかと思うんだけどね。
ごめん、うまく伝えられなくて。
もしDVDにでもなってたらレンタルして観て
このご家族のそれは、ある意味すごいですね?!
私、たぶん、映画館では見られない類の映画だと思う
戦争映画、暴力映画、医療もの。。。小心者なんです
特にガンがからんでくると辛いです。
ほんとにすごいと思います。
娘さんも実に淡々と撮ってるけれど、私なんか感情が乱れてあんなに冷静にカメラを回していられるかなぁって思います。
長男さんも、いよいよっていう時に、父親の枕元で葬儀の段取り確認もするんだよね。 ビジネスライクに。
父親に対する確固たる愛情があるから(逆に)できることだと感じました。
テーマがテーマだけに年齢層は高いんですよ。 ご夫婦で来ているのも多かったし。 我々の年齢ともなれば、死は決して夢みたいに遠いものでもないし、近親者に癌で亡くなった人も多いでしょ。
みんな、人ごと、作り物のドラマではないと思うんでしょうね。
私? めっちゃ号泣して(笑)サングラスかけないと外を歩けない感じ。
いつもならcocon烏丸内のレストランでご飯食べるとこですが、できませんでした。