
長月天音 著 小学館文庫 2022年 7月11日 初版第1刷
職業に貴賎なし、なんていう言葉を聞いて育ったものだけど、分かるけれどやっぱり貴賎はないけど好き嫌いはある。
このお仕事をしている方の目に留まったら非常に申し訳ないけれど、葬儀屋さんなんか、好きになれない職業だと思う。
というのも、身近に《死》や《ご遺体》があるから。
大抵の職場は、ニコニコと笑顔を見せていればいいが、ここばかりはそういうわけにはいかない。
通りすがりにお線香の匂いも沁みついていそうだし。
どうせやるならウェディングプランナーのほうがいいなぁと思っていたのに。
読み終えたらそんな気持ちは吹っ飛ぶ。
人生でたった一回だけのセレモニー。
亡くなった方の為ではなく、生きているご遺族の為の区切りの儀式。
それを完璧にやろうとするのが葬儀場のお仕事。
小説ではスカイツリーのすぐそばにある葬儀場、坂東会館が舞台だが、そこから半独立?して自殺だの事故だのといった少し特殊な葬儀を完璧にやり遂げる漆原という葬祭ディレクターと、彼の友人でもある僧侶の里見、漆原の下で働くことになった清水美空が物語を進めていく。
フィクションでありながら、著者が夫の5年にわたる闘病生活を支え死別から2年して書き上げたものというだけあって、生々しい遺族の描写もある。
嘘っぱちになっていないから、感情移入しやすくて泣ける。
里見と美空にはある能力がある。 しんどいだろうが、僧侶、葬祭業に携わる者としたら、それは強みなのかもしれない。
たくさんの企業から就職の内定がもらえずに、バイトをしていた坂東会館にそのまま就職してしまった美空の著しい成長ぶりも良いし、なにより、私の中で葬祭業者を見る目が変わった。
なくてはならない立派な職業だ。
職業に貴賎なし、なんていう言葉を聞いて育ったものだけど、分かるけれどやっぱり貴賎はないけど好き嫌いはある。
このお仕事をしている方の目に留まったら非常に申し訳ないけれど、葬儀屋さんなんか、好きになれない職業だと思う。
というのも、身近に《死》や《ご遺体》があるから。
大抵の職場は、ニコニコと笑顔を見せていればいいが、ここばかりはそういうわけにはいかない。
通りすがりにお線香の匂いも沁みついていそうだし。
どうせやるならウェディングプランナーのほうがいいなぁと思っていたのに。
読み終えたらそんな気持ちは吹っ飛ぶ。
人生でたった一回だけのセレモニー。
亡くなった方の為ではなく、生きているご遺族の為の区切りの儀式。
それを完璧にやろうとするのが葬儀場のお仕事。
小説ではスカイツリーのすぐそばにある葬儀場、坂東会館が舞台だが、そこから半独立?して自殺だの事故だのといった少し特殊な葬儀を完璧にやり遂げる漆原という葬祭ディレクターと、彼の友人でもある僧侶の里見、漆原の下で働くことになった清水美空が物語を進めていく。
フィクションでありながら、著者が夫の5年にわたる闘病生活を支え死別から2年して書き上げたものというだけあって、生々しい遺族の描写もある。
嘘っぱちになっていないから、感情移入しやすくて泣ける。
里見と美空にはある能力がある。 しんどいだろうが、僧侶、葬祭業に携わる者としたら、それは強みなのかもしれない。
たくさんの企業から就職の内定がもらえずに、バイトをしていた坂東会館にそのまま就職してしまった美空の著しい成長ぶりも良いし、なにより、私の中で葬祭業者を見る目が変わった。
なくてはならない立派な職業だ。
誰かがやってくれているから成り立つ社会・・・
どんな職業も無くては困るよね~
あまりやりたくない仕事かもしれないけど
やってくれている人に感謝感謝!
非常に申し訳ないけれど、ついつい見下げているような職業ってあるじゃないですか。
そういう事をすごく反省させられました。
ほんとに、人の嫌がる仕事でもやってくれる人がいるから社会が円滑に回っているんで、感謝が足らん、と思いました。
近所のコンビニが家族葬専門の葬儀場になって、時折霊きゅう車も見かけてあんまり気分よくなかったんですが、これからはそんな事を思わない私になろうと思います。
図書館を利用してます。
早速、ネット予約しました!
1人待ちなので、もうすぐネット連絡あります♪
職業に貴賤は無いと言いますが、それは表向きで
心のうちにはありますね。
当地のごみ収集の人達、爽やかな青年が多く、きびきび仕事をされてます。
ゴミ収集って重たいのもあるだろうし、パッカー車に着いて行かなきゃならないし、若者が多いですよね。
炎天下、ゴミの臭いや汁もかかるだろうし大変な作業だと思いますが、こちらもみんな愛想のいい若者ばかりです。
この本、ジーンとしました。 泣けます。