魔女の1ダース 米原万里著 新潮文庫 平成12年1月1日 初版
サブ・タイトルが『正義と常識に冷や水を浴びせる13章』となっている。
このサブ・タイトルだけで、すでにわくわくする私(笑)
米原さんを知ったのは例の、ペレストロイカだのグラスノスチだのさっぱり聞いたこともないようなロシア語が巷に溢れていた時期。
ゴルバチョフやエリツィンの来日時や、サミットだかなんだか忘れたけれど、ロシア語の通訳さんがいるときに大活躍されていた。
素晴らしい同時通訳の才能というか、堪能なロシア語。
どうでもいいけど、日常会話を通訳するのと違って、政治だの経済だの、科学や医学だのの通訳は専門用語を知っておく必要があるので、めっちゃ大変らしい。
テレビでこの人すごいな~と思ったのが最初。硬いばかりの印象があった有能なロシア語同時通訳さんが、何かの番組で見かけたとき、ものすごくユーモアがあって、面白い人だと知った。
で、本を書いているのもその時に知って、一番初めに手に入れたのが『不実な美女か貞淑な醜女か』というもの。
思わず、ニヤリとするような、へぇ~~そうなんだ、所変われば品変わる?ってほんとにそうなんだね、的面白さ満載で、彼女には通訳よりもトークや文筆の才能があるんじゃないか?と思ったほど。
今回のこれも、いきなり笑わせてくれたりする。
サウジ・アラビアの王子様が日本に来て、たまたま目にした車にほれ込んで買い求めたという話。
「豪奢で華やかで気品があって威厳がある。これぞ余が捜し求めていた理想の車じゃ」といって、お国で愛用しているそう。
この車はな~んだ?
まあ、これなんか答えはすぐわかると思うけれど、こんなふうに、我々が普通に思っている常識や正義がいかに脆くて?通用しないか、なんていう例を面白おかしく、しかしながらお笑いではない、世界の事情を知った上で・・・教養の裏打ちと共に話してくれている。
硬すぎる本は私の頭では無理(笑) かといって柔らかすぎても噛み足らない。
ちょうどいい加減の、知ったってなんの自慢にもならないけど、ちょっと得したわなんて思いが味わえるご本。
因みに、希望・・・絶望を味わうための必需品
思いやり・・・弱者に対しては示さず、強者に対して示す恭順の印
謙遜・・・自慢したいことを他人に言わせるための一種の方法
なぁんてなものが書かれた『悪魔と魔女の辞典』なるものがあるという。
これ・・・欲しい! 早くに亡くなったのが惜しい方の一冊です。
サブ・タイトルが『正義と常識に冷や水を浴びせる13章』となっている。
このサブ・タイトルだけで、すでにわくわくする私(笑)
米原さんを知ったのは例の、ペレストロイカだのグラスノスチだのさっぱり聞いたこともないようなロシア語が巷に溢れていた時期。
ゴルバチョフやエリツィンの来日時や、サミットだかなんだか忘れたけれど、ロシア語の通訳さんがいるときに大活躍されていた。
素晴らしい同時通訳の才能というか、堪能なロシア語。
どうでもいいけど、日常会話を通訳するのと違って、政治だの経済だの、科学や医学だのの通訳は専門用語を知っておく必要があるので、めっちゃ大変らしい。
テレビでこの人すごいな~と思ったのが最初。硬いばかりの印象があった有能なロシア語同時通訳さんが、何かの番組で見かけたとき、ものすごくユーモアがあって、面白い人だと知った。
で、本を書いているのもその時に知って、一番初めに手に入れたのが『不実な美女か貞淑な醜女か』というもの。
思わず、ニヤリとするような、へぇ~~そうなんだ、所変われば品変わる?ってほんとにそうなんだね、的面白さ満載で、彼女には通訳よりもトークや文筆の才能があるんじゃないか?と思ったほど。
今回のこれも、いきなり笑わせてくれたりする。
サウジ・アラビアの王子様が日本に来て、たまたま目にした車にほれ込んで買い求めたという話。
「豪奢で華やかで気品があって威厳がある。これぞ余が捜し求めていた理想の車じゃ」といって、お国で愛用しているそう。
この車はな~んだ?
まあ、これなんか答えはすぐわかると思うけれど、こんなふうに、我々が普通に思っている常識や正義がいかに脆くて?通用しないか、なんていう例を面白おかしく、しかしながらお笑いではない、世界の事情を知った上で・・・教養の裏打ちと共に話してくれている。
硬すぎる本は私の頭では無理(笑) かといって柔らかすぎても噛み足らない。
ちょうどいい加減の、知ったってなんの自慢にもならないけど、ちょっと得したわなんて思いが味わえるご本。
因みに、希望・・・絶望を味わうための必需品
思いやり・・・弱者に対しては示さず、強者に対して示す恭順の印
謙遜・・・自慢したいことを他人に言わせるための一種の方法
なぁんてなものが書かれた『悪魔と魔女の辞典』なるものがあるという。
これ・・・欲しい! 早くに亡くなったのが惜しい方の一冊です。
魔女の世界では1ダースは12じゃなくて、不吉な数字の13なんだって。だからこの本も13章から成ってるの。エッセイだから、図書館で桶。
でも、最近、図書館行ってないので分からないんだけど、文庫本ってあるの?
がくまむさんちに、時どき出没する「シモネッタさん」は、この人に由来していたの???(笑)
少し、逝くのが早すぎましたね。。。
読んでみたい、と思い、我が街の図書館で検索したら
ありました。いろいろありました。「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」とか。
ほぼ、揃っていました。さっそく、借りてこようっと。
15世紀のフィレンツェで絶世の美女、絵画ヴィーナス誕生のモデルとも言われたシモネッタですが、果たしてガセネッタはどう形容されるのでせう。
で、既に亡くなっているなんて…
それにしても楽母さんは読書の幅、広いんですね。
私は新刊の広告を斜め読みして本屋さんに行くのが精一杯。それも読まずに積読になったりしています。
で、ついつい軽いミステリーばかり読んでいる。
ちょっと反省。
ほんとは読んだ本やら観た映画やら紹介するのは抵抗があったんですよ。頭の中身までスケスケになるようで。 こんなにアホかいな~?って思われそうで。でもね、こういうのでも書かないとネタがない(涙)日記だけだとぼやきのおばちゃん。
若旦さん、まだ帰ってきてません。
今年も若旦那の勝ちだろうな。
では、また明日。
あま~い??夢を。