過剰反応といわれても

福島第一原発の事故以来、聞いたこともなかったような放射性物質の名前や、単位が毎日、当たり前のように聞かれる。

前にもアップしたけれど、放射性物質検査済み、なんていうラベルの貼られた食品売り場や、あの郷ひろみまでちゃんと検査して結果も公表してますよ～なんていう茸のCMにも出てたりで、、、今年の３月11日以降、それまでの私の世界になかったものが溢れてる。

食料品は国産に限ると思っていたのに、例えば牛肉は豪州産のほうが安全かなぁと思ってみたり、新米の時期なのにわざわざ去年に収穫されたものを求めたり。
今年初めて米の産地で宮崎産、なんていうのを買ってしまった。

買い物をしてても、近畿から西の産地が表示されたものばかり選んでる。

流通されているモノは安全で基準以下だから、といくら言われても、この生理的な感覚でイヤなモノはイヤ。
被災地支援の為に、、、って言われても悪いけど、他の方法で（義捐金とかね）支援させてもらいます、という気分になっている。

風評被害で大変なのは分かるけれど、こっちの気持ちも分かってほしいと思っている。

それはやっぱり癌で逝った父を見ていたから。
あんなに何度も手術をして、毎年のように入院して頑張っても頑張っても再発したり転移をしたり。。。その揚句ガリガリに病み衰えて、
モルヒネで痛みと一緒に意識までぼんやりさせて死んでいった。

ああいうの見ちゃうと、できるだけ癌にかかる確率を高くするようなものは口にしたくない、って思っても仕方ないじゃないって思う。
でもね、そういう私みたいな思いを抱いてるヒトたちに、流通しているものは大丈夫なんだから内部被曝なんかしないから、って言う連中もいるのよね。

うん。
そうかもしれないよ。
だけど私はそう言って、平気でどこの産地のものでも買う人に『それ、止めた方がいいんとちゃう？』なんて言わないんだしさ、平気な人は買えばいい。
だからね、平気じゃないよって思ってる人も好きにさせてよって思うのね。　平気じゃないから産地とか必死でみてる私に過剰反応だの支援もしない人でなし、みたいな事は思わないでほしいの。　大人なんだから。