本物の「大人」になるヒント

本物の「大人」になるヒント　　曽野綾子著　海竜社　2008年4月8日　初版

曽野綾子さんの著書もいくつか読んだけれど、どうも、三浦朱門さんの奥様が曽野綾子さんで、同じクリスチャンの三浦綾子さんは、別の人の奥様で・・・なんて考えたりもするほうで（汗）

曽野さんのご本で、実は私の中では№1になっているのが、いつぞやも書いた『完本　戒老録』というもの。
ちょうど一人暮らしから、だんだんとおつむの状態の怪しくなってきた母とのトラブルに疲れていた頃に出会ったもの。

正しい？歳の取りかたが書かれてあって、私はハタと膝を打った。
それまで母の暮らしっぷりを見て、なにかが私と決定的に違う、違う、おかしいし・・・と思っていたことが、簡潔な文体で書かれてあった。
私は、この本をすぐさま蔵書扱いにした。
折に触れ読み返している。

まぁ、それの続編みたいな位置づけなんだけど・・・対象年齢は続編というより前編なんだろうが・・・ぱらぱら立ち読みして、やっぱり買っておこうと、ご購入（笑）

前々から、かなりひしと感じているのだけれど、私はおバカなうえに、悲しいかな、『大人』ではないのだ。
完成された大人はのぞむべくもないが、もうちょっと大人になりたいと思っている。
大人の下地があって、バカを振り撒いているのと、ただ、ひたすらにバカなのとでは雲泥の差、月とすっぽんぽん。
で、ちょっとはしっかりしろよ、楽母！と、もうひとりの私が私にハッパをかけている。多分、そんな時なので目にとまってしまったのだ。
殊更、目新しいものが書かれているわけではない。
多分、当たり前の事が当たり前に書かれてあるのだ。
でも、その当たり前の事を、あれほど簡潔、平易にまとめる事は私にはできない。

大人でいることは、想像以上に、自分に厳しくなければならない。
そんな、これまた当たり前の感想しかないのだけど。
ひとつひとつが短いし、文字も大きめ（笑）　これも蔵書扱いとしよう。
これを読んでる私を見て『今頃本物の大人になろうって、遅くない？』とおぬかしあそばしたのはDANですが、ふふっ。するどい