
原田マハ 著 集英社文庫 2021年 12月25日 1刷
旅屋おかえりの特別編。
角館や愛媛の代理旅の間に丘えりかが北海道へと向かう。
礼文島出身のえりかはいっぱしの芸能人になって花開くまでは北海道には帰らないと心に決めていた。
実際、まだレギュラーで旅番組を持っていた時でさえ北海道には行ってない。
今回の代理旅も断る気むんむんだったが、依頼者の話を聞くうちに札幌や小樽に行くことを了承してしまう。
最初はどうして引き受けてしまったのか後悔もしていたが、旅を続けていくうちに、自分がこだわっていたことは大したことじゃない、と気づく。
代理旅で、えりかもどんどん成長していくのだ。
あなたの故郷はどこですか?
の問いも、決して自分の生まれ育ったところだけではなく、自分を「おかえり」と温かく迎えてくれる人のいる場所でもあるのだと理解する。
私も、ちょっとしたイントネーションの違いのせいか、京都に暮らしてぼちぼち半世紀にもなろうというのに、未だに楽母さんはどこの出身?と聞かれる。
その都度、転勤族の娘だったから、生まれたのは兵庫だけど、転々としたからねーと答えてきた。
数年前に同じ質問をしてきたご近所さんは、転勤族の娘でね、と言ったら「故郷がたくさんあっていいわね」と、目から鱗のような事を言ってくれた。
それがとても新鮮だったので(だって、大概の人は故郷もないなんて可哀想というリアクションだったから)次から同じ質問をされたら、転勤族の娘だったから故郷はいっぱいあるのよ、と答えようと決めたのに、以降、全然聞かれない(笑)
今作も泣きました。
フーテンのマハ、と言われるほど旅好きな著者の旅物語と、丘えりかの礼文島時代の漫画付き。
旅屋おかえり、はシリーズにして欲しいなぁ。
旅屋おかえりの特別編。
角館や愛媛の代理旅の間に丘えりかが北海道へと向かう。
礼文島出身のえりかはいっぱしの芸能人になって花開くまでは北海道には帰らないと心に決めていた。
実際、まだレギュラーで旅番組を持っていた時でさえ北海道には行ってない。
今回の代理旅も断る気むんむんだったが、依頼者の話を聞くうちに札幌や小樽に行くことを了承してしまう。
最初はどうして引き受けてしまったのか後悔もしていたが、旅を続けていくうちに、自分がこだわっていたことは大したことじゃない、と気づく。
代理旅で、えりかもどんどん成長していくのだ。
あなたの故郷はどこですか?
の問いも、決して自分の生まれ育ったところだけではなく、自分を「おかえり」と温かく迎えてくれる人のいる場所でもあるのだと理解する。
私も、ちょっとしたイントネーションの違いのせいか、京都に暮らしてぼちぼち半世紀にもなろうというのに、未だに楽母さんはどこの出身?と聞かれる。
その都度、転勤族の娘だったから、生まれたのは兵庫だけど、転々としたからねーと答えてきた。
数年前に同じ質問をしてきたご近所さんは、転勤族の娘でね、と言ったら「故郷がたくさんあっていいわね」と、目から鱗のような事を言ってくれた。
それがとても新鮮だったので(だって、大概の人は故郷もないなんて可哀想というリアクションだったから)次から同じ質問をされたら、転勤族の娘だったから故郷はいっぱいあるのよ、と答えようと決めたのに、以降、全然聞かれない(笑)
今作も泣きました。
フーテンのマハ、と言われるほど旅好きな著者の旅物語と、丘えりかの礼文島時代の漫画付き。
旅屋おかえり、はシリーズにして欲しいなぁ。
「おちゃこさんの故郷はどこ?」と訊かれたら
昔は自慢げに(なんの自慢やねん😅)
「京都です🤩」と言うてましたが・・・
いつからか「京女は腹黒い」とか「底意地が悪い」とか・・・
評判がよくないので(いやっ、当たってるかも😅)いつからか答えたくない心境・・・。
でも、きっちり京女の姉から言わせたら
「あんたは大阪女やし・・・」なんて言われてます。
ウチも多感な時期に3年間だけ大阪で暮らしたことはいろんな意味で良かったと思ってます🤩
今おもうと、いろいろなところで住めたのは良かったんですが、小学校の3年生で引っ越した浜松以前の記憶がほとんどありません(笑)
どんなところだったのか、誰と遊んでいたのか、全然覚えていないんですよ。
ましてや、生まれた赤穂の事や、浜松以前の明石の事も。
やっぱり鮮烈だったのは、中3で引っ越した富山かな。
それまで太平洋側ばかりだったので日本海側に行って、3月末に根雪になった雪の山(笑)が日陰でお出迎えしてくれたこと、とか。
コロナになってから本屋にも出没が減った。
ネット通販で買えるのだけど、どうも中身をチラっとでも感じないと買えない性分で・・・・
私は本が無いと落ち着かなくなるタチなので、だいたい同じペースで読むようになってます。
ネットでは好きな作家なのに買いそびれていたような本にしています。 書評だけで選ぶこともありますが、外れたらショックですし。