帚木蓬生 新潮文庫 平成9年 5月1日初版
実は、これを買ってからなかなか読めずにいた。
勿論、桜追いに浮かれていたからなんだけど。
閉鎖病棟、この本は精神科の病院での入院生活を入院患者側から書いた物語。
私は大きな間違いをしていたのかもしれないと思ってしまった。
前に連続で何人もを刺した事件、誰でもよかったとホームからたまたま近くにいた男性を突き落として殺してしまった少年?の事を記事にしたけれど・・・。
私が文庫本を好きなのは、勿論、手軽に持ち運びできて読みやすいというのもひとつの理由だけど、後ろにある『解説』のページもお得感があって楽しみだから、というのがある。 解説している人がどんな風な事を書いているか、私が感じたことと同じなのか違うのか、それを確認するのがまた楽しい。
今回ね、下手な私の文章よりずっと的確に評しているのがありますからご紹介しま~す。
解説 逢坂 剛(抜粋)
この作品を読んだ読者は、精神科の患者たちがしばしばわたしたち以上に、純粋でまともな心の持ち主であることを知り、愕然とするに違いない。むしろ、異常なのは自分たちの方であって、もしかすると彼らの方が実は正常なのではないか、という気さえするだろう。・・・・・傷害事件を起した人について、「精神科にかかっていた云々」というコメントが、ときどき新聞やテレビで伝えられる。いったい、そうしたコメントを付け加える必然性が、どこにあるのだろうか。そのような報道は、《精神科の患者イコール危険》という誤解を助長するだけで、読者に知らせるメリットは何もない。なるほど、精神科の患者の中には、確かに危険性、凶暴性を伴う病の者もいるけれど、それは法を取り締まる警察機構の中にも悪い警察官が存在するのと同じで、どこの世界にもみられることである。たとえは悪いが、かりにある一人の警察官が泥棒を働いたところで、全部の警察官を泥棒とみなす者は、だれもいないだろう。その意味で『閉鎖病棟』は、わたしたちにそのような公正なものの見方を、改めて教えてくれる。
というものです。まぁ、これを読んだからと言って、即座に私の偏見が解けるというわけにはいかないけれど、最近の事件ともあいまって興味深かったのは確かです。
実は、これを買ってからなかなか読めずにいた。
勿論、桜追いに浮かれていたからなんだけど。
閉鎖病棟、この本は精神科の病院での入院生活を入院患者側から書いた物語。
私は大きな間違いをしていたのかもしれないと思ってしまった。
前に連続で何人もを刺した事件、誰でもよかったとホームからたまたま近くにいた男性を突き落として殺してしまった少年?の事を記事にしたけれど・・・。
私が文庫本を好きなのは、勿論、手軽に持ち運びできて読みやすいというのもひとつの理由だけど、後ろにある『解説』のページもお得感があって楽しみだから、というのがある。 解説している人がどんな風な事を書いているか、私が感じたことと同じなのか違うのか、それを確認するのがまた楽しい。
今回ね、下手な私の文章よりずっと的確に評しているのがありますからご紹介しま~す。
解説 逢坂 剛(抜粋)
この作品を読んだ読者は、精神科の患者たちがしばしばわたしたち以上に、純粋でまともな心の持ち主であることを知り、愕然とするに違いない。むしろ、異常なのは自分たちの方であって、もしかすると彼らの方が実は正常なのではないか、という気さえするだろう。・・・・・傷害事件を起した人について、「精神科にかかっていた云々」というコメントが、ときどき新聞やテレビで伝えられる。いったい、そうしたコメントを付け加える必然性が、どこにあるのだろうか。そのような報道は、《精神科の患者イコール危険》という誤解を助長するだけで、読者に知らせるメリットは何もない。なるほど、精神科の患者の中には、確かに危険性、凶暴性を伴う病の者もいるけれど、それは法を取り締まる警察機構の中にも悪い警察官が存在するのと同じで、どこの世界にもみられることである。たとえは悪いが、かりにある一人の警察官が泥棒を働いたところで、全部の警察官を泥棒とみなす者は、だれもいないだろう。その意味で『閉鎖病棟』は、わたしたちにそのような公正なものの見方を、改めて教えてくれる。
というものです。まぁ、これを読んだからと言って、即座に私の偏見が解けるというわけにはいかないけれど、最近の事件ともあいまって興味深かったのは確かです。
往々にして、一人の異常者の行動が、全てのように思われるし、私もきっと思う。
純粋な人が多いと言うのは事実でしょう。
純粋だからこそ、目を逸らせないのかも・・
でもやっぱり怖いという先入観を持ってしまうのは、私の場合否めない。係わりたくない。
いろんなびっくりするような事件が起きると、私たちの生活している開放病棟、もいかに危ういものか思い至ります。
かといって、私だって先入観を払拭できる自信はありません。
これが病気なのか罪を逃れる為の苦し紛れの言い訳なのかは分からないけど、登場人物にはこの手の人もいるし。
でもねぇ、泣けるよ、この本。最後は感動的な結末だよ。
人間の不思議さや怖さ、裏と表という単純なものではなく、人は多面体なんだな~と実感することもありますね。
勇気振り絞って読んでみようかな…
山本周五郎賞受賞作。とても淡々とした
文体だし、内容も過激じゃないし。
最後は泣けるし・・・。
では、皆様、また明日。
暫く、本は読んでいなかったんだ~・・
kettyさんのコメと同じ思いです。し
縁さんのコメにうんうん。・・と。
純粋な人が多い・・のでしょうか?・・まだ疑問を持っています・・(私です)
縁さんの『人は多面体なんだな~と実感することもありますね。』・・印象深く感じています!
本屋さんへ行ってみよう・・
バラの写真・・これからも、最後にでも1枚づつ載せて下さいませ!・・み・た・い・の!
申し訳ございません!!(謝)
≪たとえは悪いが、かりにある一人の警察官が泥棒を働いたところで、全部の警察官を泥棒とみなす者は、だれもいないだろう≫
本当に悪いたとえだと思いますね。
頭脳明晰な作家の例えとは思えません。
もともと警察官は泥棒を捕らえるのが仕事であり、そうした正義感を持っている人がなる職業です。そんな中の人間が泥棒をしたとすれば、1種の例外でしょう。
それに反し、精神科の入院患者は一般人とは精神の状態が違うと思います。
当然一般人とは異なった行動をとる可能性は充分にあると思いますので、不安感を持ちますね。