Forget me not

干支が・・・一回りしたのですね。あの朝から。喉元過ぎれば・・・てやつで、ついつい忘れがちなんですけど。

京都でも結構、揺れましたね。　いきなり直下型というのでしょうか？　ドスンと沈むような感じがあって、その後、長い間、揺れてました。
頭はうわっ、地震や！とかなり素早く反応していたのに、体の方は鈍かったですね。飛び起きるとか、逃げ出す準備をするとか、そういうのって全く出来なかったです。　ひたすら、お布団被って揺れの治まるのを待つだけでした。

きっと、そういう人、多かったんでしょうね。確かに、震源に近いところでは、想像を絶する揺れだったと思います。　私みたいに布団の中で丸まっていただけの人、たくさんいた筈です。その後の運命も分からずに。

揺れが治まって、即座に下の部屋に行き、NHKつけました。　寒かったですけど、暖房器具はつけませんでした。　明るくなるにつれて刻々と入ってくる神戸の惨状・・。　余震の中でずっと見てました。

酷いものでしたね。

あの時、ほんとに、世の中には神なんていなくて、どれだけ不条理がまかり通っている事かって、思いましたよ。
なんで、普通に慎ましく暮らしていた何の罪もない大勢の人々が、一瞬の出来事で命を落とさなきゃならなかったのか？　人々の傲慢さや、災いに対する備えの示唆、自然脅威への見くびりを正すものだったとはいえ、ここまでしなくちゃならないのかって、天を呪いました。

迫り来る火の手、家具や家に阻まれて逃げる事もできない。助けようとする家族に「逃げて！」と言って命を召された大勢の人たち。　そこまでしないといけないものなのですか？　人々の目を覚まさせる為には。

私は単純な人間ですからね、勧善懲悪なものは受け入れるんです。悪い事をすれば償うのは当然です。でもね、何もしてない普通の人をいきなり連れ去るような不条理さまで受け入れる必要もないと思ってます。　そんな神なんて要らないと思ってます。　大勢の犠牲者の御霊が、安らかでありますように。