言葉で治療する 鎌田實 著 朝日新聞出版 2009年11月30日初版
去年の暮れに4日ばかりではあったが、入院をしてみて改めて感じた、医師なり看護師さんの『言葉の力』
この本は、主に癌患者さんに対する医療現場の事を書いている。
週刊朝日の読者の中から、「医療者によって傷ついた言葉、励まされた言葉」の体験募集を行って、それをもとに、今の医療はどうあるべきか、というのが綴られている。
父の入院していた大学病院も、忙しすぎるのかなんなのか、医師によってはほんとに腹の立つもの言い、態度をとる人もいた。入院患者は人質のようなもので、主治医にその命をゆだねている。だから、どうしても医師のご機嫌を伺うような、医者と患者の立場には、上下関係があった。 入院生活も長引くと、付き添っていた母にも疲れがたまり、主治医のもの言いひとつでカチンと来て、その医師を注意してもらうべく、主治医の先輩Drにあたるクリニックから大学病院の教授宛に手紙まで書いてもらったほどだ。
まぁ、それが良いことなのかどうなのかはいまだに分からないけれど、確かに、医療関係者の中には、患者の体ばかり診て心をみない人も多い。
私も入院中、医師というよりたくさんの看護師さんと出合った。
彼女たちは3交代勤務のようなので、当然、朝来ていた看護師さんが、夕方には別の人になり、深夜はまた違う人・・・というようにどんどん変わっていった。 その中には、ベテランだから仕事は的確なんだけど、どこかに何か大切なものを忘れてきたな、と思うような人もいた。
私がほとんど何も食べられないでいる間、食べられませんか? 何かひと口でも・・・という言葉はたびたび聞いたけれど、それはマニュアル通りにしか感じられなかった。 でも、その中でたったひとり、まだ新人さんのような初々しい看護師さんが本当に気遣ってくれて、栄養管理の方に言って楽母さんが少しでも食べられる献立にしてもらえるようにしますから、お好きなものとか食べられそうなものを、言ってください。 私が確実に伝えますから、と熱心だった。 多分、病気が病気だけに、マスクをしていても彼女たちはあんまり積極的に近付かないでいたけれど、彼女だけは近くに来て顔を覗き込むようにして接してくれた。 で、果物なら口にできそうと言ったら、次から少しだけれど付いてきて、それを私が食べたのを見て、良かった良かった!と手を叩いて喜んでくれた。
病人やその家族は、身体だけでなく心も病んでいる場合が多い。その分、ひと言ひと言の重み、言葉の裏にある気持ちをストレートに感じ取る。
医療関係に限らず、言葉によるコミュニケーションはとても難しいものだけど、敏感になっている分、患者には健康体の者よりずっと気を使わなければならない、というのが書かれてあって、ああ、父の入院してた頃にこの本があったら、あの主治医に読ませたのに、なんて思えた一冊。
去年の暮れに4日ばかりではあったが、入院をしてみて改めて感じた、医師なり看護師さんの『言葉の力』
この本は、主に癌患者さんに対する医療現場の事を書いている。
週刊朝日の読者の中から、「医療者によって傷ついた言葉、励まされた言葉」の体験募集を行って、それをもとに、今の医療はどうあるべきか、というのが綴られている。
父の入院していた大学病院も、忙しすぎるのかなんなのか、医師によってはほんとに腹の立つもの言い、態度をとる人もいた。入院患者は人質のようなもので、主治医にその命をゆだねている。だから、どうしても医師のご機嫌を伺うような、医者と患者の立場には、上下関係があった。 入院生活も長引くと、付き添っていた母にも疲れがたまり、主治医のもの言いひとつでカチンと来て、その医師を注意してもらうべく、主治医の先輩Drにあたるクリニックから大学病院の教授宛に手紙まで書いてもらったほどだ。
まぁ、それが良いことなのかどうなのかはいまだに分からないけれど、確かに、医療関係者の中には、患者の体ばかり診て心をみない人も多い。
私も入院中、医師というよりたくさんの看護師さんと出合った。
彼女たちは3交代勤務のようなので、当然、朝来ていた看護師さんが、夕方には別の人になり、深夜はまた違う人・・・というようにどんどん変わっていった。 その中には、ベテランだから仕事は的確なんだけど、どこかに何か大切なものを忘れてきたな、と思うような人もいた。
私がほとんど何も食べられないでいる間、食べられませんか? 何かひと口でも・・・という言葉はたびたび聞いたけれど、それはマニュアル通りにしか感じられなかった。 でも、その中でたったひとり、まだ新人さんのような初々しい看護師さんが本当に気遣ってくれて、栄養管理の方に言って楽母さんが少しでも食べられる献立にしてもらえるようにしますから、お好きなものとか食べられそうなものを、言ってください。 私が確実に伝えますから、と熱心だった。 多分、病気が病気だけに、マスクをしていても彼女たちはあんまり積極的に近付かないでいたけれど、彼女だけは近くに来て顔を覗き込むようにして接してくれた。 で、果物なら口にできそうと言ったら、次から少しだけれど付いてきて、それを私が食べたのを見て、良かった良かった!と手を叩いて喜んでくれた。
病人やその家族は、身体だけでなく心も病んでいる場合が多い。その分、ひと言ひと言の重み、言葉の裏にある気持ちをストレートに感じ取る。
医療関係に限らず、言葉によるコミュニケーションはとても難しいものだけど、敏感になっている分、患者には健康体の者よりずっと気を使わなければならない、というのが書かれてあって、ああ、父の入院してた頃にこの本があったら、あの主治医に読ませたのに、なんて思えた一冊。
早いよねぇ~!2月も、もう4日ですよ。。。
母が入院していたとき、主治医ではない医師の無神経さに腹が立ちました。。。
「あいつが主治医でなくて、良かった!」と何度思ったことか。。。
地声が大きいのかもしれないけれど、たぶん入院している人たち全員に聞こえるような声で、患者の家族に病状の説明とかこれからの治療計画などを説明しちゃって・・・。
守秘義務云々という以前の問題。。。(怒)
母の時は、今なら完全医療ミス!退院許可が出たので迎えに行ったら「脳毒症」透析しなければ命が…、当院では出来ないので…挙句、搬送に救急車は出せない!担当医の言葉に兄弟姉妹
入院は整形外科ですよ。それが、何で脳毒症!
医局で兄が医師を集めて大声で詰め寄りましたが、知り合いの外科部長に謝られて泣き寝入り。
医師も看護師もつかず、自分達の車で紹介先の病院へ。
これでも当地では大学病院の分院として有名なんですから呆れます。
どんなに有名な名医が来ようと一生受診はしない!と決めてます。